駅から3分の高崎市美術館でさまざまな形のモダニズムを体感!

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トラベルパートナー: YUU

出身地は石川県。縁あって、奈良・京都・大阪・石川・静岡と住んでいたため、関西と北陸と静岡東部を中心に紹介できます。主に、史跡・城郭・神社仏閣ときどきグルメと温泉と・・・いうバランスで旅行プランを組むのが好き。動物と触れ合えるスポットにも出没します。旅行者目線で、実際に体験したことを伝えていけたら嬉しいです。

まっさかぎすで、えれぇーいい美術館だべ!

美術館は旅行に出かけた際の観光の目玉としても、または日常でアートに触れたい気分の時にも訪れたい特別な施設。静かな館内でアート作品に触れると心が洗われる気分になります。

群馬県高崎市にもそんな芸術欲を満たしてくれる素敵な美術館があります。それが、高崎市美術館です。高崎駅から徒歩3分、駅の目の前に位置しています。

高崎駅からすぐ近くに建つ美の拠点

美術館と有名建築家の旧邸宅という二本立て

高崎市博物館は平成3年にオープンした施設。常設展はなく、高崎市の作家のものを中心に現代アート作品や洋画の展覧会がが年に8回開催されています。

敷地内には芸術に造詣の深かった井上房一郎の旧邸宅もあり、とても落ち着いた雰囲気。美しい邸宅は、それも美術館のアートの1つのように佇んでいます。旧井上邸も美術館の入場券で見ることができます。

高崎駅西口から徒歩3分の距離

高崎駅の西口を出ると徒歩3分で高崎美術館に到着します。電車を待つ間、高崎駅で座って時間を潰すよりも有意義に時間を使える施設として人気を集めています。東口には高崎市タワー美術館もあるので間違えないように注意しましょう。

訪れるのが楽しくなる美術館

半円柱の集合体のような建物が目印


高崎市美術館はコンクリートでできた建物がとても印象的です。公民館と隣接しており、黄色の入り口が美術館のスタートです。打ちっぱなしの灰色の壁は半円柱型コンクリート造りの半円柱が組み合わさったユニークなデザイン。夜にはライトアップされた姿を見ることができ、通常の建物とは一線を画しています。

入ってすぐのショップで思わず足が止まる


黄色のエントランスをくぐると、すぐにアートなミュージアムショップが広がっています。かわいい雑貨などが並ぶミュージアムショップは入館して早速足を止めたくなりますが、まずは受付をして最後にショップに立ち寄りましょう。受付では大きな荷物を預かってくれるので、旅行中に立ち寄っても安心。手ぶらで芸術鑑賞ができます。

いろんな場所で光るセンス

革新的な展示も見物


館内は広く、さまざまな展示品に出会えます。現代アートらしい参加型の展示や立体展示などに触れることができ、基本的には撮影不可。ですが、展示内容によっては撮影可能な場合もあるので学芸員さんにたずねてみましょう。

お隣りにある公民館では頻繁にワークショップや講演会が開かれているのでそちらと合わせて美術館を楽しむのもおすすめです。

建物自体のデザインも面白い

外観がとても印象的な高崎市博物館ですが、中の構造も面白いので要注目。外観はコンクリートの重厚な印象を受けますが、中はカラフルでポップ。中央には吹き抜けスペースもあり、オープンで楽しい美術館と言った印象を受けます。吹き抜けに沿って階段があるので、建物自体の構造を楽しむのも良いですが、エレベーターで上がることもできます。

展示の世界観に没入できる美術館

シンプルな展示室に展示品が映える

展示室は合計5室。ポップで明るい吹き抜けとは異なり、とても落ち着いた印象でアートの世界に没頭できる造りとなっています。1階に1室、2階と3階に2室ずつ設けられた展示スペースでは、それぞれ独立したテーマや作家の展示が行われていることもあります。

現実世界へ戻って落ち着く廊下


さまざまな現代アートが集まる高崎市美術館。芸術好きの人なら作品の余韻に浸ったり、次の作品への準備時間が取れるスペースは意外と重要な物ですよね。

高崎市美術館の廊下は余計なものが何もない、とてもシンプルな造り。芸術に没頭したあとに少し余韻に浸るベンチも設けられています。ベンチに座って作品への思いを馳せたり、次に現れる素晴らしい作品への心の準備をしたりできます。

もう一つの目玉へ向かう前に休める場所

庭園や旧井上邸に行くなら1階奥の廊下へ


旧井上邸庭へと足を進めましょう。旧井上邸への道のりは休憩室と繋がっており、一休みしてから向かうのもおすすめ。美術館内とは一方通行ではないので、先に屋外を通る旧井上邸を見るルートを辿っても良いでしょう。外に出る通路を通るので、雨の日は注意しましょう。

