龍光院は弘法大師の四国霊場発願の地!宇和島城の鬼門を守るお寺

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徳島県出身。徳島県を中心に、四国と住んだことがある大阪府、愛知県の記事を書いています。旅行は夫か母、友人などとの二人旅がメインです。神社仏閣や歴史が好きなので、そのスポットにまつわる豆知識をふまえて見どころをご紹介します。

宇和島駅から徒歩圏内!宇和島観光なら龍光院と宇和島城にきさいや

龍光院は愛媛県宇和島市の中心部にあるお寺。四国八十八か所霊場第40番札所観自在寺と第41番札所龍光寺の間にあり、昔からたくさんのお遍路さんが参拝しています。伊達政宗の長子、秀宗を藩祖とする宇和島藩とのつながりが深く、歴史好きな人や宇和島城観光をする人にはぜひ訪れてほしい場所です。

龍光院で宇和島の弘法大師信仰の歴史に触れる

流行院と伊達家の繋がり

龍光院は1615年に宇和島藩主として伊達秀宗が入城したとき、宇和島藩と領民の安寧を願って建立されました。創建から400年の歴史があり、伊達家の祈願所として信仰された宇和島を代表するお寺です。

また、宇和島は弘法大師が四国八十八か所霊場を作ろうと発願した地と言われており、龍光院は弘法大師にもゆかりがあります。

四国別格霊場第6番札所

四国といえば四国八十八か所霊場が有名ですが、他にもさまざまな霊場があります。そのうちのひとつである別格霊場は、八十八か所とは別に弘法大師との深いゆかりがあるお寺で構成されています。

番外札所からピックアップされたお寺が四国四県に20箇所あり、2018年には開創50年を迎えました。88と20をあわせると108、人間の煩悩の数と同じになります。四国を巡礼するときに別格霊場もお参りすることで、煩悩が消えてより悟りの境地に近づけるといわれています。

四国で一番都から遠い場所

宇和島は愛媛県の南西部にあり、高知県との県境に位置しています。四国のなかで一番西の端にあるため、京都からも一番遠く、昔は都で発展した文化の恩恵が伝わりにくい場所でした。

そのため、四国で修行をしていた弘法大師が文化の遅れを憂いて、四国霊場を開創しようと考えたのがこの地であるといわれています。

弘法大師信仰の歴史を感じる

龍光院の境内から遠くに見える、とがった山があるのは宇和島沖にある九島という離島。九島には離島にも都の文化を伝えようと、弘法大師が開創した願成寺というお寺があります。

島に渡って参拝することが難しい人のために、江戸時代には対岸に遥拝所として弘法大師を祀る大師堂が建立されました。後にこの大師堂に願成寺が移って観自在寺の奥の院となりましたが、九島では現在も元の願成寺が信仰されています。

40番札所観自在寺の奥の院

龍光院は別格霊場の札所だけでなく、四国八十八か所霊場第40番札所観自在寺の奥の院でもあります。奥の院はお寺の近くにあるゆかりの深い聖地のことを言いますが、観自在寺から龍光院までは40kmほど離れています。

これほど距離があるのはかなり珍しいことで、これは明治時代に願成寺の遥拝所だった大師堂が龍光院に併合されたためだとか。このように、龍光院では宇和島の弘法大師信仰の歴史を感じることができます。

宇和島城を臨む高台にあるお寺

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宇和島に到着しました!

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龍光院の境内は小高い山の上にあり、駐車場から本堂までは111段の階段を上がります。この数には人間の煩悩の数である108と、前世、今世、来世の3つの世界を合わせると111になるという深い意味が込められています。

下から見上げるとひるんでしまうほど急な階段ですが、一段一段ふみしめて上がりましょう。

辛い階段を上り切って、振り返ると向かいの山の上には宇和島城が見えます。宇和島城の鬼門の位置に鎮守として創建されたという、龍光院の歴史が感じられます。

電波塔が邪魔で見えにくいのが残念ですが、すぐ近くにあるので龍光院を参拝した後は宇和島城に行ってじっくりと見学するのがおすすめです。

龍光院の御朱印

龍光院を参拝すると御朱印がいただけます。納経所が本堂と離れた場所にあり、少しわかりにくいかもしれません。

龍光院には別格霊場第6番札所の御朱印のほか、40番札所観自在寺奥の院の御朱印、伊予十観音霊場の御朱印など複数の御朱印があります。御朱印集めが趣味な方にもおすすめのお寺です。

龍光院は宇和島城のすぐ近く

現存12天守のひとつ

宇和島城は全国に12ある現存天守のひとつで、1601年に築城名人といわれる藤堂高虎によって築城されました。高虎が配置換えで今治に移った後、1615年に伊達政宗の長子である秀宗が宇和島藩に入城しました。

