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- 愛知県出身。数年に渡り放浪したヨーロッパや中近東、アジアやアフリカをメインに記事を書く予定です。一人で気の向くまま、日程も組まずに旅をするのが好きです。
大阪の食の3大市場といえば、東成区の鶴橋市場、豊中市の豊南市場と並んで、黒門市場(くろもんいちば)が有名。特に新鮮なマグロやフグなど魚介系ではダントツの人気を誇り、最近は外国人観光客が多く訪れテイクアウト店も増えているようです。今日は食いだおれの名にふさわしい黒門市場の絶品グルメと観光スポットをご紹介します。
大阪の胃袋・黒門市場の魅力
大阪商人の努力の結晶

一時期、大型スーパーの進出に押されて客足が減っていた黒門市場。近年、その変わらぬ新鮮活魚と味の追求により人気が復活しています。さらに外国人観光客の増加や最近話題の裏なんばブームの追い風もあり、相乗効果で市場の人気は右肩上がり。
市場は明治時代に開設され、当時は近くの寺の名前から圓明寺市場と呼ばれていましたが、圓明寺寺院の山門が黒塗りだった事から黒門市場と呼ばれるようになりました。度々の火災や戦争で何度か消失する度に、商人たちの努力で見事に復興してきたど根性の市場としても有名です。
この猥雑さが黒門ならでは

大きな黒門提灯を中心に、所狭しとカラフルな看板や海鮮類の模型がひしめくごちゃごちゃとした風景は市場の醍醐味。呼び込みの声もあちこちで聞こえる週末は、国内外から観光客が大勢訪れてにぎやかです。ただ最近は人混みが激しく食べ物を手にしている人が結構多いため、歩く時にはくれぐれもご注意を。
海鮮グルメの一大観光スポット
鮮魚中心の市場として始まった黒門市場は、現在も変わらず海鮮類の店が中心となっています。大阪港から陸揚げされたばかりの新鮮な海鮮を扱う店が多いです。
最近はイートインスペースを備えた店も増え、購入した食材をその場で調理してくれるサービスが大人気。今や黒門市場と言えば、できたて海鮮料理の食べ歩きグルメ旅に欠かせない観光スポットとなっています。
外国人観光客にも大人気の黒門市場
海産物ならおまかせの黒門三平
広々とした店内にびっしりと並んだ海鮮物、マグロや大トロのお寿司、大海老の姿焼きなど美味しそうなものをより美味しそうに見えるよう工夫を凝らしたディスプレイが魅力的で、写真を撮る観光客も多く見かける有名店です。
イートインコーナーは外国人観光客でいつも大にぎわい。日本に遊びにきた外国の方を連れて行くと、大変喜ばれます。
店頭で焼く豪快ロブスター
黒門三平の名物は店頭で焼くパフォーマンス抜群のロブスター。香ばしい匂いと赤い大きな殻が食欲をそそり、写真映えスポットとしても有名です。ロブスターと貝をふんだんに使った海鮮味噌汁は絶品なのでぜひ一度試してみてください。イートインは食券をレジで先に購入するシステムになっています。
店の一番人気は豪華海鮮丼
マグロやイカ、サーモン、ホタテ、イクラ、カニ、他に季節の魚を乗せた豪華な海鮮丼は、黒門三平の一番人気。ぷりぷりとした新鮮な魚介類の食感と炊きたてご飯がのハーモニーは最高。他にもウニイクラ丼や北海親子丼、店長のまかない丼、海鮮ちらし丼も一度食べたら忘れられない美味しさです。
Address | 〒542-0073 大阪市中央区日本橋1丁目22-25 |
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Hours | AM9:00~PM6:30 |
Closed | 無休 |
Tel | 06-6634-2611 |
Web | https://kuromon-sanpei.co.jp/?page_id=47 |
名物大トロ丼にハマる人続出中
絶品丼に行列ができるまぐろや黒銀
黒門市場と築地市場に店を構える人気のまぐろ専門店。大阪ではあまり見ない大間産のマグロをぜいたくに使った丼物を中心に、お寿司や刺身をイートイン、テイクアウト両方で楽しめるのが魅力です。種類別に持ち味の違うマグロをそれぞれにおいしい食べ方で堪能できるとあって、いつも行列ができています。
一番人気は山盛りの大トロ丼
大トロ、中トロ、赤身を豪快に盛りつけた特選三色丼や大トロ丼は店の看板メニュー。ご飯が見えない程にどーんと盛られた新鮮なお刺身とすり身がたまらなく食欲をそそる名物丼です。脂の乗った新鮮な味わいはまさに絶品。かなりボリュームがあるので、女性同士で行くなら一つの丼を二人でシェアするとちょうどいいかもしれません。
Address | 〒542-0073 大阪市中央区日本橋2-11-1 |
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Hours | AM9:00~PM3:00(売り切れ次第閉店) |
Closed | 無休 |
Tel | 06-4396-7270 |
Web | http://kurogin.co.jp/shop/kuromon/ |
絶品フグ刺しも気軽に堪能できてしまう
ファンの多い活きふぐ専門店「みな美」
フグの消費量が日本一の大阪。中でもフグの扱いが特別に上手い店として名高いのが老舗のみな美です。フグに関しては珍味などの加工品から調味料まで何でもそろっており、その場でとらふぐを水槽から上げて調理してくれますよ。自家製ポン酢はフグの持ち味が引き立つ絶妙な味わいで、お土産にする観光客も多い人気商品です。
