ウィーンの穴場美術館アルベルティーナでゆったり芸術鑑賞!

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トラベルパートナー: Chika

神戸出身。出張で行くドイツ、フランス、イギリスなどを中心に執筆します。もっぱら一人旅ばかりで、主に美術館や教会など古い建物を巡るのが大好きです。

ウィーンのアルベルティーナは素描、版画、グラフィックアート専門の美術館です。

日本からもたくさんの観光客が足を運ぶウィーン。さまざまな名所がありますが、ぜひ訪れてほしいスポットの一つがアルベルティーナ美術館です。さまざまなアート作品を展示する美術館で、ウィーンでは穴場的なスポット。ここでは、アルベルティーナ美術館の魅力や見どころなどについてまとめています。

アルベルティーナ美術館って

美術館の歴史を知ろう

オーストリアの首都であるウィーン。その中心部に位置するのがアルベルティーナ美術館です。多彩な展示を誇る美術館ですが、メインはハプスブルク家のネーデルラント総督アルベルト・カジミールのコレクション。もう一人の設立者はジェノヴァ伯爵ジャコモ・デュラッツォ。彼の意思により、1805年に美術館として公開されることになりました。

コレクションの核。グラフィックと近代フランス絵画

約65000点におよぶ近世以前の素描を収蔵しています。また、版画に関しては約100万点、近代のポスターや建築画、写真といったグラフィック作品もたくさん展示しています。傷みやすい性質を持つグラフィック作品なので、頻繁に展示が入れ替わるのも特徴。見たい作品があるのなら事前に問い合わせてみるとよいかもしれません。

主な見どころを知ろう

世界的に有名なあの素描も

アルベルティーナ美術館にやってきたならぜひ見ておきたいのがコレ。美術館のシンボルにもなっている作品で、アルブレヒト・デューラーの野うさぎという作品です。ドイツ・ルネサンスを代表する画家であり、うさぎの毛一本一本まで繊細に描かれた作品は見事の一言。

野うさぎと並んで美術館の目玉となっているデューラーの鳥の片翼。片側の翼のみを描いた印象的な作品ですが、丁寧に描かれて彩色された羽根はとてもリアリティがあります。近くでじっくりと鑑賞してほしい作品ですね。

ヒエロニムス・ボスによる木男です。ネーデルランド、現在のオランダ・ベルギーを中心に活躍していたボスの作品。独特な世界観を作品に取り込んでいるのが特徴で、怪奇かつ幻想的な生き物を描いています。

版画芸術の本場で本物の版画に触れよう

16世紀の後半に活躍していたネーデルランドの画家、ブリューゲルの版画作品。大きな魚が小さな魚を食う、というストレートなタイトルが印象的です。美術史美術館にはバベルの塔という作品が展示されていますが、作者が同じでも版画と油彩画とではまったく印象が変わることに気づくでしょう。

近代~現代のグラフィックアートも充実

横から見た立っている恋人たち、という作品。ウィーン世紀末芸術の旗手であるグスタフ・クリムトの作品です。日本だと接吻などの作品で有名かもしれません。アルベルティーナ美術館にはこの素描のほか、約200点もの作品を収蔵しています。

エゴン・シーレによる自画像という作品。世紀末ウィーンで活躍していた画家で、クリムトらに大きな影響を受けながら自分の路線を確立しました。画家として成功する前に病死してしまった、悲劇の天才。作品数も多いので、アルベルティーナ美術館では彼の作品もたくさん鑑賞できます。

近代絵画も見逃せない

フランス近代美術の巨匠といわれるピカソ。これは、緑の帽子をかぶった少女という作品になります。ピカソはその生涯において実にたくさんの作品を生み出しました。ここには、晩年に手掛けたという貴重な陶芸作品もたくさん展示しています。

美しい建築にも注目

もともと宮廷役所として建設されたアルベルティーナ。デシェン公アルベルト・カジミールの居城でもあったのです。オーストラリア皇帝の住まいでもあったホーフブルク宮殿に直結していることからも、いかに彼が強い権力を持っていたかが伺えます。

第二次世界大戦中には、爆撃によってアルベルティーナは破壊されてしまいます。現在の建物は終戦後に修復されたもの。宮殿として使われていた当時の家具が置かれているところもあるので、当時の雰囲気も楽しめます。

もっと楽しもう

フリーWi-Fiで情報をゲット

全館でフリーwi-fiを利用できるのは魅力的。気になる作品を見つけたら、美術館の公式サイトにアクセスしてオンラインカタログでリサーチしてみましょう。写真撮影は基本的に大丈夫ですが、三脚やフラッシュ、セルフィースティックは禁止。

ショップではぜひ「野うさぎ」グッズを

ミュージアムショップではさまざまなアイテムが扱われていますが、やはりおすすめはデューラーの野うさぎをモチーフにしたアイテム。うさぎをデフォルメしたデザインを施しているトートバッグは特に人気。オシャレですし、ちょっとした荷物も入れられるのでおすすめです。絵葉書やカタログなど、美術館のミュージアムショップでは定番のグッズも豊富に扱っています。お土産もここで買っておきましょう。

カフェでウィーンの雰囲気を堪能

ウィーンの5つ星ホテルとして有名なDo&Coのレストラン&カフェが館内にあります。ウィーン風のディナーやランチも楽しめるでしょう。元帝室御用達洋菓子店デメルがカフェメニューを提供しているので、素敵なカフェタイムが過ごせます。

アルベルティーナへのアクセス

ウィーン中央駅から(地下鉄利用)

ケプラー広場駅までは徒歩でだいたい10分ほどの所要時間です。U1に乗車してカールスプラツ、国立歌劇場駅で下車すればそこから徒歩約5分ほど。

ウィーン中央駅から(トラム利用)

中央駅東停留所(Hauptbahnhof Ost S)まで徒歩5分

中央駅東停留所までは徒歩約5分ほどの道のりです。そこからトラムDに乗車しましょう。ケルントナーリング・国立歌劇場停留所で下車すれば、そこから徒歩約5分ほど。

ウィーン市街から

シュテファン大聖堂からだと徒歩で約5分ほどです。国立歌劇場は向かいにあるので分かりやすいですよ。

住所|〒1010 Albertinaplatz 1 Vienna
営業時間|月・火・木・土・日:10:00-18:00、 水・金:10:00-21:00
定休日|なし
電話|+43 1 534 83 0
公式サイトはこちら

まとめ

たくさんの名所があるウィーンですが、ぜひともアルベルティーナ美術館へも足を運んでほしいですね。感性を刺激されるような多彩な作品を展示していますし、素晴らしい作品にもきっと出会えるはずです。ウィーン観光で一息ついたときに訪れるのもいいかもしれません。素敵な作品の数々に、ぜひ会いにきてみましょう。