TOTOミュージアムで考え感謝する快適な日常生活

公開日:2019/4/25 更新日:2019/12/27

トラベルパートナー:トラベルパートナー: HARUKI
私は広島県出身ですが、会社の転勤を繰り返し、いろんな地域で暮らしてきました。 赴任先を起点に各地の観光スポットを巡って絶景や思い出になる写真を撮っています。 最近は一人旅が多いですね。 紹介記事は西日本中心になります。 みなさんに一味違った旅の魅力をご紹介出来たら幸いです。
毎日お世話になっているトイレについて学ぼう

私たちが日常生活をする中で、必ずお世話になる場所といえばトイレでしょう。日々何気なく使っているトイレの片隅には、これも必ずと言えるほど表記されている「TOTO」のマークがあります。この主こそ福岡県北九州市に本社を置くTOTO株式会社。2015年にはこれまで創り出した製品や会社の歴史、そして未来へ向けてのテーマを紹介したミュージアムがオープンしました。

TOTO株式会社は日本人の日常生活とともに

トイレはだれもが落ち着ける空間

TOTO株式会社は1917(大正6)年に東洋陶器株式会社として創立。日本人の健康で文化的な生活を目標として、当時まだ普及していなかった水洗便器など衛生陶器を製造してきました。そして地球環境に配慮したものづくりを通し、より幸福と充実・安心と安全に満ちた社会の実現を目指しています。

TOTOミュージアムは世界への情報発信基地

2015年には会社創立100周年を迎える記念事業として、TOTOミュージアムをオープンしました。建物は窓部分の直線以外は、すべて曲線で作られているという独特の外観。2017年には日本建設業連合会からBCS賞を授与されたほど、優秀な建築物として評価されています。

日本初のサイホン式腰掛け便器は認定遺産

写真は日本で初めて開発されたサイホン式便器。TOTOミュージアムには、製品の歴史的価値を未来へ語り継ぐ「認定遺産」が所蔵されています。このサイホン式便器をはじめ、有名なウォシュレット(温水洗浄便座)や湯水混合栓、センサー自動水栓が建築設備技術遺産。さらに衛生陶器と食器が近代化産業遺産、そして日本人のトイレ習慣を変えた事から機械遺産にそれぞれ認定されました。

TOTOの進歩を年代ごとに紹介

TOTO株式会社のルーツは1876(明治9)年に創立された貿易会社森村組。その後、食器や衛生陶器などの事業を分離発展させてTOTOが誕生しました。以来、日本人の快適な生活文化を実現するために、腰掛便器をはじめとする製品を研究・創作してきたのです。こちらでは水まわりの文化を創造しつづけるTOTOの歩みが、年代ごとに紹介されています。

ノリタケの森はTOTOが所属するグループの名所

写真は愛知県名古屋市にあるノリタケの森。同市に本社を置く世界トップクラスの高級陶磁器メーカー・ノリタケカンパニーリミテドの企業文化施設です。森村組は貿易業界の草分けとして発展し、食器や衛生陶器等の事業を分離発展させましたが、その1つがTOTOなのです。当社やTOTOをはじめ大倉陶園、日本ガイシ、日本特殊陶業などが森村グループやノリタケグループを形成しています。

東洋陶器時代の色あざやかな食器類を展示

TOTOは創業当時は東洋陶器株式会社だった事から、食器事業は半世紀にわたって会社を支えてきた重要事業です。使いやすく大量生産できる窯業の近代化に貢献し、製造されたさまざまな食器類がミュージアムには展示されています。あざやかな瑠璃色のカップや、デパート展示用に作られた直径1mの大皿などが見られるでしょう。

ものづくりの流れは製品が世に出るまでを描く

ものづくりの流れと呼ばれるこのコーナーでは、映像と実物でTOTOの製品にクローズアップします。日常お世話になるトイレという製品は、衛生陶器に水栓金具さらには電子部品と、使用される材料も製造工程も全く異なるのです。製品の企画開発から製造の模様、最後は梱包されて世の中に送り出すまでのストーリー。便座にそっくりな椅子に腰掛けつつ鑑賞しましょう。

TOTOが取り組む地球環境問題へのコンセプトモデル

バイオガスで走るトイレ型三輪バイク

将来に向けて地球環境問題への取り組みを行うTOTO。こちらは家畜の排泄物より発生するバイオガスを燃料とした「トイレバイク・ネオ」です。会社創立100周年にあたり、家庭の水まわりから出るCO2削減商品キャンペーンの一環として、実際に走るキャラバンが行われました。シート部分が便器デザインになっていますが、もちろん用を足す目的ではありません。

