金沢市街の中心にある石川県立美術館で美術工芸の名品を鑑賞しよう

公開日:2019/4/27 更新日:2019/12/27

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出身地は石川県。縁あって、奈良・京都・大阪・石川・静岡と住んでいたため、関西と北陸と静岡東部を中心に紹介できます。主に、史跡・城郭・神社仏閣ときどきグルメと温泉と・・・いうバランスで旅行プランを組むのが好き。動物と触れ合えるスポットにも出没します。旅行者目線で、実際に体験したことを伝えていけたら嬉しいです。
石川ならではの所蔵品の数々が待っとるさけ、見応えあるげん!見に来まっし~

古来から日本の美術工芸の盛んな加賀。石川県金沢市の中心部にある石川県立美術館は、脈々と受け継がれた名品を集めた正統派の美術館です。展示品はもちろんの事、併設されたパティシエ・辻口博啓氏のカフェや特別な和空間も必見。今日は美の宝庫・石川県立美術館の見どころをご紹介します。

現在に至る加賀百万石文化の礎が集結

加賀の美術工芸を集めた石川県立美術館

かつて加賀藩の生き残り戦略でもあった優れた文化活動。その貴重な収集品が集まる石川県立美術館は、加賀前田家ゆかりの古美術品や大名道具などの工芸品、九谷焼のコレクションが見事です。人間国宝が創り出す伝統工芸作品の数々も展示され、美術工芸の王国と言われる石川県の美をじっくりと鑑賞できるのが魅力です。

広々ゆったり鑑賞できる美術館

美術館は通路や展示スペースがゆったりと広めに造られているため、車椅子でも余裕を持って作品を見て回れます。疲れたら一休みできるベンチや休憩所が多いのも魅力のひとつ。コインロッカーに荷物を預けて、身軽に作品群を鑑賞できるのも便利です。 

芸術的個性が光る展示品の数々

窓から見える風景も美術作品

美術館の設計はロビーの大きな窓は、外に広がる本多の森の風景を屏風のように見せていてとっても魅力的。1階には主に企画展示室や大型展示室、ミュージアムショップ、図書コーナーがあります。

学芸員に相談もできる情報・図書コーナー

石川県立美術館の図書コーナーには学芸員が常駐していて美術や工芸品、文化について知りたい事があったら尋ねてみるとよいでしょう。豊富な美術関連の図書も自由に閲覧できますよ。毎日13:00~17:00に開室されています。

2階は加賀藩前田家の結晶

野々村仁清が手掛けた国宝の雉が二羽でお出迎え

美術館2階には6ヶ所の展示室があり、工芸や日本画、書、油彩、彫刻などの作品が展示されています。特に第1展示室には300年ぶりに公開された国宝・色絵雉香炉が展示されていて、明るい色彩で精密に描き出された雉の表現が見事。一見の価値がある展示です。

文化財が並ぶ前田育徳会尊經閣文庫分館

加賀は天下の書府と言われるだけあり、和洋問わず収蔵する書籍数は相当のもの。それら加賀前田家に伝わる品々を、テーマごとに入れ替えて展示公開しています。全国の工芸技術の集積ともいわれる素晴らしい芸術品の数々。重要な文化財も並んでいます。

日常生活で利用できる名品を手に入れられるショップ



品ぞろえ豊かなミュージアムショップ

工芸がさかんな石川県ならではの持ち味が魅力のミュージアムショップ。玄関ロビー脇にあるショップは明るく、整然としたディスプレイがとてもハイクラスな雰囲気です。所蔵作品を中心に、複製、ミニチュアやイメージ商品、美術図書がたくさんそろっています。特に精巧に造られた複製はインテリアにおすすめ。

手軽に使えるものから此処だけの逸品まで

ミュージアムショップは石川県の伝統工芸品から所蔵品の複製など、クオリティの高い商品が多いのが特徴です。中でも、野々村仁清の花笠香炉を手描きで模作した置物や、所蔵の古九谷を模した小皿、国宝の色絵雉香炉再現した置物などは特に見事。所蔵品の数々を写した美しい絵葉書も多く、気に入ったものを額に入れて飾るのも素敵です。