情報収集をしながら一休み


ちょっと一休みしたい時には飲食可能な休憩スペースを利用しましょう。館内に飲食店は設置されていませんが、休憩室は飲食可能。持ち込んだ軽食や入り口にある自販機で飲み物を購入して、ほっと一息つく時間が持てます。

休憩室には高崎市の文化施設の冊子やポスターなどが貼られており、高崎市観光の情報収集をするのもおすすめのスペースです。

群馬の文化を支えた偉人の居処

高崎市景観重要建造物「旧井上房一郎邸」


現代アートの世界から、緑あふれる美しい庭園へと足を運びましょう。コンクリートの美術館と好対照の平屋の建物となっています。日本風とも洋風とも言えない日本のモダニズム建築の面白さが感じられます。美しさが存分に詰まった邸宅は、モダニズム建築の先駆者であるアントニン・レーモンドのスタイル。井上とは親交があり、レーモンドのモダニズム建築に感銘を受けた井上が再現したものです。

駅前のオアシス


緑豊かで静かな旧井上邸は高崎市のオアシス的な存在となっています。道路に面していますがとても静かで、四季を感じられる美しい造りです。あまりに見事な庭園は都会にいることを忘れてしまいそう。ゆったりとした時間が流れる素敵な場所です。

日本のモダニズム建築に触れられる機会

和と洋が融合された貴重な建築物


硝子屋根の下、左右に入口のある素敵なパティオから屋内へと入りましょう。障子があり、柔らかな印象の丸木材で作られた洋室は明るい光をたっぷりと取り込むデザイン。障子の外には庭園があり、一体感を味わえる日本家屋の特徴を取り入れています。アントニン・レーモンドやその夫人が設計した家具が並べられています。

井上房一郎のこだわりと昭和を感じられる場所


井上房一郎がこの邸宅を造ったのは自宅の再建時。以前の自宅は焼失してしまい、再建する際に感銘を受けたアントニン・レーモンドの東京は麻布にあった邸宅を模して建築されたものです。

形自体はよく再現されていますが、そこここに井上房一郎のこだわりも追加されています。井上房一郎の生きた昭和の時代の厨房や、天井にみられる整列した電線などは井上房一郎のスタイルです。

レーモンド邸との違いは和室があること


元となったレーモンド邸と最も違うところは、井上房一郎が妻のために造った茶室です。井上夫人は茶道家であったため、茶道用にと美しい和室が設けられています。女性が使う部屋らしく、化粧室も併設。和室にある仏間は焼失した先代井上邸で唯一現存するものとなっています。

レーモンド邸は海外の靴を履いたまま上がるスタイルの絨毯張りだったのに対し、井上邸は日本の靴を脱ぐスタイルで設計されています。憧れを抱きながらも自分らしく、そんな井上房一郎のこだわりが垣間見えるでしょう。

高崎市美術館へのアクセス

電車でのアクセス

高崎市美術館へはJR高崎駅下車し西口より徒歩3分で到着。高崎駅を目指せばすぐに分かる場所に位置しています。電車の駅にはバス停もあり、高崎市バス停からも徒歩3分ほどとなっています。

バスでのアクセス

高崎市内を走る市内循環バスぐるりんに乗車する場合は美術館前バス停、もしくは鶴見町バス停で下車しましょう。徒歩1分、コンクリートの建物が見えています。

車でのアクセス

車で向かう場合は関越自動車道高崎ICで下り、約30分の道のりです。駐車場は美術館と提携している南小学校前の駅前駐車場、美術館斜め前西口サウスパーク、サウスパーク第2、もしくは高崎駅東口LABI1高崎を利用しましょう。受付で駐車券を提示すると1時間の無料駐車券がいただけます。

住所|〒370-0849 群馬県高崎市八島町110-27
営業時間|10時~18時(金曜日のみ10時~20時、入館は閉館30分前まで)
定休日|月曜日(祝日は開館し翌日休館)・祝日の翌日・年末年始・展示替期間
電話|027-324-6125
公式サイトはこちら

まとめ

高崎駅前と言う便利な場所にあり、訪れる人の絶えない高崎美術館。モダンなアートで満たされたコンクリートの建築物と、平屋の日本家屋の両方を楽しめる一度で二度美味しい施設となっています。施設建築に関わった人々の熱量が感じられる素敵なスポットへぜひ足を運んでみましょう。