深大寺で歴史ある建造物を見学。有名な深大寺そばや鬼太郎茶屋も

トラベルパートナー: Kei

東京都出身。おもに東京から気軽に行ける場所を紹介。また、海が好きで、一年に一度は海のある場所へ旅行する。日本中の水族館に行くのが夢。美術館や博物館には一人で行きたいが、旅行は家族や友達と一緒に楽しみたい。

名物深大寺そばは絶品。鬼太郎茶屋で妖怪たちも待っているよ~

深大寺は平日も多くの観光客でにぎわう昔ながらの観光名所です。お参りをして、名物の深大寺そばをいただき、周辺を散策すればまるで旅行をしたような満ち足りた気分になります。ちょっとリフレッシュしたくなったら深大寺へ出かけてみませんか。

深大寺はこんなお寺

天台宗別格本山 浮岳山昌楽院 深大寺

深大寺という寺名は、水神の深沙大王に由来します。歴史は古く、奈良時代の733年、満功上人が法相宗の寺院として創建したと伝えられています。

それから100年以上の後、この地で起きた乱を鎮めるために朝廷から天台宗の高僧恵亮和尚が派遣されました。和尚は深大寺を道場とし、修法を行い、その降伏祈願により乱は治まったそうです。そして、深大寺の宗派は天台宗に改められました。

最初はお参りから

深大寺は見どころがたくさんあるので、初めて訪れる場合は観光案内所に行き、深大寺散策マップをもらうと便利です。深大寺の全体イメージがつかめたら、まずはお参りをしましょう。

江戸時代から変わらない山門

山門は深大寺の境内のなかで最古の建物です。1695年の普請。深大寺は1865年に大火で多くの建物を焼失しましたが、この山門と常香楼は火災から免れたそうです。屋根は歴史を感じる茅葺き。

この山門は、東京に残っている江戸時代の建築のなかで意匠的に特に優れたもののひとつとされています。

こちらも歴史ある常香楼

山門を入ると、常香楼が見えてきます。1833年の建立で、山門の次に古い建物です。山門と同じく、慶応の大火による火災から免れました。

常香楼の北側(本堂側)の上のほうを見ると、大火の跡が少し残っているのが分かります。

閼伽堂

写真は閼伽堂(あかどう)です。仏教では、仏前などに供える水を閼伽といいます。

閼伽は、梵語のアルガ(=功徳水)に由来。閼伽水の清浄な水で手や口をすすぐことで、身と心を浄めます。閼伽堂は常香楼の左側にあります。

本堂でお参り

現在の本堂は慶応の大火後の大正時代に再建され、2003年に大屋根大改修工事を行いました。上部に立派な彫り物があるので、お参りの際は上のほうも見てください。

本尊は宝冠阿弥陀如来像で、天台宗の常行三昧堂の本尊でした。常行三昧堂とは、天台宗において四種三昧のうち常行三昧の修行をするために建てられた仏堂です。

元三大師堂

元三大師堂は深大寺における厄除け信仰の中心として、慶応の大火後の翌々年に再建されました。本堂の再建が大正時代だったことを思うと、当時の人々の元三大師への信仰の厚さが想像できます。

元三大師は平安時代の僧で、延暦寺18代の座主で天台宗の中興の祖。正月3日に亡くなったので、元三大師といわれているそうです。

深大寺の見どころいろいろ

深大寺には興味深い建造物がたくさんあります。ここでは、本堂と元三大師堂の近くにあるものを紹介します。

鐘楼

この鐘楼は慶応の大火後の1870年に再建されました。かつて釣られていた梵鐘(東京都内で3番目に古い鐘で、国の重要文化財に指定)はひびが見つかったため、鐘楼から降ろされ、釈迦堂の左奥に安置されています。

写真の梵鐘は2001年に新しく鋳造され釣り替えられたもので、現在も毎朝・昼・夕の三回撞かれています。

小さな石像

元三大師堂の近くにある石像。説明書きを見つけることはできませんでしたが、親しみが持てる姿の石像は深大寺を見学したなかでとても印象に残りました。

ガイドさんにお話を聞いたところ、右から2番目の石像になじみのあるご高齢の方もいらっしゃるとのこと。石像と同じ姿が描かれた護符が家に飾られていたそうです。

参詣道標

これは、元三大師に参詣に来る人の道しるべ。1703年造立、1820年に再建。仙川の甲州街道に建てられていましたが、1964年の東京オリンピック開催に伴う道路拡張のため撤去。

