イェルサレム旧市街の新門付近を散策しよう

公開日:2019/5/27 更新日:2019/10/17

トラベルパートナー:トラベルパートナー: ゆう
東京都出身の女子大生です。中東地域を中心にパレスチナやエジプトの記事を書いています。あまり目的を決めずに長期でダラダラする一人旅が好きです。
新旧交わる歴史の街イエルサレムの魅力に迫る

地中海に面した中東にある国イスラエルはキリスト教、ユダヤ教、イスラム教の聖地としても有名です。イスラエルにある都市イェルサレムは新市街と旧市街が融合された歴史と現代の対比が面白い街。宗教や民族など様々な文化が行き交うイェルサレムに行ったら必ず訪れたい場所をピックアップしました。

一度は訪れたいイェルサレム

日本からおよそ9000km離れたイスラエルにある都市イェルサレムは、さまざまな歴史的場面で中心となってきた聖地で、その歴史を感じられる旧市街の古い町並みと最新のトラムが走る新市街のコントラストが趣深いです。

イェルサレム旧市街はどんな街か

聖書やクルアーンにも記述があるとおりイスラーム教やユダヤ教、キリスト教にとっての聖地で、旧市街内にはアラブ系やユダヤ系、アルメニア系などたくさんの人種のひとたちがそれぞれ生活する街区があります。

旧市街は石の壁で囲まれており、その中には古くから残る宗教建築や石畳の通路があるので歴史を感じながら歩いてみましょう。

野菜や果物を背負ったロバや馬が通る市場の光景は、目にするとまるで聖書の時代にタイムスリップしたような感覚になります。

旧市街の中のスークと呼ばれる市場にはパレスチナ製の陶器、個性的なアクセサリーなど巡礼者や観光者向けのお土産が売られており、巡礼を目的としたヨーロッパ、アフリカ、アジアなど世界中からの観光客で賑わっています。

新門とは

旧市街の外壁に並ぶ門の中でも新門は1889年に作られた一番新しい門で、ヤッフォ門とダマスカス門の間に位置しています。キリスト教街区へアクセスしやすくするために建てられた門で、この門を通ることにより新市街から直接キリスト教地域に出ることができるようになりました。

ヤッフォ門などほかの門に比べると観光客が通ることが少ないため、地元の司祭などに用いられることも多いのだとか。

新門の周辺にも見どころが

ノートルダムセンター

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a nice place to stay

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ノートルダムセンターは新門の壁の外側に面した修道院の建物をそのまま観光客や巡礼者が宿泊するホテルにした建物です。センター内にはほかにチャペルや数々のレストラン、バーがある複合的な施設となっています。

ギフトショップにはハンドメイドの雑貨やオリーブの石鹸などがあり、ここでしか買えないオリジナルのものもあるので必見です。

最上階には屋上レストランがあり、食事をしながら新市街を一望することができ夜景も楽しめます。

屋上レストランはそれぞれ営業時間が異なるので注意。チーズとワインをメインに取り扱っているレストランは12:00~0:00まで、地中海料理や中東料理をメインとしたビストロカフェは10:00~22:30までの営業。

ビュッフェ形式のダイニングルームは朝の部6:30~10:00、昼の部12:30~14:30、 夜の部18:30~20:30の営業となっています。

Address HaTsanhanim, Jerusalem
Hours なし
Closed なし
Tel +972 2 6279111
Web https://www.notredamecenter.org

シネマテーク

イェルサレムの新市街にはイスラエルの映画館を中心とした複合施設があり、商業映画のほか市民団体の上映会なども開催され、イェルサレムの文化人が集う施設となっています。

中にはパレスチナ問題など政治に関係するデリケートな問題を題材とした映画の上映会もあり、過去にはパレスチナ俳優のモハメド・バクリが登壇したことも。

館内にはスクリーンや映画資料が閲覧できる図書室、展示コーナーがあります。中華や和食、タイ料理などが楽しめるアジアレストランも館内に入っており、日本酒などのお酒が楽しめるバーも。

シネマテークにはホールが隣接されており、そこでは演劇や音楽会などの演目が公演されているので映画以外の文化も楽しめます。

Address 11 Hebron Rd., Jerusalem
Hours スケジュールは公式サイトに記載
Closed スケジュールは公式サイトに記載
Tel 02 5654333
Web https://www.jer-cin.org.il/en

キリスト教街区を散策しよう

新市街から入って道なりを約5分ほど進むとキリスト教街区に入ります。このキリスト教街区はキリスト教徒にとってイエス・キリストとの関りが深い大切な場所です。区内にはさまざまな教会や巡礼者用の宿泊施設のほか、古い建造物を改装して作られたレストランやカフェもあります。

聖墳墓教会

イエス・キリストが十字架に磔にされた場所であるゴルゴダの丘の跡地と言われている場所に立つ聖墳墓教会は、イエスが横たわったとされる石物や、イエスが蘇った場所とされる石墓などがあるキリスト教の重要な聖地です。

十字架が立っていたとされる場所は、入り口から右手の階段を登ったところから見学できます。

この地のキリスト教徒はパレスチナ人が中心だと言われていますが、エジプトのコプトやローマのカトリックなどたくさんの宗派の指導者と信徒が集っています。この教会の入口右手に小さな通路があり、その内部にはエチオピア系の教会も。

教会の内部はキリスト教の宗派ごとに区切られてそれぞれで管理されていますが、教会自体の鍵は代々イスラム教徒の家族が管理しています。これには宗派による争いを回避する意図があり、各宗派を平等にするためにイスラム教徒に鍵を管理してもらったという逸話が。

贖いの教会

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onward and upward.

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白く美しい贖いの教会は、19世紀末に建てられた旧市街の中では比較的新しい教会。鐘楼が隣接されているのがキリスト教会にしては珍しく、この鐘楼はチケットを購入すれば登ることができます。上から一望できるオリーブ山は絶景。

医院区(ムリスタン)の市

贖いの教会のすぐ近くにはムリスタンの市が。布製品のほか昔からある銀細工の店などさまざまなお土産を売る露店が軒を連ねており、見る人を飽きさせません。食事のできるカフェテリアもあるので歩き疲れたらここで休憩も。

医院区という名前の由来は、この場所にかつて聖地に巡礼に訪れた人々のための病院があったため。現在は観光地として観光客が賑わう場所となっていますが、中央の広場などには古い街の面影が残っています。オリーブの木で作られたキリスト像や聖母像、礼拝用のロウソクなども売られています。

旧市街へのアクセス

テルアビブに空港経由で到着した場合

空港からはエゲット・バスと呼ばれる緑色のバスが出ているのでそれを乗り継いでいくか、もしくはイェルサレムに直通の大型バスもあります。バスで新市街まで行ったらそこからトラム(路面電車)かタクシーに乗り旧市街へ。

トラムに乗車した場合はヤッフォ門もしくはダマスカス門駅で降車。トラムのチケットは必ず乗車前に購入しましょう。



キング・フセイン橋からパレスチナに到着した場合

ヨルダンとの国境であるキング・フセイン橋からパレスチナに入る場合は、国境を超えたところのセルビスから出ている小型の乗合バスに乗車し、運転手にイェルサレムのダマスカス門付近で降りたい旨を伝えます。ダマスカス門から壁に沿ってヤッフォ門側に歩くと新門が見えてきます。

まとめ

キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の聖地であるイェルサレムは普段日本で生活していたら触れることのできない宗教観に街を歩いているだけで触れることができます。かわいいお土産と美しい景色に癒される一方で、現地の人々の宗教を重んじる様子に心が洗われることでしょう。