稲毛神社の樹齢千年の大銀杏は圧巻!歴史を感じる心穏やかな時間を

公開日:2019/4/26 更新日:2020/1/6

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兵庫県姫路市出身、神奈川県横浜市在住の2児の母です。兵庫県・神奈川県とその近郊を中心に、地元目線・郷土愛を交えて、各スポットを最大限に楽しめる情報をお伝えします。ワイワイ家族旅行も、一人でまったりする旅も大好きです。
境内だけでも川崎・日本の歴史が垣間見れる場所で、変わる時代、変わらない願いに思いを馳せる

勝と和の神社とよばれる稲毛神社。ここには樹齢千年の大銀杏や狛犬等、この神社ならではのものが、盛りだくさん。今回はそんな稲毛神社の見どころを紹介していきます。

心静かの穏やかなひと時が過ごせる稲毛神社

神奈川県川崎市にある稲毛神社。ここは京急川崎駅や川崎市役所の近くで、川崎市街から参拝しやすい場所です。目の前には第一京浜とも呼ばれる国道15号線。冬の風物詩である箱根駅伝のコースにもなっている場所で、横浜方面に少し行けば鶴見中継所もあります。

そんな主要な国道も通る大きな街の中に佇む稲毛神社は、穏やかで美しく、都会の中にありながらも訪れる人をほっとさせてくれるスポットです。

長い歴史を通じ川崎を守ってきた神社

現在も川崎の中心街にほど近く、交通の要所となっている稲毛神社周辺。この場所は、かつて東海道の川崎宿としてにぎわっていました。その川崎宿の鎮守りの神となっていたのが、ここ稲毛神社です。社殿前にある石の大鳥居の台座には、当時有力だった旅籠や商人の名が刻まれています。

神社創建の年代は不明。ですが、武甕槌神を祀り天皇の軍の戦勝を祈った事が始まりとされています。また、景行天皇が賊難を避けたという記録もあるほど長い歴史を持つ神社です。

御神徳は勝と和

稲毛神社の主祭神は武甕槌神で、勝利武勇の神様。また、配神として、同じく勝利武勇の神である経津主神や、夫婦和合・協心協力・事業完遂の神である、伊弉諾神・伊奘冉神の夫婦神が祀られているほか、その夫婦神の言い争いを仲裁した調和融合の神菊理媛神が祀られています。

この主祭神と配神の御神徳により稲毛神社は勝と和の神社と言われており、ここに参拝すれば試練や病に打ち勝ち、調和ある豊かな日々をもたらすと考えられています。

稲毛神社ならではの個性的な天地睨みの狛犬

稲毛神社には、天地睨みの狛犬と呼ばれる狛犬があります。これらは平成3年の御大典記念で建立された、彫刻家・薮内左斗司氏の作品。あ・うんの呼吸と鋭い眼光で厄災を祓っています。一般的にイメージされる狛犬とは少し異なり、個性的ですらりとかっこいい出で立ちの狛犬です。

上半身に関する願いごとは天を祓う右側の狛犬に、下半身に関する願いごとは地を祓う左側の狛犬をなでてから参拝しましょう。

境内には16もの摂社や末社がある

稲毛神社には、境内社である摂社や末社が数多くあるという特徴があります。源頼朝の命で社殿を造営した佐佐木四郎高綱を祀る佐佐木神社や、富士山登拝の出発点として知られる浅間神社、川崎宿の技芸上達の神を祀る第六天神社等などで、その数はなんと16。

これらの摂社、末社の事を調べると、稲毛神社の歴史はもちろん川崎、日本の歴史や時代背景が見えてくるので、とても面白いですよ。

樹齢約千年の大銀杏に自然の生命力の素晴らしさを感じよう

稲毛神社で主祭神や配神と並んで大切に崇敬されているのが、御神木の大きな銀杏の木。樹齢一千年とも言われるその姿は、神社の長い歴史を感じさせます。川崎宿を旅する者には山王様の大銀杏として親しまれ、安藤広重もたたえたこの銀杏の木。惜しくも第二次世界大戦の戦火で大きく損傷しました。

しかし時代と共に蘇り、生命力の強さと自然のすばらしさ、平和の大切さを伝えるシンボルとして、いまなお多くの人に親しまれ愛されています。

愛らしい十二支像は御神木大銀杏をぐるり回ると干支を一周

御神木の大銀杏周辺には、何とも愛らしい動物のブロンズ像があります。その数は12頭。これらの像は、昭和61年の稲毛神社境内整備の一環として作られた、十二支めぐりの像です。

それぞれに十二支の特徴を示す興味深いメッセージが記されていて面白いです。自分の干支を探したり、かわいらしい十二支の表情を楽しみながら、大銀杏の周りをぐるっと一周し十二支めぐりをしてみましょう。

稲毛神社で行われる祭典と行事

季節を感じる年中行事が豊富

稲毛神社では、さまざまな年中行事やイベントを開催。年男年女の行列行進と厄除け豆まきが行われる節分祭では、有名人が豆まきに参加する事があります。また、神社名物の桜を愛でる稲成講さくらまつりも有名です。

