鹿王院は紅葉の穴場スポット。参道や枯山水庭園に心癒やされよう

公開日:2019/4/27 更新日:2019/9/24

トラベルパートナー:トラベルパートナー: Erica
生粋の京都人。京都愛が強く、得意エリアももちろん京都。 1人か女同士で出かけることが多く、移動は電車と徒歩がほとんど。趣味のカメラは必需品。コーヒーやスイーツが好きなので、出かけた先でカフェを見つけては、まったりしてます。
嵐山から徒歩10分ほどしかかからんのに、めっちゃ静かなとこやで

足利義満が創建した鹿王院(ろくおういん)は、歴史と自然が調和した姿を楽しめる寺院。山門をくぐって奥へと進めば、京都市の指定名勝にも登録されている貴重な庭園を目にする事ができます。ここでしか体感できない人数限定の夜間特別拝観など、紅葉を満喫する隠れスポットをご紹介します。



京都・嵯峨にある足利義満創建の寺院

京都市右京区嵯峨にある臨済宗系の寺院、鹿王院。1380年(康曆2年)に、臨済宗の僧・春屋妙葩を開山として足利義満が創建した寺院です。もともとは足利義満が創建した宝幢寺という寺院の塔頭だったのですが、応仁の乱で廃絶したため、鹿王院だけが残りました。

山門をくぐって緑あふれる参道へ

山門にかけられている覚雄山の扁額は、足利義満が書いたものだといわれています。門前には柵が立てられているので、中に入って良いものか少し戸惑ってしまうかもしれませんが、右端の隙間から中へと進んでください。

山門を入ると右手に受付のような小屋がありますが、拝観受付は奥の玄関で行っているという事。そのまま進みましょう。

山門から中門までの道中は、自然をたっぷり堪能できる石畳の参道が続いています。参道の両脇には苔が生え天台烏薬などの木が茂っており、見て楽しむだけでなく緑の香りまで楽しめそう。そのなかには青もみじもたくさんあり、緑あふれる空間が広がっています。

玄関で拝観料を納めて

中門を奥へと抜けると、玄関へとたどり着きます。こちらで拝観料を納めてください。受付の窓は閉まっている事が多いので、窓の横にある鐘を三打してお寺の方を呼びましょう。拝観料を納めたら、靴を脱いでスリッパへと履き替え左側にある廊下を抜けて進みましょう。

客殿前から見る庭園が素晴らしい

客殿の南には、 平庭式の枯山水庭園が広がっています。この庭園は、鹿王院庭園として京都市指定名勝にも登録されている貴重な場所。室町時代に作られた庭園が廃絶したため、現在の庭園は1763年(宝曆13年)に作庭されたものなのだそうです。

庭園には、モッコクやモチ、カゴノキなどのさまざまな古木が植えられています。客殿の前から庭園を望めば、背後には嵐山を見る事も。客殿前で庭園を眺めてボーっとしていると、ついつい時間を忘れそうになってしまいますよ。

客殿の正面には、鹿王院と刻まれた貫禄のある額がかけられています。山門の扁額と同じく、こちらの扁額も足利義満が書いたものであるとされています。年季を感じる額をぜひご覧になってください。

本堂と舎利殿を拝観しよう

神聖な雰囲気が漂う本堂

1676年(延宝4年)に建立された本堂には、本尊の釈迦如来坐像と十大弟子像が安置されています。そのうしろには、普明国師(春屋妙葩)像や足利義満像が。また、江戸時代に鹿王院を再興した虎岑和尚の像も安置されていて、堂内には神聖な雰囲気が漂っています。

お釈迦様の歯が納められている舎利殿

1763年(宝曆13年)に建立された舎利殿には、鎌倉幕府第3代征夷大将軍・源実朝が宋から求めた仏牙舎利(お釈迦様の歯)を納めた宝塔があります。この仏牙舎利は日本に来たのが10月15日であったため、毎年10月15日のみ公開されるという貴重な仏牙なのです。

宝塔の周り四方には、四天王像が配置されており、天蓋には龍が描かれています。舎利殿の中には、涅槃図や十六羅漢図も。普段の日は仏牙舎利を見る事はできませんが舎利殿の中に入る事はできるので、本堂だけでなくこちらでもお参りしましょう。

秋は参道や庭園で紅葉を楽しめる

ゆっくり紅葉を楽しみたい人にぴったり

季節が秋へと移れば、参道には目を見張る紅葉のアーチが。枯山水庭園でも紅葉を楽しむ事ができます。嵐山の紅葉スポット巡りは、観光客が多くて疲れてしまう、という方は、少し外れたところにある鹿王院に来てみるのも良いかもしれませんよ。ゆっくり紅葉を楽しみたい方におすすめです。

人数限定の夜間特別拝観も

そして2016年(平成28年)からは、紅葉の秋にのみ開催される夜間特別拝観がスタートしました。参道や庭園がライトアップされ、昼の表情とは違った美しさを楽しむ事ができます。客殿で抹茶やお菓子を味わいながら、ライトアップされた庭園をゆっくり観賞すれば、ちょっと優雅な気分に浸れるかもしれませんね。

夜間特別拝観が行われる期間は、毎年11月下旬から12月上旬まで(※日程は年によって異なりますのでご注意ください)。平日は1日100人限定、土日は1日150人限定というプレミア感たっぷりのイベントです。事前予約制となりますので、ご予約は京福電鉄の公式ホームページをご覧ください。

御朱印は佛牙舎利殿

鹿王院の御朱印は、佛牙舎利殿と書かれた御朱印です。こちらはスタンプタイプの御朱印なので、日付だけを手書きで記してもらう事ができます。御朱印は、拝観受付でお申し付けください。

鹿王院へのアクセス

電車・バスでのアクセス

電車をご利用の場合は、京福電鉄鹿王院駅より徒歩約3分。もしくは、JR嵯峨野線嵯峨嵐山駅より徒歩約7分となります。バスの場合は、京都市バス・京都バスの停留所、下嵯峨より徒歩約3分でアクセスする事ができます。

車でのアクセス

お車をご利用される場合は、京都縦貫自動車道沓掛ICより約25分でアクセスが可能。山門前には専用の駐車場があります。周辺にもコインパーキングは多いので、駐車に困る事は少ないです。

Address 〒616-8367 京都府京都市右京区嵯峨北堀町24
Hours AM9:00-PM5:00
Closed なし
Tel 075-861-1645
Web https://ja.kyoto.travel/tourism/single02.php?category_id=7&tourism_id=520

まとめ

歴史と自然が調和した鹿王院。ゆったりと時が流れているこの寺院は、新緑から紅葉の季節までさまざまな表情で楽しませてくれるスポットです。そして、秋にのみ人数限定で行われている夜間特別拝観の紅葉も必見。今年は嵐山の紅葉スポットではなく、こんな穴場へ出かけてみるのも良いかもしれませんよ。