サンクトペテルブルクで世界遺産を巡る旅

公開日:2019/4/27 更新日:2019/9/30

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外語大を卒業した後に東欧身の外国人と国際結婚し、国内外を問わず知らない国や地域に訪れるのが好きです。一眼写真が趣味の主人と現地で出会う人との会話や食事、地域に根差す文化を自由に楽しむ無計画旅行がメインスタイルです。出身である神奈川県を中心に、関東周辺やヨーロッパに関する記事を執筆しています。
歴史的建造物が多く残る古都・サンクトぺテルブルクをご紹介

ロシアにあるサンクトペテルブルクは、かつては首都として栄え、現在は世界遺産にも認定される美しい芸術都市です。エルミタージュ美術館をはじめとする数々の美術館や、ロシア文学ゆかりの地など見どころも満載です。この記事では、見どころやおすすめの観光地をご紹介していきます。

世界遺産の街 サンクトペテルブルク

かつては首都だった古都

サンクトペテルブルクは、ロシアの首都・モスクワの北西約700kmに位置する都市です。ロシアの中でも最も美しい街といわれており、ネヴァ川の河岸と多くの島々の上に成り立っている都市です。かつてロシアの首都は、モスクワではなくサンクトペテルブルクでした。現在では、サンクトペテルブルクはロシアの劇場文化と芸術の中心地として世界中から観光客が集まる街となっています。

1990年にユネスコの世界遺産に登録

サンクトペテルブルクは1990年に、サンクトぺテルブルク歴史地区と関連建造物群として世界遺産へと登録されました。世界遺産に登録されたのは宮殿や邸宅のみならず道路や緑地帯も含まれたため、登録件数はなんと36件にも上ります。建築遺産として登録されたものは、バロック様式と新古典主義の中にロシアの伝統文化がみごと融合された魅力的なものばかりです。

エルミタージュ美術館周辺を探索

女帝権威の象徴 エルミタージュ美術館

エルミタージュ美術館は、1754年にエリザヴェータ女帝の命によって建設が開始された宮殿です。女帝が冬の間に滞在していた事にちなんで、冬宮殿とも呼ばれています。皇室の邸宅として利用されたのち、博物館になったり政府官庁として利用されるなどさまざまな歴史を経てきました。そして、ロシア革命ののちには、現在の美術館という形になりました。館内にはロマノフ朝時代の財宝や、国有化されたコレクションなど、なんと300万点を超える品々が保管されています。

エルミタージュ美術館の構造

エルミタージュ美術館は、冬の宮殿・小エルミタージュ・大エルミタージュ・新エルミタージュ・エルミタージュ劇場の合わせて5棟で構成されています。美術館の入り口には大理石でできた真っ白な階段があり、吹き抜けの高さはなんと22m。また、壁画や天井の絵画もきらびやかで目を引きます。展示作品そのものも豪華ですが、玉座の間や黄金の客間、孔雀石の間といった客間の内装までもが凝った仕様となっているので、ぜひしっかりと見学していってください。

世界の傑作の数々が集う

2階にあがっていくと、来場者に人気のレオナルド・ダ・ヴィンチの部屋があります。聖母が描かれたリッタの聖母とべヌアの聖母が飾られているので必見です。ほかにも、イタリアやスペイン、オランダといったヨーロッパ美術の絵画がそろっています。また、近代西欧美術の代表として展示されているのが、ルノアールやモネ、ゴッホ、セザンヌらの絵画です。

入館時の注意点

エルミタージュ美術館は、冬宮殿の中庭を抜けたところにチケット売り場があります。写真やビデオ撮影をおこなうのにもチケットが必要なので、入場券と一緒に購入してください。館内はとても広いので、手荷物などはチケット売り場先のクロークへ預け、見学に向かいましょう。美術館は3階まであって、増築された棟の部分が渡り廊下で繋がれているため複雑な構造をしています。1階のインフォメーションにてフロアマップがもらえるので、参考にまわってください。

Address Palace Square, 2, Sankt-Peterburg, 190000
Hours 火木土日AM10:30-PM6:00 水金AM10:30-PM9:00
Closed 月曜日
Tel +7 812 710-90-79
Web https://www.hermitagemuseum.org/wps/portal/hermitage/


エルミタージュ美術館近くの観光スポットへ

エルミタージュ美術館の近くには、ロシア正教の寺院であるイサーク大聖堂があります。こちらは1818年からなんと40年もかけて建設されました。そして、1825年に勃発したデカブリストの乱がおきたのが、デカブリスト広場です。専制政治と農奴制に反対した国民らがここで蜂起しました。夏の庭園は、1704年にピョートル大帝の命によって造園が開始されました。美しい運河と緑のコントラストが、人々の心を癒してくれます。