現在残る天守は1666年に伊達家が修復したもの。築城名人の技術と伊達家のセンスが融合した別名鶴島城と呼ばれる美しい城は宇和島のシンボルです。

天守からはオーシャンビュー

宇和島城は小高い山の上にあり、ふもとから天守まではおよそ30分かけて登山道を上ります。天守の中も古いお城ならではの急な角度の階段があり、天守にたどりつくまでは楽な道のりではありません。

しかし天守からは宇和島の街並みと美しい瀬戸内海が見渡せ、上ったかいがあると思えるほどの絶景となっています。築城当時は市街地があるあたりまでが海で、宇和島城は海城でした。都から離れていたために文化の発展は遅れたかもしれませんが、都では見ることができない美しい景色を見ることができます。

住所|〒798-0060 愛媛県宇和島市丸之内1丁目
営業時間|9:00-16:00(季節で変動あり)
定休日|なし
電話|0895-24-1111
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日本最大の石鳥居がある和霊神社

大きな鳥居がお出迎え

宇和島には和霊神社という神社があります。漁業や産業の守り神として、主に中国四国地方で信仰されている和霊神社の総本社です。和霊神社では、宇和島藩主伊達秀宗の忠臣山家清兵衛をお祀りしています。

藩の財政再建に尽力しながら暗殺され、関わった者に不幸が相次いだことから祟りを恐れて丁重にお祀りされるようになりました。四国屈指の壮大な社殿と、日本最大といわれる石鳥居が見どころのひとつ。正式な四国霊場の札所ではありませんが、昔から多くのお遍路さんが参拝している神社です。

和霊神社の御朱印

和霊神社を参拝すると、達筆な文字が印象的な御朱印がいただけます。拝殿の近くに大きな社務所があるので、誰もいなくて御朱印をいただけなかったとがっかりすることはありません。和霊神社にはピンク色と桜柄がかわいいオリジナルの御朱印帳もあります。

住所|〒798-0012 愛媛県宇和島市和霊町1451
営業時間|なし
定休日|なし
電話|0895-22-0197
公式サイトはこちら

道の駅きさいや広場で宇和島グルメを楽しむ

きさいや広場で小休憩

龍光院や宇和島城で宇和島の歴史や文化に触れたあとは、ぜひ宇和島グルメも楽しみましょう。おすすめは道の駅きさいや広場です。きさいやとは宇和島の方言で「来てください」という意味。

きさいや広場にはお土産や宇和島の特産品が購入できるショップやご当地グルメ、宇和島の牛鬼まつりで使われる牛鬼の展示館など、見どころがたくさんあります。

新鮮な海の幸が楽しめる

瀬戸内海に面している宇和島では新鮮な海の幸が楽しめます。きさいや広場でも、食の広場というフードコートエリアで海鮮丼や生しらす丼、宇和島名物のじゃこ天などが食べられます。

お手頃価格でボリューム満点の海鮮が食べられることでとても人気があり、ランチタイムは平日でも混雑しています。

ロイズのチョコがいつでも買える

きさいや広場には西日本で唯一、ロイズ製品を通年販売しているお店があります。これは宇和島市とロイズの工場がある北海道当別町が姉妹都市という縁で実現したもの。

宇和島を訪れたときは、ぜひきさいや広場で人気のチョコレートソフトを食べてみてください。

住所|〒798-0006 愛媛県宇和島市弁天町1丁目318−16
営業時間|9:00-18:00
定休日|なし
電話|0895-22-3934
公式サイトはこちら

龍光院へのアクセス

車でのアクセス

宇和島道路宇和島朝日インターから2km、県道268号線を経由して約7分の場所にあります。龍光院には参拝者用の駐車場が10台分あり、無料で利用できます。

電車でのアクセス

龍光院の最寄り駅はJR予讃線宇和島駅、駅からの距離はおよそ200メートルで徒歩3分程度です。

住所|〒798-0036 愛媛県宇和島市天神町1-1
営業時間|なし
定休日|なし
電話|0895-22-0527
公式サイトはこちら

まとめ

宇和島は四国の西の端にあり観光で訪れるには不便ですが、弘法大師が四国霊場を開創しようと決意した場所であり、弘法大師とゆかりのある土地です。なかでも、別格霊場として昔からお遍路さんにはなじみ深い龍光院は宇和島城とも関係が深く、宇和島観光でははずせない場所です。歴史あるお寺ながら宇和島の中心部にあり、駅からも徒歩で参拝できるので、宇和島に行くならぜひ立ち寄りたいスポットです。