源光庵の2つの窓を見に行こう。境内の細部にも注目

トラベルパートナー: YUU

出身地は石川県。縁あって、奈良・京都・大阪・石川・静岡と住んでいたため、関西と北陸と静岡東部を中心に紹介できます。主に、史跡・城郭・神社仏閣ときどきグルメと温泉と・・・いうバランスで旅行プランを組むのが好き。動物と触れ合えるスポットにも出没します。旅行者目線で、実際に体験したことを伝えていけたら嬉しいです。

うつやかなお庭見に、鷹峰までおいでやす。

京都にある源光庵は、2つの特徴的な窓が有名なお寺です。まん丸の窓と四角い窓、ぜひ両方の窓をゆったりと眺めてみてください。また、四季を感じる枯山水も必見です。

京都市の北西にある閑静な寺院

窓を通して心を知る寺院

京都のCMにも起用された美しい庭と窓が有名な源光庵。その窓には仏教の教えが込められており、窓を前にして座して心を見つめ直すと穏やかな気持ちになれるんだとか。

混雑する時期は撮影禁止となるため、撮影が目的の場合には事前に確認が必要です。

曹洞宗の寺院

源光庵は曹洞宗の寺院であり、霊芝観世音菩薩を秘仏として祀っています。うっかり見落としてしまいそうな入り口は、道を譲り合って気持ち良い参拝を。

卍山道白の300回忌記念の総門を潜ると、禅の世界を表現した境内が待っています。

山門も印象的

円窓を配したシンメトリーの山門はとても印象的。掲げられた「復古禅林」とは、復古道人を自称した卍山道白が再建したことに由来しています。

秋には両脇に植えられたススキが趣き深い光景を生み出し、参道の石畳も直線的なデザインとも相俟って写真映えするスポットです。

風景一つ一つに込められた意味

手入れが行き届いた庭と堂内

瑞々しい苔が鮮やかに彩る庭の緑が、艶が出るまで磨き上げられた床に映り込んで息を飲む美しさ。ついつい外にばかり目が向きがちですが、堂内を飾る襖絵や書画の数々にも注目してみてください。

山口雪渓をはじめ、さまざまな美術品が禅の教えを体験させてくれるでしょう。

北山を借景した枯山水

鶴亀の庭と呼ばれる庭園は、北山を借景した枯山水庭園です。書院の縁側に座ってのんびりと眺めることができます。

カエデの木が多く、秋には燃えるような赤色に染まります。あまり混雑する場所ではないため、庭を鑑賞しながら一休みしてみてはいかがでしょうか。

本堂では天井を見上げてみて

厳かな本堂

有名な二つの窓がある本堂は、混雑時でなければ厳かで落ち着いた雰囲気。広々とした空間には自然の風が爽やかに吹き込み、とても居心地が良くて時間を忘れてしまいます。

開運の御利益があるとされている寺院ですので、お参りも忘れずに。

落城の悲劇を伝える血天井

本堂では天井を見上げてみてください。関ヶ原の戦いの前哨戦となり落城した伏見城の床板を、供養のために天井板としています。

足跡や手型、血痕がくっきりと残っており、その凄惨な光景は驚きと同時に命の重さを感じさせてくれるでしょう。

二つの窓が織り成す心の姿

迷いの窓

CMなどでも有名な源光庵の顔とも言える二つの窓は本堂にあります。四角い方の窓は迷いの窓と呼ばれていて、生老病死を表す四苦を表しているとされています。

現実世界の中での自分と向き合って見つめ直す気持ちで鑑賞されることをオススメします。

悟りの窓

大宇宙を表現している悟りの窓と呼ばれる円窓は、偏見の無いありのままの姿である悟りの境地も表しています。

この窓を前にして、さまざまな偏見を取り払った純粋な自身を思い出してみてください。仏教や禅の教えを体験することができるのも、源光庵の醍醐味です。

四季によって印象が変わる場所

紅葉の秋

窓越しに色鮮やかな紅葉が映えるため、一番人気があるのは紅葉シーズン。夕方近くに行くと、参拝客も少なく薄暗くなった室内とのコントラストで一段と写真映えします。

京都市でも北に位置しているため、紅葉の見ごろは観光情報サイトなどで要チェック。

積雪の冬

雪の降る境内はモノクロ色の世界が幻想的。凛とした静けさや寒さに背を正したくなる雰囲気が漂っています。

思わず時を忘れてしまうような光景を見に、冬の源光庵へ立ち寄ってみませんか。本堂内は底冷えするので、寒さ対策はしっかりと。

ゆっくり境内の散策もオススメ

御朱印もいただくのを忘れずに

境内の開山堂で頂ける御朱印には、秘仏である霊芝観世音菩薩が記されます。書き置きの御朱印もあるため、御朱印帳を忘れた場合でも声を掛けてみてください。

混み具合によっては、本堂の拝観前にお願いした方が時間短縮になります。

源光庵のおもてなしの心にも注目

有名な光景にばかり目が行きがちですが、細やかなおもてなしの心を探して散策するのも楽しいですよ。

紅葉が塗り込められた土塀があったり、香炉や小さな花器などの小物が置かれていたり。優しい真心に癒されます。

源光庵と合わせて行きたい観光スポット

花の寺 常照寺

常照寺は四季を通して花の寺として愛され、中でも桜と紅葉が有名です。境内には2代目吉野太夫の墓所があり、吉野太夫ゆかりの茶席、遺芳庵にある吉野窓は風情があってオススメ。花供養の際では華やかな太夫道中が披露されます。

住所|〒603-8468 京都府京都市北区鷹峰北鷹峰町1
営業時間|8:30~17:00
定休日|なし
電話|075-492-6775
公式サイトはこちら

庭園と茶室は必見 光悦寺

本阿弥光悦の屋敷であった光悦寺は鷹峰三山を借景した広大な庭園と七つの茶室があります。

周囲の自然と一体になった風景は四季折々で様々な表情を見せてくれて、とても魅力的。御朱印は承所へ入園前に預けましょう。

住所|〒603-8466 京都府京都市北区鷹峰光悦町29
営業時間|8:00~17:00
定休日|11月10日~13日
電話|075-491-1399
公式サイト|なし

源光庵へのアクセス

バスでのアクセス

市バス北1系統や系統に乗車して、鷹峰源光庵前で下車してください。市内の道路は混雑しやすいため、経由地を介するほうが時間短縮になることもあります。北大路バスターミナルからは北1系統、二条駅前や四条大宮からは6系統で1本です。

車でのアクセス

車で向かう場合は、名神高速道路京都南IC。もしくは第二京阪道路上鳥羽で下り、北へ45分。駐車場は20台が収容可能ですが、駐車場は紅葉シーズンに駐車禁止となるため、タクシーや公共交通機関をオススメします。

住所|〒603-8468 京都府京都市北区鷹峰北鷹峰町47
営業時間|9:00~17:00(受付終了は16:30)
定休日|無休(法要行事がある場合は拝観中止の時間あり)
電話|075-492-1858
公式サイトはこちら

まとめ

こんなにも人を惹きつける窓があるでしょうか。窓だけでなく、一秒一秒見る度に変わっていく庭も清閑な雰囲気も、本来の自分自身へと立ち戻ることを助けてくれるように感じます。忙しく見て回るのではなく、大人の旅らしい穏やかな気持ちで過ごしてみてはいかがでしょうか。