ル・ミュゼ・ドゥ・アッシュKANAZAWA

有名パティシエがプロデュース

ミュージアムの中2階には、有名パティシエ辻口博啓がプロデュースするカフェが併設されています。窓越しに見える厨房、そして美しい店構え。このお店の存在自体がアートであり、ミュージアムの顔なのです。オリジナルの焼き菓子やバームクーヘンはお土産にぴったりですよ。

和を極めたお茶とスイーツの共演

茶室は1時間毎の予約制。辻口博啓のこだわりのサービスを受けられる喫茶コースです。最高級の日本茶・宇治の本玉露と、シェフ渾身のル ミュゼ ドゥ アッシュオリジナルスイーツを楽しめる絶品コース。スタイリッシュでモダンな雰囲気を存分に楽しめます。

Address 〒920-0963 石川県金沢市出羽町2-1 県立美術館内
Hours 10:00~19:00(L.O.18:30)
Closed 年中無休(県立美術館が休館中も営業)
Tel 076-204-6100
Web https://le-musee-de-h.jp/

町中の大自然・本多の森でリフレッシュ

森を眺めるカフェも素敵

遊歩道が整備され、緑に囲まれた文化の森ゾーンを散策できる本多の森。町中にありながら、たっぷりと森林浴が楽しめます。また、ガラス越しに木漏れ日が差し込むカフェも素敵。雨が多い北陸ですが、ここなら雨の日も森の景色を楽しめます。

21世紀美術館を眺める展望台

本多の森は、加賀藩家老の本多家の上屋敷があった場所だそう。その広大な土地を整備し、町の中で大自然を楽しめる場所として、市民の憩いの場になっています。展望台からは有名な21世紀美術館を始め、点在する観光名所と見事な町並みを一望できますよ。



紅葉の森はまるで映画のワンシーン

美術館周辺には桜をはじめとした広葉樹が多く植えられ、秋には紅葉の並木道と石畳がとてもロマンチックです。また、初夏の青葉の頃も緑がとっても美しいですよ。周囲に住宅が少なく、静かで落ち着いた雰囲気の中、散策が楽しめます。

美術館の裏側をのぞきに行こう

貴重な文化財が集まる石川県文化財保存修復工房

美術館の敷地内には有名な文化財の保存・修復の拠点があり、ガラス越しに修復現場を見学できるようになっています。文化財の修復現場を間近で見られるのは大変貴重な事。タイミングが合えば実際の修復を行なっている様子が見られますよ。

国指定登録有形文化財、陸軍第九師団官舎

レトロな洋館が目を引く陸軍第九師団官舎は、大正11年に建築されたもの。内部にはガイダンス室や多目的室があり、企画展示が行われている事も。アンティークな洋館建築は外観、内装とも惚れ惚れするほど素敵。インスタ映えスポットとしても大人気です。

Address 〒920-0963 石川県金沢市出羽町1−1
Hours 9:30~17:00
Closed 年末年始
Tel 076-231-7580
Web http://www.ishibi.pref.ishikawa.jp/jpc/cars/

石川県立美術館へのアクセス

電車・バスでのアクセス

JR金沢駅が最寄駅です。駅からは兼六園シャトルに乗車し、県立美術館・成巽閣前バス停で下車。または、城下まち金沢周遊バスに乗車し広坂・21世紀美術館(石浦神社前)で下車し、5分ほど坂を登ると到着。

また、金沢駅東口バスターミナル7番のりばから北陸鉄道路線バスに乗る場合は、出羽町バス停で下車し、徒歩5分で到着です。

車でのアクセス

北陸自動車道の金沢西IC、または金沢森本ICで下り、30分ほどで到着します。美術館の駐車場は無料ですが、展覧会が行われている時は満車になりやすいのでご注意を。満車の場合は近隣の有料駐車場が便利です。

Address 〒920-0963 石川県金沢市出羽町2番1号
Hours 9:30~17:00(観覧券販売は16:30まで)
Closed 展示替え期間中(展覧会会期中は無休)・年末年始
Tel 076-231-7580
Web http://www.ishibi.pref.ishikawa.jp

まとめ

石川県や金沢市が誇る数々の工芸美、国宝の数々を堪能できる石川県立美術館。とにかく見ごたえたっぷりで、加賀藩が誇る美の全てを堪能する事ができました。館内で辻口博啓氏の絶品スイーツが楽しめるのは、知らなかった人には意外すぎる組み合わせではないでしょうか。金沢に訪れる際にはぜひ足を伸ばしてみてくださいね。