善峯寺は桂昌院ゆかりのお寺。桜と紫陽花と紅葉も楽しもう

この記事の情報提供者

トラベルパートナー: Chii

出身地は大阪、関西とヨーロッパと南国が得意です。日本では神社仏閣巡りと公園巡り、海外では中世の町並みやお城を訪れたり、南国の島々で絶景を写真に撮るのが好きです。一緒に行くのは主人や子供達と、近場なら一人で訪れます。

頂上から見る景色はえらいうつくしよ~

善峯寺(よしみねでら)は重要文化財が多く、歴史を感じさせる山寺です。高い山の中にあるので、階段や坂道も多く、移動は大変。その分自然あふれる景色を堪能できます。桜や紫陽花、紅葉を楽しみたい方はぜひ訪れてみてください。

善峯寺とは

善峯寺があるのは京都市西京区大原野。標高310メートルの山の中腹にあるので、起伏が激しく、階段や坂道が多めです。西国三十三箇所霊場の第20番札所でもあり、なんといっても、薬師堂から眺める風景が秀逸。

境内には日本一の松とも評される遊龍の松があります。ちなみに天然記念物。自然が豊かなお寺で、桂昌院お手植えのしだれ桜をはじめ、あじさいや梅、そして新緑と紅葉の名所にもなっています。

また、境内からは京都の街や比叡山を一望できる絶景ポイント。ご本尊は秘仏本尊と、脇本尊の2体の十一面千手観世音菩薩です。平安時代後期から鎌倉時代初期のものとされています。

善峯寺の歴史

応仁の乱で大半が焼失

1029年に源算上人が創建し、1034年に後一条天皇から善峯寺の社号を賜ったといわれています。最盛期は鎌倉から室町時代。鎌倉時代には慈円が住していたり、後鳥羽上皇から直筆の寺額を賜ったりしたそう。その頃は52の僧坊があったのですが、応仁の乱によってその大半が焼失してしまいました。

桂昌院と善峯寺

徳川五代将軍綱吉公。その生母である桂昌院が善峯寺の復興に尽力したと伝えられています。今ある建物の多くはその時に再建されたものばかり。彼女が尽力した理由は諸説語られていますが、一説によると母の再婚前に2年半ほどこのお寺で過ごしていた事が関係しているそう。

桂昌院は善峯寺本尊の観世音菩薩及び薬師如来に和歌を2首献詠していて、どうやら昔から善峯寺とのつながりがあったようです。

善峯寺を散策

大きな山門(桜門)

お寺に参拝するにはまず、ここで受付をしてから入山します。山門が作られたのは1716年。三間一戸の楼門形式で、とても大きな門です。楼の上にいた本尊文殊菩薩と脇侍二天は現在、文殊寺宝館に奉納されているとの事。楼下の金剛力士はあの運慶が作ったもので、源頼朝寄進したと伝えられています。

桂昌院によって再建された観音堂(本堂)

1692年に桂昌院の寄進によって再建されたお堂。ご朱印やお守りがいただけるのもここ。ご本尊の千手観音は仁弘法師の作。西国三十三所観音霊場の第20番札所の本尊です。脇本尊千手観音は源算上人の作で、こちらは京都洛西観音霊場の第1番の本尊。

重要文化財の多宝塔

1621年に建てられた多宝塔で、愛染明王がご本尊。こちらも重要文化財。高さは12メートルほどで、檜皮葺き(ひわだぶき)の屋根が特徴です。紅葉の時期には屋根と紅葉がコントラストを作っていて絵になります。通路からも見えるので、いろいろな景色を堪能してみてはいかがでしょうか。

六角形が特徴的な経堂

六角形の経堂も桂昌院により寄進されたもので、建立は1705年。ここには傅大士という中国南北朝時代の僧が奉安され、鉄眼版一切経が納められているそう。

堂の前にある桜は桂昌院しだれ桜と呼ばれています。春には経堂と桜が美しい景色を演出。境内には他にも鐘楼堂(つりがね堂)や護摩堂、鎮守社、釈迦堂などがあります。一通り見て回っても1時間ほどあれば十分。

