知床岬は日本最後の秘境!船からしか見られない絶景に圧倒されよう

公開日:2019/5/16 更新日:2019/12/27

トラベルパートナー:トラベルパートナー: aoihana
東京出身。住んだことのある北海道や栃木の記事を中心に、ライティングしています。写真が好きで、絶景を求めて日本各地を旅しています。
だれもが大自然に圧倒される、パワーあふれるスポットです。

知床岬は世界遺産知床の秘境です。断崖絶壁にあり、陸路では到達困難。春から秋の間だけ船で行く事ができます。

野生動物が多く、ヒグマやエゾシカに会える事も。ワシやクジラも多いので、バードウォッチングやホエールウオッチングにもおすすめ。岬まで行きたいなら春から秋ですが、流氷を楽しみたいなら冬に行くといいでしょう。

知床半島先端の知床岬

世界遺産として名高い知床半島、その先端にあるのが知床岬です。道路がないので、陸路ではたどり着けません。船でオホーツク海を渡ると、灯台や標高20~30メートルの海食岩に囲まれた断崖が見えてきます。

知床は1964年に国立公園、2005年に世界自然遺産に登録されました。岬周辺は特別保護区域のため、一般人立ち入り禁止。だからこそ守られている原生林や知床連山が迎えてくれます。

知床岬へのクルージングは絶景の船旅

観光船で知床岬へ

知床岬へ観光で訪れる方法はウトロ港から出ている船だけです。春から夏の間だけ観光船が出ており、知床岬往復コースはおおよそ3時間ほど。強風などの天候状況によっては欠航や引き返す事もありうるので、スケジュールには余裕を持たせましょう。

4月から9月にかけて出航する知床観光船や自然観測船が一般的ですが、運航会社によっては小型クルーザーや大型観光船もあります。大型の船の方が揺れが少ないので、乗り物酔いが心配な方は大型船がおすすめ。

断崖絶壁が続くダイナミックな景観

知床岬までの景色は他で見られないものばかり。例えば、落差60メートルのフレペの滝や、同じく落差80メートルのヨウシペツの滝、温泉が流れるカムイワッカの滝など。

海岸線には断崖絶壁やクンネポールと呼ばれる洞窟、奇岩など見どころばかり。小型クルーザーなら近づく事もできるので、さらに迫力が増します。

海岸線にはヒグマの姿も

知床半島にはヒグマが生息しており、海上からでも姿を見られます。中でもヒグマが多いのがルシャ海岸。ヒグマのメッカとも呼ばれるヒグマの生息地です。ヒグマを観察しやすいのは8月後半から9月にかけて。ヒグマの好物、カラフトマスが遡上する時期です。

ヒグマは体が大きいので、近くで見ると驚くほど迫力があります。体が大きい分、離れたところからでも観察しやすいので安心。

秘境にある灯台

知床岬には灯台が一つだけ建っています。オホーツク海と断崖絶壁に囲まれた、ぽつんとしたその姿は日本の灯台50選にも選ばれています。運が良ければ、岬から北方領土の国後島が見える事も。海の向こうに島が見える光景は、地の果てに来たような感慨深いものを与えてくれます。

沖合から眺める知床半島の絶景

クルージングでは往路と復路が違う事が多く、それぞれ異なる景色を楽しめます。たいていの場合、岬までは海岸沿いを行きますが、帰りは沖合を通ってきます。

知床連山や羅臼岳などの山々が海から連なる様子は、知床ならでは。特に紅葉が見られる秋はおすすめです。9月から色づき始め、10月には見ごろを迎えます。船上は寒いので、防寒対策は必須。

シャチやイルカにも会える

野生動物との出会いも知床の魅力。クマの他、シャチやイルカ、珍しいところではケイマフリという野鳥などが見られます。特に知床近海はホエールウオッチングの名所で、クジラを間近に見られる事も。目撃しやすい時期は、シャチは4~6月、イルカは5~10月、マッコウクジラは7~10月ごろです。



クルージングでは防寒対策を

クルージングを楽しむなら、防寒対策と双眼鏡が必須です。たとえ夏であっても、風で体温を奪われるのでウィンドブレーカーくらいは用意しましょう。双眼鏡は、野生動物を観察する際に役立ちます。乗る船や動物の大きさにもよりますが、持っていく事をおすすめします。

