穴太寺で心身浄化 仏様の秘密と京都の名勝で癒される拝観法

トラベルパートナー: ASAHI

兵庫県出身。 関西を中心に、たまーにアジアの情報を発信します。 気ままな日帰り一人旅とノリノリ親子旅が母になってからのお気に入り。 悠久の歴史と自然まとえるスポット探して日々さすらっております。 親子で遊べる場所もご紹介~

本堂の等身大の涅槃像は全国的にみても珍しいんやって!

穴太寺(あなおうじ)は西国十一番札所で、多くの巡礼者が参拝に訪れる寺院です。創建705年と歴史は長く、今昔物語に登場する説話も残っており、戦国時代の名将明智光秀ともネガティブながら所縁があります。京都の奥座敷、亀岡市が誇る穴太寺の魅力を知れば、きっとあなたも訪れたくなりますよ!

穴太寺で諸病平癒と歴史にふれる

穴太寺は明治29年に本堂の屋根裏で発見された釈迦如来大涅槃像「なで仏」で有名です。諸病平癒を祈願して、巡礼者をはじめ多くの方が参拝に訪れています。

明智光秀による亀山城築城にお堂が流用されたり戦火にまみれたりと荒廃した過去も。江戸時代に復興して今にいたる亀岡市の歴史感じる寺院です。

コンパクトな穴太寺にたくさんの建造物

穴太寺にはたくさんの建造物があり、コンパクトな敷地ながらも見どころ満載です!まずは主な建造物をチェックして穴太寺の魅力に迫っていきましょう。

仁王門でお寺の存在確認

穴太寺は高さのある建造物がなく、街中に佇んでいるため少々見つけづらいです。狭い三差路に仁王門が構えていますので、白壁とともに探してくださいね。2体の仁王像が気合十分で出迎えてくれます!

門の建立は17世紀中期ごろで、入母屋造りの本瓦葺きです。

広い向拝下の本堂

本堂は火災により1735年に再建されており、巡礼者が多いことから広い三間向拝と吹き放ち外陣の構造です。

ご本尊は秘仏で直接の拝観はできず、本来の本尊である薬師如来と札所の本尊である聖観世音菩薩が安置されています。諸病を癒してくれる釈迦如来大涅槃像も本堂に祀られているので、ぜひさすってご利益をいただきましょう。かけてある布団はめくってOKです。

多宝塔は亀岡市唯一の木造塔

門をくぐって左手にあるのが、亀岡市で唯一の木造塔である多宝塔です。1804年に再建された軒の建築様式が美しく特徴的な塔で、四神の彫刻も施されていますよ。6月になると周囲に植えられたアジサイが多宝塔に彩を添えます。

ひっそり佇む念仏堂も京都府登録文化財

本堂横の納経所のお隣には念仏堂があり、阿弥陀如来坐像が安置されています。敷地内の隅の方に佇んでいますが、仁王門などと同じく京都府登録文化財です。念仏堂横の建造物は地蔵池と地蔵堂があり、お地蔵さまも祀られています。

名勝の庭園をもつ円応院

本堂と渡り廊下でつながっている円応院は、住職の住居を意味する方丈や庫裏(くり)を指します。書院造や質の良い方丈建築、数寄屋造を当時にタイムスリップしたような環境できる貴重なスポットです。京都府指定名勝の庭園も円応院で鑑賞できます。

本堂と庭園の拝観は円応院で受け付けています。一方のみの受付もできますが、せっかくなので庭園もなで仏も、そして建築様式も見学してみましょう。

受付では釈迦如来大涅槃像の参拝方法についての説明もあります。質問には親切に答えてもらえるので、気になることがあったら尋ねてみるとよいでしょう。

穴太寺はお堂以外にも見どころだくさん

大きな建物以外にも目を向けてほしい建造物が穴太寺にはあります。お寺のいろんな由緒にもふれてみるので、参拝時のテンションアップに役立ててくださいね!

