鵜原理想郷で美しい海岸を。冒険気分でハイキングも

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トラベルパートナー: mika

兵庫県姫路市出身、神奈川県横浜市在住の2児の母です。兵庫県・神奈川県とその近郊を中心に、地元目線・郷土愛を交えて、各スポットを最大限に楽しめる情報をお伝えします。ワイワイ家族旅行も、一人でまったりする旅も大好きです。

大冒険気分で辿り着く千葉・外房の太平洋は圧巻!

理想郷と聞いてどんな場所を思い浮かべますか。実は千葉県に、鵜原理想郷と呼ばれる場所があるんです。自然が創り出した美しい海岸と、壮大な太平洋が広がる理想郷。その絶景にたどり着くための冒険が待っています。

海の絶景が広がる鵜原理想郷

澄んだ勝浦の海とリアス式海岸の美

今回の旅の舞台は千葉県勝浦市の鵜原理想郷。首都圏から2時間以内で着く気軽さで、スケールの大きい海の景色と大自然が体感できるスポットです。

鵜原理想郷は、太平洋の荒波に浸食されたリアス式海岸になっています。波に削られむき出しになった地層も、迫力ある自然の力強さを感じずにはいられません。

なぜ理想郷と呼ばれるのか

与謝野晶子ら多くの文人も愛した風景

ところで、どうして理想郷と呼ばれるようになったのでしょうか。大正初期、この地域を別荘地とする計画があり、それをきっかけに鵜原理想郷と呼ばれるようになりました。

当時の深刻な不況に関東大震災が輪をかけ、別荘地計画は実現しませんでしたが、その後も鵜原の美しい自然造形を訪れる文人が多く、中でも与謝野晶子はこの地を愛でる76首もの歌を残しています。

晶子の歌は、鵜原理想郷の道標の側面に紹介されています。

いよいよ宝物の絶景を探す冒険へ

全長2.3kmのハイキングコース

鵜原理想郷では、見どころをしっかり巡れるハイキングコースがあります。
その長さ2.3km、所要時間1時間〜1時間半程度です。

まずは最初の絶景ポイント、手弱女平(たおやめだいら)に向けて出発しましょう。

手彫りのトンネルを抜けて丘の上へ

コースが始まると、すぐに本格的な冒険モードに!
木が生い茂る坂道を上っていき、まるで洞窟のようにひんやりとした手彫りのトンネルを抜けていきます。

手弱女平まで向かう道中には時折、港(勝場港)や海の景色が見えるところがあり、これからの景色への期待が高まります。

千葉にこんなにも澄んだ海が

途中トンネルを抜けて降りていくと、ゴトガエリという入江につきます。

この入江、驚くほど透明度の高い海水で、鵜原が関東の沖縄と例えられるのがよくわかります。千葉にもこんなに澄んだ海があったことに、きっと感動すること間違いなしです。

ちょっとハードな登り道も

鵜原理想郷の散策は軽いハイキングと形容されますが、靴選びは気をつけて滑りにくいスニーカーにすることをおすすめします。

サラサラした砂が岩になったような堆積岩の地面が多く、思ってもいないようなところでいきなりツルッと滑ることがあります。ちょっとした山登りのイメージをもって、滑りにくい靴、動きやすい格好で行きましょう。

これぞ理想郷の絶景 手弱女平

目に焼き付け写真にも収めたい絶景

大冒険気分で息を少し切らしながら進んでいくと、手弱女平が眼前に開けてきます。外房の美しい海と海岸、広がる青い空…ここまで来て本当に良かったと思える瞬間です。

手弱女平には、幸せの鐘と呼ばれるモニュメントがあり、記念撮影スポットになっています。絵になる風景ですね。手前にはあずまやもあり、ほっと一息休憩できます。

文人の心を動かした風景

「崎山に 千早の平ら 虫の原」

手弱女平には、大正・昭和に活躍した俳人・篠田悌二郎の句碑があります。

この石碑が立つ場所も見どころの一つ。不思議な形に浸食された岩場に立っていて、自然の神秘を感じます。ちなみに、この手弱女平、地層から縄文土器が出土した手弱女平遺跡でもあります。

