光悦寺は侘び寂びを感じられるお寺。茶室や竹垣に注目

公開日:2019/5/30 更新日:2019/5/30

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兵庫県出身。 関西を中心に、たまーにアジアの情報を発信します。 気ままな日帰り一人旅とノリノリ親子旅がお気に入り。 悠久の歴史と自然まとえるスポット探して日々さすらっております。 親子で遊べる場所もご紹介~
山門は静寂空間へのどこでもドア~

徳川家康より本阿弥光悦が野屋敷を与えられた背景に起源をもつ光悦寺。多種多様な工芸職人が居住した集落としての面影を覗ける興味深いスポットです。大自然に囲まれた環境で、のんびり京都観光をしたい方必見!穴場的観光地、光悦寺で至福の時を過ごしてみましょう。

光悦寺は住宅地に佇む景勝地

光悦寺は日蓮宗の寺院で、鷹峯三山を見渡せる住宅街の一角にあります。その昔、寺院周辺は工芸集落として栄えており、本阿弥光悦の死後、光悦寺となりました。

文化芸術面に秀でた光悦は茶道にも通じており、当時を偲ばせる茶室や垣を見学できるスポットとしても有名です。茶室の数は日本随一とも称され、回遊式の庭園散策をのんびり楽しめます。

本堂までの参道で光悦寺の芸術性を垣間見る

光悦寺はメインスポットに赴くまでにも美しい景色を堪能できる寺院で、庫裏までの石畳エリアは特におすすめ!進むにつれて当時の空気に包まれていく感覚に陥ります。

木立のトンネルが神聖な雰囲気を醸し出す

光悦寺の山門は人が行き交えないほどの間口で、住宅街の生活道に面しており、一部だけ奥ゆかしい雰囲気が漂っています。リズム感のある敷石やまっすぐに伸びた竹垣が、木立のトンネルに包まれている光景は素晴らしいです。

一歩山門に立ち入ると、神秘的な空気に包まれるのがわかりますよ。駐車場からは参道途中へとショートカットできますが、山門から入ることをぜひおすすめします。

珍しい茅葺の鐘楼

木立のトンネルを抜けると鐘楼が右手に見えてきます。立派な茅葺は光悦寺の雰囲気にぴったりで、奥にしつらえてある茶室への興味がより一層膨らむでしょう。

時報の鐘としての役割をもっているので、撞かないようにしてくださいね。

茶室へと誘ってくれる回廊

鐘楼の正面には庫裏があり、拝観受付にもなっています。茶室のある庭園へは本堂と庫裏を結ぶ回廊をくぐりましょう。細い通路に設けられた渡り廊下は、雰囲気を変える役割を担っているかのようで、茶室へと優雅に誘ってくれますよ。

趣深い回廊の造りにもぜひ注目してくださいね。受付の正面が本堂になるので、参拝してから奥へと進みましょう。

光悦寺の美観を支える竹垣

各地に普及している光悦垣は光悦寺が発祥。大きな曲線を描く美しい垣からは侘び寂びを感じられます。多種多様な竹垣があるので、散策中にぜひチェックしてみましょう。

何気ない垣にも趣あり

山門と同様にまっすぐ伸びた竹をそのまま垣として利用する光悦寺。特段装飾が加わっているわけではないのに、思わず良いなと思ってしまう美しさがあります。

光悦寺で素朴な美を感じさせてくれるアイテムの一つなので、散策中は竹垣にも注目してくださいね。接合部の紐の結わい方にも美意識を感じます。

光悦垣は見どころの一つ

光悦寺の見どころの一つに光悦垣があります。竹をひし形に編んだ垣は、曲線をもちつつも規則的なパターンが美しいです。

光悦寺の竹垣は、現在全国で見られる同様の垣の発祥といわれています。

垣は傷んだ箇所から取り換えて修繕をするそうで、緑と白のミックスした竹垣を見れる時期もあるそう。受付のお坊さんが、心地よい語り口調で教えてくださいました。

光悦寺の庭園には7つもの茶室あり

光悦寺には茶室が7つもあり、鑑賞できるのは基本的に外観のみです。少し離れた位置からや腰を掛けられる位置からなど、建物によって鑑賞方法は異なりますよ。

最初にお目見えする三巴亭(さんばてい)

