伊賀上野城は三重のシンボル!藤堂高虎が築いた高石垣が見どころ

公開日:2019/5/16 更新日:2019/9/30

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出身地は京都。得意なエリアは関西近郊です。 日本全国様々な町を野に咲く花のように風に吹かれながら旅をしています。 そんな旅先で出会った人達とのふれあいや素晴らしい風景を写真で皆様にお届けしたいと思っています。 グルメ好きで特におむすびが好きなので、地元グルメも紹介したいと思っています。よろしくお願いします。
上野城に来たってやー

三重県上野市にある伊賀上野城は、三重を代表する人気の観光スポットです。くり返し改修され、現在も残る伊賀上野城は、日本有数の高さを誇る高石垣が有名です。伊賀上野城をはじめ、伊賀牛が味わえる周辺のレストランも紹介します。

三重を代表する伊賀上野城

再建復興が繰り返された伊賀上野城

伊賀上野城は三重県伊賀市の上野公園内にあります。城のある丘の歴史は古く、平安時代には平清盛が建てた、平楽寺があったとされています。それから、伊賀の守護大名仁木氏館に変わりますが、やがて仁木氏も失脚。追放され、伊賀を含むすべての分国を失いました。

また、伊賀上野城がモデルになった映画・忍びの国では、伊賀平定に乗り出した織田信長の息子・信雄も描かれています。信雄が大敗すると、今度は信長が4万5千の兵で来襲し、ついに伊賀全土は焦土に。

戦国時代に入ると、筒井定次が築城の改修を行いますが、徳川家康により領地は没収されてしまいます。それからは藤堂家が治め再び発展を遂げます。藤堂高虎の弟・藤堂高清が城代となり、伊賀上野城は大改修され現在の形になりました。

天守前にある内側から現れた石垣

伊賀上野城の台所門西側跡にある石垣は、藤堂時代に作られたとされています。天守前にある石垣は、平成20年に行われた発掘調査の際に、新たに発見されました。新たに見つかった石垣は内側にあり、外側に比べると非常に小さく、たった3つだけの矢穴という加工痕が残る石でした。

石垣の上部には、何層にもなった粘土や炭状の土があり、くり返し丁寧に版築作業が行われていた事がわかります。伊賀上野城の版築作業には、古代寺院で用いられる手法が取り入れられています。城郭で使用する事はあまりない、珍しい手法が採用されている事も特徴的です。

小天守にある忍びの井戸

小天守の中にある忍びの井戸は、徳川家康が藤堂高虎に作らせた井戸です。密命を受けた高虎は、家臣・西島八兵衛尉之友にこの井戸を作らせました。縦横に秘密の抜け穴が作られた深井戸で、探偵ナイトスクープなどのテレビ番組でも紹介されています。

秘密を守るため、小天守には忍者を常駐させ、井戸を監視していたといいます。井戸の中の秘密の抜け穴が忍びの井戸と呼ばれる所以ですが、藩士でさえ井戸の中を覗く事は許されませんでした。

正面玄関に鎮座する藤堂高虎像

大天守に入ると、藤堂高虎像が正面から出迎えてくれます。後ろには上野城築城400年記念時の鎧、その横には伊賀上野城のキャラクター・た伊賀ーくんが展示されています。

戦国時代の武将であり、城作りの名手としても有名な藤堂高虎。宇和島城・二条城・膳所城・篠山城・津城といった、数々の城を手掛けた実績があります。近江の国出身の藤堂高虎は、もともと浅井家・豊臣家に仕えていましたが、豊臣秀吉の死後徳川家に接近し、江戸時代には徳川家重臣となりました。

伝統工芸品伊賀焼の展示

伊賀上野城内は展示室になっていて、城の歴史や文化について学ぶ事ができます。順路通りに進んでいくと、最初に展示されているのが伊賀焼の伝統工芸品です。伊賀焼はこの地域を代表する焼き物で、主に水瓶・すり鉢などの日用雑器が焼かれていました。

陶土産地が滋賀県信楽と近い事もあり、信楽焼に似ています。伊賀焼は中世頃から始まったとされる、古い歴史を持つ焼き物で、日本有数の古陶です。伊賀領主であった筒井定次も、阿山の槙山窯にて茶壷・茶入・水指などを焼いていました。

個性的な形の藤堂家の兜

豊臣秀吉より拝領したといわれる、黒漆唐冠形兜(くろうるしとうかんなりかぶと)は、藤堂高虎の変わり兜の1つ。藤堂高虎は、中国の官人がかぶっていた唐冠形の耳の部分を拡張し、大阪夏の陣では藤堂家の一族がこれをかぶり出陣しました。実際には討死でしたが、手柄の討死と讃えられた事で、藤堂家の家宝として大切にされました。



天守1階に展示してある刀

天守の1階、具足(甲冑)展示の隣に展示されているのは刀剣です。藤堂高虎以外に家来の島川専助が、大坂冬の陣・夏の陣で使用した刀剣も見る事ができます。太刀のほか、脇差も展示されていて見ごたえたっぷりのコーナーです。

