クトゥブ・ミーナールはインドを代表する世界遺産。迫力満点の建造物は圧巻

トラベルパートナー: Sato

新潟県出身。一人旅が好きで、過去4年で40か国以上の旅行歴あり。得意なエリアは東南アジアと北・南米。最近は国内も様々なエリアを探索中で、穴場スポットを探し歩いています。雪のない時期の山を歩くのも好きで、今年はキャンピングスキルアップを目指しています!

デリーから少し足を伸ばしてインドのイスラーム文化拠点へ歴史探訪の旅

インドが誇る世界遺産の一つ、クトゥブ・ミーナールはタージマハルに並んで欠かすことのできない観光スポット。デリーからメトロ1本で気軽にアクセスできちゃいます。歴史と見どころが詰まったクトゥブ・ミーナールに足を伸ばしてみましょう。

クトゥブ・ミーナールとは

世界遺産クトゥブ・ミーナール

クトゥブ・ミーナールはデリーから南に15kmほどのところにあるイスラーム建築で、高くのびる突塔とモスクが有名。クトゥブ・ミーナールとその建造物群として世界遺産にも登録されています。

インド内外から常に多くの観光客が訪れる、デリー観光の目玉にもなっている人気スポットです。

5層からなるミーナール

クトゥブ・ミーナールのミーナールは英語のミナレット(Minaret)のことで、モスクなどのイスラーム宗教の施設にある塔のことを指します。

クトゥブ・ミーナールのミナレットは5層になっているのが特徴。下の3層は赤砂レンガで、上の2層は大理石でつくられています。

インド初のイスラーム王朝時代の建築物

クトゥブ・ミーナールは1206年にひらかれた奴隷王朝のスルターン(君主)であるクドゥブディン・アイバックによって建築が始まったもの。しかし彼の存命中に完成したのは1層めだけで、残りは後継者らによって建てられたそうです。

反乱による破壊なども経て、現在の高さになるまでに実に150年ほどの時間がかかったクトゥブ・ミーナール。クドゥブディンも空から高い塔を眺め満足していることでしょう。

チケットを購入して中へ

チケット価格は上昇中

クトゥブ・ミナールに着いたらまず正面に向かって右手にあるチケットブースでチケットを手に入れましょう。チケット料金は他の観光地と同じく、インド人用と外国人用があるので外国人用の列に並びます。

クトゥブ・ミーナールのチケット価格はここ数年のうちに2倍ほどに跳ね上がりました。それだけ人気の高い観光スポットなのですね。

オーディオガイドは停止中

観光パンフレットやガイドブックの中にはチケットブースで日本語のオーディオガイドが借りられると案内されているものありますが、2019年5月現在はサービス停止中とのこと。

日本語だけでなくすべての言語が停止中です。クトゥブ・ミーナールの敷地内にはあまり案内板や展示がないので、来る前にある程度基本情報を得ておいた方がよさそうです。

荷物チェックを受けて中へ

入場ゲートをくぐると、入場者全員の荷物チェックが行われるセキュリティゲートがあります。厳しいチェックではありませんが、大荷物を持っていると怪しまれたりチェックに時間がかかることがあるので注意しましょう。

クトゥブ・ミナールの見どころ&見学ポイント

外から眺める突塔

クトゥブ・ミーナールのメインはなんといってもその高くそびえるミナレット。過去には中まで入り上に登ることができましたが、停電事故で死傷者が出てしまったのを機に内部見学はできなくなってしまいました。

しかし外から眺めるだけでも圧巻の美しさと精巧さを見せるミナレット。中に入ることができなくても十分楽しむことができます。

かつての正門だったアラーイー・ダルワザ

ミナレットのすぐ後ろにあるドームの乗った四角い門が、アラーイー・ダルワザと呼ばれる南門です。

これは1310年につくられたもので、かつてはここがクトゥブ・ミーナールに入るための正門でした。ドームの下は空洞になっていて、日陰で一休みするのにぴったりのスポットです。