お寺に手水舎発見

仁王門と本堂の間にはお寺ながらも手水舎があります。門をくぐってすぐ左手には天満宮が祀られているからでしょう。ご利益ありそうな龍の口からちょろちょろ流れる水でぜひお清めしてくださいね。

穴太寺観音縁起と宇治宮成

地蔵池と地蔵堂の横には「穴太寺観音縁起」の主要人物である宇治宮成の墓所があります。宇治宮成は「身代わり観音」で有名なご本尊の聖観世音菩薩を、仏師に依頼・奉安した穴太寺所縁の人物です。

穴太寺観音縁起とは、仏師の命と宮成の人生を観世音菩薩の慈悲が救った今昔物語に残る説話。その昔、仏師に渡した謝礼の馬を宮成が惜しみ、取り返そうと放った矢が仏師ではなく菩薩に突き刺ささったそうです。

菩薩は仏師の命を守るだけでなく宮成が罪人となるのを防いだとされ、以後身代わり菩薩として信仰が深まったと伝えられています。

穴太寺の鎮守社は天満宮

仁王門のすぐそばには、18世紀初期に建立された寺の鎮守社である天満宮が祀られています。隣の祠は稲荷明神。ご祭神の菅原道真公に因んで寺紋は梅鉢紋です。ぜひ境内で紋のチェックをしてみましょう。

穴太寺は自然と共存していてリラックス効果あり

穴太寺では生き物や植物を身近に感じられるスポットが存在します。自然と共存できる環境に、きっとあなたも心洗われるはず!仏様のご利益もいいですが、動植物の癒しも体感してみましょう。

藤棚の木漏れ日に癒される

念仏堂の前には藤棚があり、5月頃になると美しい花が咲いて心地よい花影を落とします。棚下に腰掛けて一息つける心地よいスポットです。境内を見渡せる角度でもあるので、穴太寺の風景をのんびり眺めるのもいいですね。

円応院には燕も居住

寺院内には燕が数か所に巣を作っており、円応院の出入り口の土間上でも見られます。歴史的建造物だけでなく、燕の巣作りのようすやカワイイ鳴き声のヒナまで拝観できるのが穴太寺。

「昨日できたばかりです」とにっこり笑って受付の方が、燕の巣についてお話ししてくださいました。

塀と一体化した巨木

仁王門から続く白壁の一部が木になっている箇所があります。木に寄り添うように塀は美しく手入れされていて、歴史の流れを感じるとともに、ほっこりした気分にも。

先端部分は伐採されており高さはあまりないですが、経年を醸し出す一押しのフォトスポットです!

穴太寺の円応院でタイムトリップ

これぞ書院造!

円応院は1677年に造営された書院造の建物です。教科書にでてくるような建築様式を間近で見学できますよ。書院造の特徴である出書院から、名勝となっている庭園の風景を望むのもいいですね。

伝統的な日本家屋ならではの室内の薄暗さがあまり感じられず、不思議と明るさを感じられる空間が印象的です。

明治天皇所縁の品が展示

書院の一角にはガラスケースが置かれており、明治天皇所縁のさまざまな品が展示されています。穴太寺は文武天皇の勅願によって開創しているので、天皇家と所縁ある寺院であることは確か。

明治天皇に関しては、明治天皇の女中の一人が寺の住職の娘さんだった背景から、陛下所縁の品が残っているそうです。豪華な調度品も残っているらしいのですが、展示品はお寺の雰囲気を壊さないような慎ましい品のみとなっています。

穴太寺庭園は京都の名勝!

穴太寺で外せない見どころが円応院の庭園で、京都府指定名勝でもあります。当時のままの美しい庭園を書院や縁から鑑賞できますよ。多宝塔の借景など、計算しつくされた美しい庭園は、時が過ぎるのを忘れさせる光景です。

水面の投影までも計算された風景を書院越しに鑑賞できますので、参拝の際はぜひ覗いてくださいね。何が投影されているのかは拝観してのお楽しみです!

穴太寺へのアクセス

車でのアクセス

国道423号線と府道407号線を利用してアクセスします。京都縦貫道路の「篠本線料金所」から約20分です。私営の有料駐車場があります。

公共交通機関でのアクセス

JR亀岡駅から以下の京阪京都交通バスに乗車して向かいましょう。

  • 穴太寺前(循環)行きの34か59系統に約15分乗車し穴太寺前下車すぐ
  • 京都学園大学行きの60系統に約8分乗車し穴太口下車後、徒歩約10分
住所|〒621-0029 京都府亀岡市曽我部町穴太東ノ辻46
営業時間|AM8:00-PM5:00
定休日|なし
電話|0771-24-0809
公式サイトはこちら

まとめ

穴太寺はコンパクトながら見どころの多い寺院なので、楽しく参拝できる特徴があります。諸病平癒の涅槃像や名勝の庭園はしっかり押さえておきたいポイントです。涅槃像のお布団をめくる機会はそうそうないので、ぜひチャレンジしてくださいね!