藤堂藩蔦紋入の陣笠

足軽・雑兵などが用いた陣笠は、軍陣の際に使用されました。鉄や革を使って作り、漆を塗って家紋を入れる陣笠は、主に兜の代用として使用されていました。地面を這って上に伸びるという蔦の性質が好まれ、縁起が良いという事から、藤堂家の家紋には蔦が描かれています。

日本十大紋の1つでもある蔦の紋。8代目将軍徳川吉宗も裏紋として使用し、日本海軍将・東郷平八郎の家紋も蔦紋である事が伝わっています。

伊賀上野城復興の父である川崎克の像

昭和初期の政治家・川崎克は、明治維新後の廃城令によって失われた伊賀上野城を復興させた人物です。郷里の伝統文化の顕彰にも尽力し、私財を投じて伊賀上野城の再建を行いました。伊賀上野城の再建以外には、1942年に松尾芭蕉生誕300年記念として、上野公園内に俳聖殿を建立しました。

天守最上階である3階は模擬天守 

伊賀上野城の3階は、実は模擬天守です。藤原高虎が建てたのは複合式層塔型5重5階の天守でしたが、復興できたのは3階まででした。3階の天井には、天守復興を祝う色紙が46枚飾られています。

色紙の中には、茨城県水戸市出身の美術家・日本画家の横山大観のものもあります。横山大観は「屈原」や「群青富士」といった作品が有名です。

伊賀上野城の高石垣の高さに圧倒

伊賀上野城の高石垣は、最大の見どころです。大坂城と並び日本で1、2を争う高さを誇っています。根石から天端までの高さは約30m(正確には29.7m)です。三方に折廻しており、延長368mにおよぶ高石垣は、1611年に打込はぎという石垣構築の技法で作られました。

高石垣には柵がなく、落下の危険性があるので充分に注意が必要です。また、西側の高石垣には、川端康成の歌碑が置かれています。

伊賀上野城の屋敷跡を散策

近年は発掘調査が進み、城内の屋敷跡を見る事もできます。主な建物は、表向き建物・台所棟・奥向き建物・蔵群・表門・裏門・長屋群などです。表向き建物は政務の場で、広間や書院を有する場所を指します。対して奥向き建物は、居間や寝室といったプライベートな生活空間として使われていました。

御城内絵図と発掘調査の成果を照合し、建物の広がりを縁石やベンチ・植栽で表現しています。わかりやすく表現されているため、屋敷のイメージが膨らみやすくなっています。

伊賀上野城周辺のグルメ



おいしい伊賀牛がいただける金谷

4代にわたっておいしい伊賀牛を提供している金谷。優れた血統の伊賀牛を改良し、とことん肉質にこだわった独特の調理法が話題のお店です。とても柔らかい肉質と、味わい深い芳醇な香りや風味が特徴の伊賀牛。

メインはすき焼き(寿き焼き)で、割り下を使わない砂糖と醤油のみの味付けが絶品です。すき焼きとあわせて、バター焼きもおすすめです。

Address 〒518-0831 三重県伊賀市上野農人町434
Hours AM11:00~PM8:30
Closed 毎週月曜日(祝日の場合は営業)
Tel 0595-21-0105
Web http://www.gansoiganiku-kanaya.co.jp/index.html

お手軽に伊賀牛がいただけるレストランITO

安い・美味い・ボリューム満点がモットーの、おしゃれなレストランITO。男女問わず人気のお店で、県外など遠方からのお客さんも多い事で知られています。昭和時代から続く老舗の洋食屋さんで、ランチメニューも豊富です。伊賀牛のステーキが手軽に食べられると評判です。

Address 〒518-0842 三重県伊賀市上野桑町2178
Hours (平日)昼/11:00〜14:00 夜/17:00〜23:00
Closed 火曜日(祝日の場合営業)
Tel 0595-21-0589
Web http://www.igaportal.co.jp/store/?p=1552

伊賀上野城へのアクセス

電車でのアクセス

伊賀上野城へ電車で行く場合は、伊賀鉄道を利用し上野市駅で下車します。上野市駅からは徒歩約8分です。また、伊賀鉄道にはJR・近鉄ともに乗り換え可能。

車でのアクセス

伊賀上野城へ車で行く場合、名古屋方面からは名阪国道・中瀬インターチェンジから約10分で到着します。大阪方面からは、名阪国道・上野インターチェンジより約10分で到着です。駐車場は比較的広く、満車時は近隣駐車場が利用できます。

Address 〒518-0873 三重県伊賀市上野丸之内106
Hours 9:00〜17:00(入館は16:45まで)
Closed 12月29日〜31日
Tel 0595-21-3148 
Web http://igaueno-castle.jp/

まとめ

伊賀上野城は三重県の上野公園内にあるお城です。くり返し再建された歴史のある城で、圧倒的な高さの高石垣に驚きます。天守内の展示も見ごたえがあり、歴史と文化を肌で感じ、学ぶ事ができます。上野公園内には見どころのある施設が多く、伊賀上野城を中心に1日かけてじっくり楽しむのがおすすめです。