イートインでぜいたく気分
長崎産のフグを中心に、天然モノ、養殖モノをそろえたお店では、作りたてのとらふぐのてっさ(刺身)をイートインでいただけます。コリっとした皮、プリッとした白身を特製ポン酢でいただくと、ラフに食べているのにぜいたくな気分になるから不思議。
地元の人は1匹丸ごと買って鍋用、雑炊用、唐揚げ用などにお店で切り分けてもらって、おうちでフグ料理を楽しむそうですよ。
Address | 〒542-0073 大阪府大阪市中央区日本橋2丁目3−20 |
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Hours | AM8:00 - PM4:30 |
Closed | 日・祝日(10~3月は無休)・正月(1~4日) |
Tel | 06-6643-0373 |
Web | http://www.kuromon.com/shop.php?id=96 |
関西ならではのハモ料理を味わう
特別な日にも使いたい黒門京
関西で鱧(はも)といえば夏の代表的な魚。細かい小骨が多いため、包丁の技が欠かせません。鱧は生命力が強く、長時間の輸送も生きたまま行えるため京都を中心として関西に広まったと言われます。
黒門京は、注文が入ると生簀から鱧を出して調理する活け鱧料理が人気のお店。鱧のシーズンである5~9月を楽しみに待つファンが多い事でも有名です。
おすすめはやはり活け鱧コース
鱧料理が初めてという人にも、安心して味わえるのが人気の活け鱧コース。お造り・落とし・天ぷら・しゃぶしゃぶ・にゅうめん等で鱧の味わいをたっぷり楽しめます。あっさりしているのに独特の触感がある鱧は、特に梅肉和えなども爽やかで後を引く美味しさ。鱧料理は5月~9月の間だけの提供で、要予約です。
Address | 〒542-0073 大阪市中央区日本橋1-22-32 |
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Hours | AM11:30~PM2:00、PM5:00~PM10:00 |
Closed | 毎週日曜日・祝日 |
Tel | 06-6648-0658 |
Web | http://kuromon-kyou.com/ |
黒門市場周辺の魔界的名物スポット
昭和レトロ感がたまらない味園(みその)ビル
黒門市場のすぐ近くには1956年に作られた味園ビルがあり、昭和レトロ感が人気で大阪の新名所になっています。高度成長期の大阪で最も活気があった頃の複合商業ビルで、キャバレーやスナック、ダンスホール、サウナといった施設があった場所。
5階建てのビルは現在、地下がイベントスペース、4階はマッサージルームやホテル、5階は宴会場になっていて、レトロに惹かれる多くの観光客に魔界、秘境と呼ばれ愛されています。
ビルの2階は小さな店がズラリ
バーや雑貨屋、正体不明の店など小さな店舗がびっしりと並ぶビルの2階は、古い作りの醍醐味を味わえるまさに魔境の趣です。フロアー自体が薄暗く怪しげな雰囲気が漂っているため、一歩中に入ると妙にワクワクしますよ。
どの店もオーナーのこだわりや趣味がむき出しで個性的ですが、一見さんにも大変優しいので興味を持った店にはどんどん入って会話を楽しむのが正解です。
4階は昭和レトロ感あふれるホテル
味園ビルの4階はレトロな作りを活かしてリノベーションしたビジネスホテルになっています。小さなインテリアひとつにも昭和感を出そうとしているホテルオーナーのこだわりが微笑ましい感じです。ここは黒門市場に近く、疲れたらすぐに休憩できて散策の拠点に最適ですよ。
Address | 〒542-0074 大阪市中央区千日前2-3-9 |
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Hours | 施設により異なる |
Closed | 施設により異なる |
Tel | 06-6632-0357 (ホテル施設の番号) |
Web | なし |
黒門市場へのアクセス
電車でのアクセス
大阪駅からは地下鉄千日前線の日本橋駅で下車し、10番出口から地上に出ると到着です。他にも、地下鉄堺筋線日本橋駅、地下鉄御堂筋線なんば駅が便利でおすすめですよ。
車でのアクセス
阪神1号環状線の最寄り出口は夕日丘上り出口、阪神15号境線は堺線分岐下り出口で降りると到着します。黒門市場自体には駐車場はありませんが、周囲に民間のパーキングが多くあるのでチェックしておくと良いでしょう。
Address | 〒542-0073 大阪府大阪市中央区日本橋2丁目 |
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Hours | 店舗により異なる |
Closed | 店舗により異なる |
Tel | 06-6631-0007 (黒門市場事務所) |
Web | http://www.kuromon.com/index.php |
まとめ
大阪の美味しいもの、特に海鮮好きにはたまらない魅力の黒門市場。近年海外からの観光客が激増して、週末や連休になると大変な人混みで目当ての店になかなか入れない事も。ゆっくり海鮮グルメを楽しむなら平日がおすすめです。食い倒れのグルメ旅も楽しいもの。ぜひ一度足を運んでみてくださいね。