善峯寺の木々と花々

遊龍の松は日本一の松

全長37メートル、樹齢600年以上とも言われる五葉松。国の天然記念物にも指定されている日本一の松です。その名前の由来は、幹が地を這う様子が地に臥せって遊ぶ龍のように見える事。江戸時代の1857年に名付けられたそう。

実は元々50メートル以上あったのですが、松くい虫の被害にあって1994年に一部切断されて今の姿になったとの事です。

桂昌院しだれ桜は樹齢300年

遊龍の松の長い枝の先には桂昌院しだれ桜があります。樹齢300年の立派な垂れ桜で、桂昌院が自ら植えた桜と伝えられています。この他にも境内には多くの桜があるので、桜目当てに春に訪れるのもおすすめ。中でも釈迦堂前の桜はひときわ見事。

圧巻の白山桜あじさい苑

見ごたえのある植物の多い善峯寺ですが、紫陽花も有名。京都でも一、二を争う規模と言われています。紫陽花が咲くのは境内南側にある白山・桜あじさい苑。その数はなんと一万本。見頃は例年6月中旬から下旬で、この時期には山肌一面が青やピンクに覆われます。

紫陽花がせり出すように咲ているので、遊歩道を散策すると間近に楽しめます。ここはかつて、お寺を建立した源算上人が写経のための墨をすったとされる湧き水、白山名水があった場所。今では桜と紫陽花が咲き乱れ、花と眺望をどちらも楽しめる人気スポットに。開花時期には多くの観光客が訪れます。

秋の紅葉も美しい

山間にある善峯寺。秋には木々が色づき、あちこちで紅葉を楽しめます。高低差のある境内でも上の方から紅葉に包まれていきます。高所からの眺めもあってかなりの絶景。山門や本堂など、どこを見ても紅葉が目に飛び込んでくるので、紅葉狩りには理想的。

ご朱印をいただこう

本堂でいただけるご朱印はいくつか種類があります。西国三十三箇所ご朱印、御詠歌京都洛西観音霊場第一番ご朱印、御詠歌薬師寺のご朱印など。立ち寄った記念にいただいてみてはいかがでしょうか。

小倉山ファームダイニングカフェに立ち寄ってみよう

おかきやさんで有名な小倉山荘。その内にある和カフェです。落ち着いた部屋と日本庭園風のお庭が和カフェらしい雰囲気を感じさせます。ぜんざいやわらび餅、抹茶パフェなどカフェメニューが充実。お雑煮などのお食事もあるので、ランチにも利用できます。

西向日駅から歩いて30分ほど。お寺からは少し距離があるので車で行くのが無難です。

住所|〒617-0814 京都府長岡京市今里蓮ケ糸45番地
営業時間|AM10:00~PM5:30
定休日|年中無休(年末年始除く)
電話|075-874-1681
公式サイトはこちら

善峯寺へのアクセス

電車・バスでのアクセス

利用できる電車は2種類。JR京都線なら向日町駅で下車し、阪急バス66番の善峯寺行きに乗ります。およそ30分で終点善峯寺につくので下車し、徒歩8分。あるいは、阪急京都線でも行けます。東向日駅で下車し、阪急バス66番善峯寺行きに乗ります。30分後、終点善峯寺にて下車し徒歩8分程度で到着。

車でのアクセス

まず一つ目のルート。京都縦貫道沓掛I.Cを降り、国道9号国道沓掛口で左折(大型車右折は禁止)し新林本通りに入ります。西竹の里北を右折し南茶屋にて左折、灰方を直進し突き当りを左折。その後、小塩で右折して府道208号に入って直進すると善峯寺につきます。

次に二つ目のルートです。京都縦貫道大原野I.Cを降りて境谷本通りを東に進みます。新林本通境谷を右折、西竹の里北で右折以降は一つ目のルートと同じです。駐車場は山門前駐車場があり、そこから山門までは歩いて約1分。

住所|〒610-1133 京都市西京区大原野小塩町1372
営業時間|入山時間AM8:00~PM5:00
定休日|年中無休
電話|075-331-0020
公式サイトはこちら

まとめ

とにかく自然が豊かな山寺の、善峯寺。重要文化財や美しい花と木々、そして絶景など外界と隔絶された印象です。自然の中で桜や紅葉を楽しみたい方におすすめの場所。