インド最古の神学校

アラーイー・ダルワザの裏から丘の上に向かって伸びる小道を進むと見えてくるのが、アラウディン・マドラサ。

インド最古のイスラーム神学校であると言われ、大きな石壁に囲まれた中心部にはかつてのスルターン、アラウディンの墓が入っています。現在もお墓のすぐ近くまで見学することができます。

インド最古のモスク

ミナレット前の中庭を囲むように立っているのがインド最古のモスクであるクワトゥル・イスラーム・マスジットです。

回廊のようになっている中に数々の柱が立ち、まるで異世界に入ったかのような複雑な景観をつくりあげています。

ところどころに見えるヒンドゥー彫刻

クトゥブ・ミーナールになる建造物はかつてのヒンドゥー寺院を壊して再利用された石材を使用しているものが多く、ところどころにヒンドゥーの彫刻を見ることができます。

偶像崇拝を禁じるイスラーム教では生き物の姿を映さない幾何学模様の彫刻が一般的。イスラーム建築の中に動物などが描かれた彫刻がみられるのもクトゥブ・ミーナールならではの特徴です。

2400年錆びない鉄塔

クトゥブ・ミーナールの中庭部分には高さ約7mの鉄塔がたっています。この鉄塔は紀元前415年に建てられたと言われており、なんと現在まで約2400年もの間錆びることなくここに立ち続けているのだとか。これは99.7%というその鉄純度のなせる技であるとか、塗装された薬の為であるなど、なぜ錆びないかの理由は諸説あるようです。近くでよく見ると錆びてる箇所があったりもするのですが、それにしても2400年もこの状態でいられるのはすごいことですね。

この鉄塔を背中側から抱きかかえることができると幸運がおりてくるとも言われていて、かつては実際に挑戦することができていましたが、現在は周りが柵で囲まれ鉄塔に触ることができないようになっています。いつかまた挑戦できるようになるといいですね。

未完の塔アラーイー

突塔から中庭を挟んで反対側にあるのが、アラーイー・ミーナールと呼ばれるミナレットの土台部分です。1312年にクトゥブ・ミーナールより大きなミナレットを作ろうと建設が始まったものの、当時のスルターンが暗殺されたことで建設が頓挫してしまい、現在も土台だけが残されています。

その直径は25mにも及び、クトゥブ・ミーナールの土台が直径14mであることを考えると相当な大きさを目指して着工されたことが伺えます。

クトゥブ・ミーナールを楽しむために

悪人ではないが要注意

クトゥブ・ミーナールの中には至るところに制服を着た監視員が立っています。中にはおすすめの写真スポットを教えてくれたり写真を撮ってくれる監視員もいますが、こちらから頼んでいないのに後からチップを請求されることも。

お金を渡すまでカメラを返してくれないこともあるので、トラブルを避けたければ無闇に話しかけたりしないようにしましょう。

水分は持参するのがベター

クトゥブ・ミーナールの中には売店や水飲み場がありません。水道はありますが飲用できるかは怪しいもの。敷地は野外で直射日光の下を歩くことになるので、日焼け対策と水分補給はしっかりと自分で用意していきましょう。

クトゥブ・ミーナールへのアクセス

最寄り駅はクトゥブ・ミーナール

クトゥブ・ミーナールの最寄り駅であるクトゥブ・ミーナール駅までは、ニューデリー駅からメトロでアクセスできます。

イエローラインのHuda City Centre行きに乗り約40分ほど。駅前からクトゥブ・ミーナールまでは約2kmほどあります。歩けない距離ではありませんが、駅前にたむろしているオートリクシャーを利用するのが便利。5分程で入り口に到着します。

住所|〒110030 Mehrauli, New Delhi, Delhi
営業時間|AM7:00 - PM5:00
定休日|なし
電話|011 2469 8431
公式サイトはこちら

まとめ

沢山の見どころがあるデリーでは、限られた時間の中でどこに行くか迷ってしまいがち。そんな中でもインドにおけるイスラーム教の拠点となったクトゥブ・ミーナールは必ず行くべきスポットの一つです。イスラーム建築とヒンドゥー彫刻の織りなす美しさをぜひ肌で感じてみてください。