ネフスキー大通り周辺を探索

サンクトペテルブルグのメイン通り

ネフスキー大通りは、市内でも随一のメイン通りです。石造りが特徴の歴史的建造物が立ち並んでおり、ショッピングやグルメなども楽しめます。その全長は約4200mもあり、歩道は広くて歩きやすい通りです。地下鉄の駅や人ごみを歩く際は、スリやひったくりに注意してください。

文豪ドストエフスキーのゆかりの地

ドストエフスキーは1845年にデビューした作家で、白痴やカラマーゾフの兄弟などで世界的に知られています。著書である罪と罰は、サンクトペテルブルクを舞台にした小説です。この通りは小説の中で「ネフスキー」という固有名詞で登場しており、ロシア文学には欠かせない大通りです。

市民の心のより所 カザン大聖堂

ネフスキー通りのグリボエードフ運河沿いに位置するロシア正教会では、多くの信者が集まり礼拝が行われます。また、1812年の祖国戦争にてロシアを勝利へと導いたクトゥゾフ将軍の遺灰が葬られている場所です。教会内には博物館並みの見事な装飾がされています。外部には144本のコリント式柱を持つ回廊があり、その迫力は圧巻です。

ロシアにおけるアートの象徴 芸術広場

芸術広場はネフスキー大通りに面しているデパート、パッサージュの裏側にある広場です。広場の中央にあるのが、ロシアの代表的詩人・プーシキンの銅像です。また、広場の奥へと進んでいくとロシア美術館が見えてきます。

レーピンの作品が見れる ロシア美術館

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Сегодня — День работника культуры! ⠀ Поздравляем сотрудников Русского музея и коллег по всему миру. Мы — очень счастливые люди: храним, изучаем и популяризируем предметы, которые несут в себе вечную ценность. Лучшую работу представить сложно! ⠀ Today is a Day of the worker of culture in Russia! ⠀ We congratulate all the employers and collegues all over the world. We are very happy people because we store, study and popularize objects of eternal value. The best work that you can imagine!

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ロシア美術館は、もともと皇帝アレクサンドロス1世の弟であるミハイル大公の宮殿でした。そののち、1898年より美術館として一般公開するようになりました。収蔵点数は約35万点で、収蔵品は11世紀の古代から20世紀のロシア・アヴァンギャルドまで多岐にわたります。その中には、ロシアを代表する画家・レーピンやシャガール、カンディンスキーやマレーヴィッチらの作品も所蔵されているので、ぜひチェックしてください。

Address Inzhenernaya St, 4, Sankt-Peterburg, 191186
Hours 月AM10:00-PM8:00 水金土日AM10:00-PM6:00 木PM1:00-PM9:00
Closed 火曜日
Tel +7 812 595-42-48
Web http://www.rusmuseum.ru/

市内中心地以外にも必見の世界遺産



青と白のコントラストが美しい エカテリーナ宮殿

エカテリーナ宮殿は、皇帝の村と呼ばれているツァールスコエ・セローにあります。全長310mもの、ロシア・バロック調に造られた豪華な宮殿です。1708年、ピョートル大帝の妻であったエカテリーナ1世の小宮殿として建設され始めました。琥珀のモザイクで造られた琥珀の間をはじめ、古代ローマをモチーフとした緑の食堂や、舞踏会の大広間である玉座の間は必見です。

Address Garden St, 7, Pushkin, Sankt-Peterburg, 196601
Hours AM12:00-PM5:00
Closed 火曜日
Tel +7 812 466-66-69
Web http://www.tzar.ru/

戦跡が色濃く残るクロンシュタット歴史地区

クロンシュタット歴史地区は、フィンランド湾に浮かんだコトリン島に作られた都市です。もともとはサンクトペテルブルクを守るために建設された要塞のための町であり、バルチック艦隊の軍港を有しました。そのため、街中には軍事施設や大砲などが当時のまま設置されています。戦没者を弔った、海の大聖堂が有名です。

サンクトペテルブルグへのアクセス

飛行機での行き方

成田空港からモスクワのシェレメチェヴォ1空港、もしくはドモジェドヴォ空港へ向かいます。そこまで約11時間のフライトです。モスクワの空港からは、国内線へと乗り換え、サンクトペテルブルクのプールコヴォ1空港まで向かいます。こちらは約1時間半ほどで到着します。

まとめ

サンクトペテルブルクは、街全体が世界遺産となっている都市です。ロシア国内で一番美しい場所といわれ、美術館や博物館もたくさんあります。また、多くの文豪やアーティストらが過ごしたゆかりの地でもあるため、作品ファンたちからは聖地として注目を集めています。

美しい街並みや価値ある美術品の多くに、ぜひふれていってください。