フェズ旧市街はモロッコの不思議な迷宮都市

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長崎県在住。海外旅行が大好きで、現在までに25か国旅しました。何の計画もなくぶらりと行く一人旅が殆ど。行きたい国はまだまだあります! 訪れた国の文化を肌で感じることができる、路線バスの旅が得意です。 国内では九州北部を中心に、素敵なおすすめスポットを紹介します。 趣味は御朱印集め・インド映画鑑賞・動物とふれあうこと。

スラマレクン~巨大な迷路の街フェズでのお買い物は楽しいですよ、ロバにも乗れちゃうかも

モロッコの観光地として知られるフェズ旧市街では、日本とは完全に異なった世界観を味わう事ができます。暑いが故に凝らされた工夫を体験してみましょう。ここでは、フェズの魅力とその楽しみ方を詳細にお伝えしていきます。

フェズ旧市街は世界最古の大学がある世界遺産

迷路のような世界遺産

フェズ旧市街は、モロッコの内陸部のメクネス地方にある古都で、モロッコの観光スポットの一つです。この旧市街は、1981年に世界遺産に登録され、メディナと呼ばれる街は、まるで迷路のようです。また、皮なめし工場でその名を馳せています。

世界最古の大学がある

フェズ旧市街に現存するカラウィ―イーン・モスクは、世界で最も古い大学です。モスクと名がついているのは859年にイスラム教寺院として建設されたためで、寺院でありながら学校としても機能としています。1963年にモロッコにおける大学システムの仲間入りをし、現在もそれが継続されています。イスラム教徒のみが中に入る事を許されており、異教徒の方々は外からしか見る事ができません。

青いブージュルード門の向こうには世界最大の迷宮がある

旧市街地への入り口は西側にある正門

ブージュルード門は、1913年に建てられた、旧市街の西側の入り口に位置する正門の事です。正面は青色に、裏側は緑色のモザイクタイルが敷き詰めてあり、アラベスク模様が施されています。ファッションブランドのBou Jeloud(ブージュルード)の名前は、この門に由来しています。

世界一といわれている迷宮でタイムスリップ

門をくぐってみると、世界ナンバーワンとも言われている大規模な迷宮が待ち受けています。道は狭くて、入り組んでいるものが多いです。アップダウンがあったと思えば、左折右折を繰り返したりとまさに迷宮。道の両側にはお店が立ち並んでおり、エリアごとに扱っている商品が異なり目移りしてしまいそうです。車が通る事はないので、一昔前の時代にタイムスリップしてしまったような感覚を抱きます。

狭い迷路で活躍しているロバ

車が通行不可能なほど狭い道では、ロバが大活躍します。ロバの飼い主にお願いをして、実際にロバに乗せてもらったところ、人が背中に乗っていても力強く歩みを進めていきました。荷物運びとして活躍しているのはロバだけでなく、馬も荷物運びとして使われています。

フェズ焼きのタジン鍋

市場のあるエリアには、陶器が売られているところがあります。モロッコ料理と言えばタジン鍋ですが、そのカラフルな装飾を伴ったタジン鍋も売られています。フェズや木の特徴としては、青色を基調にしている事です。タジン鍋のほかにも、陶器でできた日用品や装飾品のような品々が販売されています。

バブーシュと呼ばれるスリッパがかわいい

靴が売られている場所では、バブーシュというスリッパのような革靴が人気。刺繍やビーズといった技巧が凝らされており、可愛らしいデザインです。SATC映画の2作目で、主人公のキャリーが市場で購入したものもバブーシュです。

なめし皮工場(タンネリ)はミントの葉が必要

フェズ観光のハイライトはタンネリ見学

フェズは牛、羊やラクダのような動物の皮をなめす工場が有名です。なめされた皮はタンネリと呼ばれ、工場内には壺状の容器がたくさん並べられています。これらは動物からはがした皮を洗ったり、色を染めたりするためのものです。白い壺で洗ってから、茶色の壺で染色するというような流れです。

タンネリ工場見学は土産店の階上から

迷宮のような旧市街を散策していると、なめし皮工場の見学の勧誘で声をかけられます。見学料をしっかりと確認し、工場内に入ると、3階でお土産を売っていました。このお土産のほとんどは革製品です。タンネリ工場に面しているテラスからは、実際に作業している様子が見学できるので、見てみたい方は参加する事をおすすめします。

ミントの枝を渡される

タンネリは臭く、近づくとものすごい異臭がします。タンネリ見学をする際には、ミントをもらえます。ミントの香りで異臭を抑えながら進めるので、臭いものが苦手な方はもらっておきましょう。タンネリに近づくと、ミントを鼻に押さえつけている姿がしばしば見受けられます。

鳩の糞が入った壺で皮を洗う

動物からはぎ取った皮は、まず最初に川で洗われます。その川で洗われた皮は、タンネリ工場へと運ばれ、前述したように白い壺で洗われます。白い壺の中には、鳩の糞や石灰などがいれられており、ものすごいアンモニア臭がするのです。文字を見ただけでも臭いそうな組み合わせです。

かなり大変な作業は全て人の手によるもの

染色作業はすべて、人の手によるものです。壺の中に人が入り、皮の染色をします。モロッコの日中は気温がかなり上がるため、壺の中での作業は想像もつかないくらい過酷な環境下で行われます。皮が製品として売り出されるまでには、作業を行う人が頑張ってくれているからだという事を実感し、ありがたく皮製品を使うようにしましょう。

エキゾチックな空間で飲むフレッシュなミントティー

モロッコのミントティーはフレッシュで甘い

旧市街には、カフェやレストランも多数あります。店を持たずに、道端でお茶を売っている人を見かける事もあります。日本ではなかなかお目にかかれないのが、ミントティーです。モロッコのミントティーは、生のミントと紅茶の茶葉と砂糖をふんだんに使った飲み物です。生のミントを多く使っているため、その味は非常に爽快。気温が上がり、暑くなるフェズだからこそ、ミントティーを美味しく楽しめます。

モザイクタイルの清潔な店内

カフェ、レストランやホテルといった施設のいたるところにモザイクタイルが施されています。モザイクタイルは陶器でできており、フェズのものにはしばしば青色が用いられるので、涼しげな印象を受けます。どの施設もひんやりとした、エキゾチックな空間だと分かるでしょう。ブージュルード門付近には、このようなモザイクタイルが使われたカフェをいくつも見つける事ができるので、少し休憩をしたい方などにおすすめです。

フェズ旧市街へのアクセス

電車・タクシーでのアクセス

カサブランカからフェズへ行くには、およそ1時間ごとに電車が出ているので、それを利用してください。カサブランカから電車に乗る事3時間ほどでフェズに到着します。フェズ駅からブージュルード門まで行くには、タクシーで行くのが安全でおすすめです。事前に何台か値段交渉をして、ぼったくられないように注意が必要です。タクシーは乗り合いのものもあり、こちらの方が安いのですが、値段交渉は出発する前に済ましておきましょう。

住所| Bab Boujeloud, Fez, Marroc
営業時間|なし
定休日|金曜日
電話|03-5485-7171 在日モロッコ王国政府観光局
公式サイトはこちら

まとめ

世界一の規模と言われている迷宮であるフェズ旧市街。フェズ特有の青のモザイクタイルをそこかしこで見かけるこの街では、日本では考えられないような光景を目の当たりにできます。特に、タンネリ工場では皮製品を作り出すまでに、どれほどの労苦が要されているかを知る事ができます。ここを見学したあとは、皮製品だけではなく、全てのものを大事に扱おうという気持ちになるでしょう。異文化に触れるためにも、ぜひフェズを訪れてみましょう。