その後、往時の深大寺参詣の状況を知るうえで貴重な資料であることから深大寺へ移されました。この道標は調布市の有形民俗文化財に指定されています。

句碑・歌碑

写真は、高浜虚子(1874-1959)の像と句碑。句碑に刻まれているのは、高浜虚子の有名な句である「遠山に 日の當りたる 枯野哉」。

高浜虚子だけでなく、深大寺には句碑や歌碑がいくつもあります。興味がある方は、観光案内所でいただける深大寺散策マップの「深大寺の句碑・歌碑を巡るコース」を見ながら散策するのがオススメ。松尾芭蕉や中村草田男の句碑もあります。

深大寺とともにある木々

深大寺には、建造物に引けを取らない有名な木が2本あります。あまり街なかでは見かけない木なので、ぜひ観察してみてください。

ムクロジの木

寺務所と本堂のそばにある葉の緑が鮮やかな木は、ムクロジ。漢字では無患樹、無患子。

実は羽根つきで使う追羽根の玉になるそうです。とても堅いので、鬼にぶつければ鬼と厄も一緒に退散。また、果汁は石けんの代用になります。

なんじゃもんじゃの木

これはなんじゃもんじゃの木。本堂と元三大師堂の間にあります。和名はヒトツバタゴ。見慣れない木のことを地元の人がなんじゃもんじゃという愛称で呼んでいたといいます。そのため、日本にはなんじゃもんじゃと名付けられた木が各地に存在しているとのこと。

深大寺のなんじゃもんじゃの木は、4月末~5月始めに白い花を咲かせます。毎年開花時期には、東京消防庁音楽隊による「なんじゃもんじゃコンサート」が開催されます。

深大寺名物・そばと鬼太郎茶屋

深大寺を語るときに欠かせないのは深大寺そば。そして、平成になって誕生した新名所・鬼太郎茶屋。美味しい深大寺グルメで気分も盛り上がります。

深大寺そば

深大寺にはそば屋がたくさんあります。散策後は美味しいそばを食べて、エネルギーを補給。そば湯もいただきましょう。

深大寺そばの始まりは、江戸時代、深大寺の北の台地は米の生産に不向きだったため、小作人は米の代わりにそば粉を寺に納め、寺ではそばを打って来客をもてなしたことからと伝えられています。もしここが稲作に適した地だったら、深大寺そばは生まれなかったのかもしれません。

鬼太郎茶屋

写真は2003年にオープンした鬼太郎茶屋。喫茶スペース、鬼太郎グッズが購入できるショップ、原画やフィギュアなどを公開しているギャラリーもあり、水木しげるの世界を存分に楽しめます。

ノスタルジックな雰囲気あふれる、親しみやすいお店なので、水木しげるや作品をあまり知らない人でも大丈夫。参道にいる鬼太郎とねずみ男のフィギュアと一緒に写真撮影もできます。

鬼太郎モチーフのグルメ

喫茶スペースには、キャラクターをモチーフにした「一反もめんの茶屋サンデー」や、水木しげるの出身地である鳥取県の特産品を使った「ぬり壁のみそおでん」などがあります。

時間があまりない場合は鬼太郎茶屋の右側でテイクアウトの商品を買うことができます。

住所|〒182-0017 東京都調布市深大寺元町5-12-8
営業時間|10:00am-5:00pm ※飲食のラストオーダーは4:30pm、ギャラリーの最終入場は4:45pm
定休日|月曜日 (祝祭日の場合は翌日に振替)
電話|042-482-4059
公式サイトはこちら

深大寺へのアクセス

公共交通機関を利用する場合

・京王線調布駅から深大寺行き(調34)に乗り、終点深大寺下車 徒歩1分

・京王線つつじが丘駅から深大寺行き(丘21)に乗り、終点深大寺下車 徒歩1分

・JR吉祥寺駅から深大寺行き(吉04)に乗り、終点深大寺下車 徒歩3分

・JR三鷹駅から深大寺行き(鷹65)に乗り、終点深大寺下車徒歩3分

※他にも上記の駅から深大寺の近くを通るバスはありますが、ここではバス停から深大寺まで歩く時間が一番短いバスを記載しています。

車で行く場合

境内の駐車場は法事または車両祈願の方のみ利用可能です。それ以外の方は近隣のコインパーキングを利用してください。

住所|〒182-0017 東京都調布市深大寺元町5-15-1
営業時間|なし
定休日|なし
電話|042-486-5511
公式サイトはこちら

まとめ

深大寺は散策するのにちょうどよい広さの観光スポットです。お参りして心が救われ、豊かな自然に心が癒され、にぎやかなお店の風景に心が躍る、そんな素敵な時間が深大寺にはありました。