かつうら海中公園展望塔が海に映える

手弱女平の左下を見おろすと、海に立つ白い塔と塔に向かって伸びる桟橋が見えます。

これは、かつうら海中公園。澄んだ海を愛らしい魚達が泳ぐ水深8mの世界を、展望塔の窓からじっくり楽しむことができます。

波と風が生み出す絶景

雄大なひとつやまと青の洞門

手弱女平から見える景色で印象的なのが、すぐ近くに見える切り立った小島。
ひとつやまと呼ばれています。

手弱女平から見てもかなりの迫力のあるひとつやまは、ハイキングコースを進んで毛戸浦に下りていくと、その大迫力の姿を間近に見上げることができます。

潮が引いている時には、ひとつやまの方まで渡ることができ、磯遊びを楽しむことができます。

ひとつやまの右手にまわると、青の洞門と呼ばれる穴があります。青の洞門から見る海は息をのむ美しさ。長い長い時間をかけて波が岩を削り、この洞門を作り出したのです。

さらにコースを進むと、大海原を臨む毛戸岬にたどり着きます。

どこまでも続く太平洋と空が広がる風景に、心が洗われていくのがよくわかります。静かな気持ちでずっとずっと眺めていたくなる景色です。

文才のない私にも、かつてここを訪れた文人たちがこの景色に感銘を受けた気持ちがわかる、そんな心動かされる絶景です。

鵜原理想郷は、是非夕暮れに訪れて欲しい場所でもあります。黄昏の丘から臨む夕陽の絶景が圧巻だからです。

名勝ポイントの中で最も高い海抜30mの位置にあり、鵜原湾をはじめ、守谷・興津の岬を臨みます。南側の太平洋とはまた違った趣の、穏やかで優しい景色です。

見どころも全て巡ってあとは下りて帰るのみ、何だか寂しいなぁ…と思いながら進むと、美しく穏やかな海が眼前に広がってきます。鵜原海岸です。

日本の渚・100選に選ばれ、夏には大勢の人で賑わう海水浴場になる他、その浜辺の美しさに四季を通して散策や浜遊びに訪れる人が絶えません。

ハイキングコースを鵜原海岸を起点に逆方向へ巡ることもできます。反対向きルートで歩くとまた違った発見があるかもしれませんね。

ハイキングコースのゴールは勝場港。最初出発してすぐに見えた港に戻ってくると、帰ってきた!という実感と達成感が沸き起こります。

勝場港を抜けて駐車場方面が見えた瞬間、いきなり夢から現実に戻ってきた感覚になり、さっきまでの景色が異世界のことのように感じてしまいます。

でも、潮風を感じた体と足の疲労感、はっきりと思い出せる絶景の数々に、理想郷が現実のものだと改めて実感します。

この心を洗われるような体験で、また違う季節・時間帯に訪れて、鵜原理想郷の多様な表情を見てみたいときっと感じるはずです。

鵜原理想郷へのアクセス

電車でのアクセス

JR東京駅から京葉線・特急わかしお号で約90分で勝浦駅に到着します。
勝浦駅から電車を乗り換えて最寄りの鵜原駅まで乗車し、鵜原駅から徒歩約7分で、鵜原理想郷につきます。

車でのアクセス

千葉市方面からの場合、国道16号線で市原へ、国道297号線で大多喜・勝浦方面、勝浦より国道128号線で西へ向かうと、鵜原理想郷に到着。所要時間は90分程度です。

東京湾アクアライン方面からは、圏央道・市原鶴舞ICを下車し、国道297号線で大多喜・勝浦方面、勝浦より国道128号線で西へ向かうと、鵜原理想郷につきます。

所要時間は90分程度です。

住所|〒299-5243 千葉県勝浦市鵜原
営業時間|終日
定休日|なし
電話|0470-73-6641(勝浦市観光商工課観光係)
公式サイトはこちら

まとめ

千葉でも特に澄んだ海水の美しさに驚き、海にせり出した、むき出しの地層には自然の偉大さを感じます。あなたもよかったら、千葉・外房の海を再発見する冒険の旅に、気軽に出かけてみてくださいね!