TOTOに今も受け継がれる先人の想い

日本人の快適で衛生的な生活文化を思い描いた大倉和親氏。明治時代に日本の国益のため貿易会社・森村組を興した森村市左衛門氏が主な出資者となって、TOTOの歴史は始まりました。そして良品主義を貫いた5代目社長・江副孫右衛門氏によって世に名を響かせます。時代は大きく変わっても、写真の中の先人達はミュージアムを静かに見守っています。

水まわりの変遷には歴代便座がズラリ

こちらでは日本の水まわりを辿ってゆきましょう。その歴史は日本の昔から明治・大正・昭和と進み、戦後復興期から高度経済成長期そして平成から未来へ。その時代に人々がたたずんだトイレ空間が再現され、製品の機能やデザインが一覧できます。でもよくぞここまで開発されましたね。

水まわり商品は時代とともに進化して

こちらではTOTO製品の進化を、和式や洋式などカテゴリーごとに追ってゆきます。洗浄水量や給水タンク、さらには便座がここにもズラリと並べられ、子供の頃を思い出してなつかしさを感じる人も多いでしょう。旧総理大臣官邸や赤坂迎賓館などに設置されていた製品も見られますよ。

人気を博したカルダン洗面化粧台

1968年には収納とボウルを組み合わせた洗面化粧台が製造発売されました。中でもフランスのファッションデザイナー、ピエール・カルダン氏が手掛けた洗面化粧台は華やかなパープルカラーで大人気。お洒落好み・派手好みの現代社会でも大いにヒットしそうです。

体格に合わせて使いやすいトイレ

1984年に完成の東京・両国国技館に設置された力士専用便座は、通常大型サイズよりも幅を5cm・長さを7cm拡大させました。一方すぐ横にある幼児用便座は、まだ体の小さな子供がまたぎやすい設計となっています。人間の体格に配慮して考案された製品、ここにもTOTOの歴史がしのばれますね。

グローバルギャラリーでは世界で活躍するTOTOを

TOTOは「その国のTOTOになる」をテーマに、現在では世界各国に進出して多彩な商品を開発・製造・販売しています。こちらではその普及を行った製品を、中国・アジア・ヨーロッパ・アメリカ・オセアニアなどエリア別に展示。まだ水道設備が発達していない地域での活動も期待されるでしょう。

オリジナルグッズや地元企業とのコラボ商品に注目

トイレ型のユニークなチョコレート

見学の最後にはぜひミュージアムショップへ立ち寄りましょう。写真は当ミュージアムで人気のトイレットショコラ。まさにトイレを模ったパッケージを開けば、これまたトイレ型をしたホワイトチョコレートが入っているのです。しかも企画は北九州市の有名洋菓子店・グランダジュールです。

TOTOミュージアムへのアクセス

公共交通機関での行き方

JR小倉駅の小倉城口から出て、まずは駅バスセンターへ向かいます。こちらの3番乗り場から21・22・43系統バスに乗車、または4番乗り場から25系統バスに乗車し約15分。貴船町バス停で下車し、徒歩間もなくで到着するでしょう。

車での行き方

西の到津方面から国道3号線を東へ進みます。到津の森公園から約3kmの距離、ここからは途中で日豊本線・日田彦山線を通過。さらに貴船橋西交差点で北九州都市高速1号線下を通過し、貴船橋東交差点から間もなく左折して入場します。マイカー専用無料駐車場完備。

Address 〒802-8601 福岡県北九州市小倉北区中島2-1-1
Hours 10:00-17:00
Closed 毎週月曜日、他に夏期休館日と年末年始休館日あり(公式サイトで要確認)。
Tel 093-951-2534
Web https://jp.toto.com/

まとめ

トイレという場所はただ用を足すだけではありません。1人になって心を落ち着かせたい時、少し考える時間がほしい時に必要な場所とも言えるでしょう。そんな時に明るい清潔な環境でほんの一瞬を過ごす事ができれば、次へのエネルギーが生まれるに違いありません。大切なのは使う私たちが日々この場所をきれいにする事。TOTOのみなさんへの感謝を込めながら、この新しいミュージアムへ足を運んでみませんか。