海岸や滝の動物を近くで見たいなら、小型クルーザーがベスト。一方、乗り物酔い対策という点では、揺れが少なくトイレ完備の大型船がいいでしょう。観光船ならデッキから景色も楽しめます。どちらを選ぶにせよ、予約はお早めに。

知床岬への陸路は危険がいっぱい

陸路で知床岬に行くのはおすすめしません。ヒグマが高密度で生息しているので、遭遇する危険性が高いからです。世界遺産の世界遺産の自然を守る意味でも避けた方が良いでしょう。

トレッキングの場合、海岸線の断崖絶壁が危険。高波で行方不明になった人もいるそう。到着には一週間かかるといわれています。同様にシーカヤックも過酷。観光船のオフシーズンは海が時化やすく、シーズン中でも天候次第で遭難する可能性があるほどです。

番屋に残る先人たちの息遣い

知床岬近くにもある漁師の番屋

岬近くの赤浜という浜辺には小屋がいくつか並んでいます。これらは番屋と呼ばれ、漁師たちが漁をする時に移り住んでいたもの。この地では、サケやマスの定置網漁や、コンブ漁が100年以上も昔から行われており、最盛期には50件以上立ち並んでいたそう。漁師が減っている現在ではエコツアーなどで伝統的な漁法が伝えられています。

ヒグマとも共存してきた漁師たち

今でも知床は生き物たちの楽園ですが、漁師にとっても豊かな漁場でした。昔から人間と野生動物が共存してきた場所で、漁師が網を直している横でヒグマが遊んでいる事も。漁師たちはルールを作り、ヒグマと共存してきました。野生動物との共存、その答えが番屋なのだと言われています。

生きものたちが織りなす豊かな生態系

変化に富んだ環境が育む生態系

知床に多くの動物が住んでいる理由は、その地形にあります。半島は幅20~40キロメートルと細長く、その一方で海から連なる山脈は1200メートルを超えます。

流氷によって運ばれてくる、栄養豊富な海水も生態系を支える要因の一つ。プランクトンを育て、それらを食べている魚や哺乳類を養っています。そうした海の豊かさが、カラフトマスを食べるヒグマのように、陸上生物をはぐくんでいます。

知床で出会える野生動物たち

ヒグマやクジラの他、アザラシやシマフクロウ、ワシなど多くの希少動物に出会えます。エゾシカは近年数が増え、ウトロ市街にも姿を現します。立派な角があるのは牡鹿。オスはメスより数が少ないので、見かけたらラッキーです。

2メートル近くある大きなオジロワシやオオワシは、越冬のためにやってきます。冬の知床で流氷とバードウオッチングを楽しめるクルージングもおすすめ。

流氷に閉ざされる冬の知床岬



人を寄せつけない冬の知床岬

オホーツク海には冬、流氷が訪れます。知床岬への観光船も運行していませんが、景色や動物の写真を撮るために全国や海外から多くの人がやってきます。人気があるのはオオワシやオジロワシ、アザラシなど。2月から3月の流氷の時期は冬しか見られない絶景もあるのでおすすめ。寒い季節なので温泉と一緒に楽しみましょう。

流氷を楽しめるアクティビティ

冬の知床では流氷を楽しめるアクティビティがたくさん。流氷の張った海へ出る流氷砕氷船や、ドライスーツを着て氷の上を歩く流氷ウオークなど。流氷の天使クリオネに会いたい人は氷の下へ潜る流氷ダイビングへ。

知床流氷フェスも人気です。氷と雪で作られたアイスバーやアイスタワー、焚火コーナーなど、今まで知らなかった冬の楽しみ方が味わえるはず。

知床岬へのアクセス

車でのアクセス

女満別空港から車でウトロまで2時間15分。ウトロからは観光船で、岬までおよそ1時間30分です。釧路空港から行く場合、車で3時間30分かかります。ウトロからは同じく、観光船およそ1時間30分となります。

バスでのアクセス

JR知床斜里駅から斜里バス、知床エアポートライナー号が出ています。所要時間は45分ほど。ウトロからは観光船でおよそ1時間30分。

Address 〒099-4111 北海道斜里郡斜里町/羅臼町
Hours なし
Closed なし
Tel なし
Web なし

まとめ

知床岬の魅力は自然と野生動物。ヒグマを観察したり、滝や山脈を眺めたりダイナミックな光景を満喫しましょう。北海道の最果てで世界遺産を楽しみたいならぜひどうぞ。冬はもちろん、夏であっても寒いので、防寒対策を忘れないでくださいね。