この他に、6月30日には半年間の穢れを祓う水無月大祓式、11月の酉の日には夏の例祭に次ぐ縁市の酉の市を実施。12月には大晦日の大祓や除夜祭りも行われ、多くの人でにぎわいます。

神輿で華やかに盛り上がる例大祭の山王祭

稲毛神社では毎年8月上旬、山王祭と呼ばれる例大祭が行われ盛り上がります。この祭りでは、氏子町会の神輿十数基が練り歩いて稲毛神社へと向かい、翌日に孔雀、玉の神社神輿2基が、氏子町会を巡る他、神代神楽や奉納太鼓などの神事、地元有志の奉納演芸やアーティストを迎えたコンサートなどを実施。出店も楽しみな川崎の夏の風物詩です。

美しい絵馬に願いを込めて

稲毛神社の絵馬は、御神徳にちなんで勝と和を描いたものや干支、御新馬など、デザインがさまざまです。そのため、かけられている絵馬も種類豊富で華やか。

勝負や困難、病気に打ち勝ちたい、悩みを解決したいという願いが込められた絵馬が多数奉納されています。特に、志望校や資格試験の合格、スポーツ試合の勝利祈願等が多いです。

あの有名人の絵馬も。有名人慈善絵馬展

稲毛神社の絵馬で忘れてはならないのが、正月名物の有名人慈善絵馬展。スポーツ選手、芸能人、画家、書家、政治家等、多岐にわたる有名人の絵馬が期間中境内に展示されます。中には、地元のJリーグチームである川崎フロンターレ選手による勝利の誓いも。

展示される絵馬は200枚に上り、入札によって希望者に授与され、益金は社会福祉事業に寄託されます。有名人の絵馬を眺め、知っている人を見つけるのはうれしいですよ。また、その絵や字に新たな発見をする事もあります。

バラエティの多さに迷う豊富なお守り

稲毛神社のお守りコーナーには、願いごとや年齢、性別に応じて選べる色とりどりのお守りが盛りだくさん。中でも注目したいのが、稲毛神社ならではのオリジナルお守りが多数ある事。

写真はタケミカツチのつかい、タケミカドンが可愛らしいお守りです。他にも天地睨みの狛犬シルエットをデザインしたお守りや、御神木である大銀杏の葉をかたどったごしんぼく守等、愛着が持てるお守りがいっぱいです。

稲毛神社でいただける御朱印は3種類

稲毛神社では稲毛神社社名の御朱印、御神徳を示す健勝堅固の御朱印、境内に鎮座する大鷲神社の御朱印の3種類がいただけます。3つから選ぶ事も、すべてをいただく事も可能。

お守りが並ぶ社務所で9時から17時の間にお願いすると、御朱印がいただけます。御朱印を準備していただく間には、広くきれいに整えられた屋内の待合室で過ごせるので快適です。参拝の大切な思い出を御朱印で記録として残してみませんか。

緑豊かな境内で詩のことばに親しむ

自然が心地よい稲毛神社の境内には、言葉の芸術に親しめる句碑が豊富。1694年に江戸から伊賀へ旅する途中に川崎宿へ立ち寄った松尾芭蕉の旅日記「野ざらし紀行」の句碑や正岡子規没後百年記念に作られた子規の直筆を句碑にしたものなどがあります。

おすすめは、佐藤惣之助の句碑。山王祭に愛しい人がほんのり化粧してやってきたうれしさをうたう甘酸っぱい恋の句碑で、思わず胸が熱くなります。

川崎の自然と歴史を感じる稲毛神社で心静かなひと時を

稲毛神社は、長い歴史の中で川崎の地を見守り続けてきた場所です。日々再開発が進み、発展を続ける大都市の中にある緑のオアシスでもあります。境内を詳しく見ていくだけでも、この土地の歴史や今も昔も変わらない和やかな生活、人々の困難に打ち勝ちたいという願いを感じる事ができるでしょう。

千年もこの地を見守り続けてきたお神木の大銀杏を見上げながら、変わりゆくものと変わらないものに思いを馳せ、心静かな時間を過ごしてみるのはいかがでしょうか。

稲毛神社へのアクセス

電車・バスでのアクセス

稲毛神社まで、電車でアクセスする場合、最寄りの駅は京急川崎駅か、JR川崎駅。京急川崎駅からは徒歩7分、JR川崎駅からは徒歩12分で到着します。JR川崎駅でバスを利用し、川崎市営バス・臨港バス・京急バスの宮前バス停で下りると徒歩1分、(川崎)市役所前のバス停で下りると、徒歩3分で到着します。

車でのアクセス

稲毛神社に首都高速を使って車でアクセスする場合、首都高速神奈川一号横羽線浜川崎インターで下りると、そこから車で15分の距離にあります。首都高速神奈川一号横羽線浅田インターで下りる場合は、そこから車で15分走ると、稲毛神社に到着します。

Address 〒210-0004 神奈川県川崎市川崎区宮本町7-7
Hours 終日
Closed なし
Tel 044-222-4554
Web http://takemikatsuchi.net

まとめ

稲毛神社は勝と和の神社であり、樹齢千年の大銀杏を持つ歴史ある神社です。境内には狛犬や句碑などもあり、心地よい自然の中で散策を楽しめます。ぜひ、足を運んでみてはいかがでしょうか。