回廊をくぐって古池を通り過ぎると空間が開けて、茶室が見えてきます。最初に目に入ってくる茶室は三巴亭で、光悦の像が安置されているそう。

光悦寺の茶室は外観を見学するのみで、近づけない建物も多いですが、当時の侘び寂びの雰囲気は十分に味わえるでしょう。



光悦垣に包まれた大虚庵

三巴亭の南には大虚庵があり、東面と南面の建物の様子を鑑賞できます。当時の大虚庵は光悦の死後取り壊されたため、現在の建物は大正4年に復元された茶室。

石灯籠や手洗鉢などが光悦垣内露地にあり、復元とはいえ当時を偲ばせる外観を留めています。

徳友庵から絶景を眺めよう

光悦の号「徳友斎」から称を取った徳友庵は、縁側から鷹峰の絶景を楽しめます。茶室の間近へと立ち入れる貴重なスポットなので、深い軒の縁側でのんびりと休憩するといいでしょう。

狭空間から一気に開ける鷹峰三山の光景は、圧倒される美しさがあります。私は思わずため息を漏らしてその光景に魅入ってしまいました。

ドキドキを抑える本阿弥庵

徳友庵を東へと進むと鷹峰三山をすべて眺望できるエリアがあります。その奥には本阿弥庵が佇み、こちらも休憩スポットとして利用できます。

鷹峯の広大な景色は胸がドキドキしているかもしれません。落ち着かせるために本阿弥庵で一服するのもいいでしょう。空間の緩急をつけられる小さなあずま屋が備わっていますよ。

光悦寺は茶室だけじゃない!各ポイントもチェック

光悦寺には茶室や垣以外にも、押さえておくと観光を楽しめるポイントがあります。遅れましたが、三脚を利用した撮影はできませんので、訪れた際はマナーを守って鑑賞してくださいね。

庭園の広場でホッと一息

見学できる茶室は、庭園中心にある広場を囲うようにして配置されています。光悦垣を見渡せるエリアがちょうどその空間で、腰かけも用意されていますよ。

お手洗いもこのエリアの近くで、趣深い外観のため、私は一瞬茶室と勘違い…。木製の鍵に「おおっ!」とテンション上がるお手洗いでした。

本阿弥家の墓所は見晴らし最高!

徳友庵と本阿弥庵の中間あたりに本阿弥家の墓所があります。周囲を木々に覆われていますが、目前には鷹峰の絶景が広がり、墓所特有の陰気さを感じられません。

南に面した墓石の向きと新緑が、墓所らしからぬイキイキさを感じさせてくれたのでしょうか。訪問した際には覗いてみてくださいね。

墓所まで侘び寂び感じる光悦の墓

庭園の東側には墓所があり、いくつかのお墓が並んでいます。本阿弥光悦の墓は墓所へと続く道の正面にあり、周辺の雰囲気はまるで庭園。敷石やコケ、木々の雰囲気が趣深いです。

丁寧に組まれたであろう竹垣を、表情を変えたいくつものパターンで鑑賞できるスポットでもあります。

光悦寺は鷹峰三山の眺望スポット

光悦寺は高台にあるので眼下の景色を楽しめる展望スポットでもあります。目線を同じくした鷹峯三山や、遠くは京都市内の景色を堪能してみましょう。



徳友庵から四季折々の自然を存分に堪能

縁側のある徳友庵からは、四季折々の鷹ヶ峯の景色を眺望できます。紅葉の時期には、圧倒される自然の息吹を感じられますよ。

庭園の植栽と鷹ヶ峰のグラデーションは、見たこともないような遠近感で紅葉を楽しませてくれます。立ってよし座ってよしの眺望スポットです!

鷹峯三山を一挙に眺望

 

 

本阿弥庵手前には鷹峯三山を一挙に眺望できるエリアがあります。鷹峰三山とは鷹ヶ峰、鷲ヶ峰、天ヶ峰です。わかりやすいように看板が設置されているので、現地でチェックしてくださいね。

鷹ヶ峰山麓には京都の街が広がっているので、晴れていればその景色も楽しめますよ。

光悦寺へのアクセス

京都市営地下鉄烏丸線北大路駅の北大路バスターミナルから京都市営バス北1系統に乗り換え、鷹峯源光庵前停留所で下車します。

乗車時間は約30分で下車後徒歩約3分です。

Address 〒603-8466 京都府京都市北区鷹峯光悦町29
Hours AM8:00-PM5:00
Closed なし
Tel 075-491-1399
Web https://kanko.city.kyoto.lg.jp/detail.php?InforKindCode=1&ManageCode=1000059

まとめ

光悦寺では、どこでもドアを彷彿させる空間の変化を山門で感じられます。人気観光地の雑踏感がなく、歴史深い京都の良さが凝縮された光悦寺は、まさに絶景スポット!自然に包まれて侘び寂びに浸りたい方は、ぜひ、光悦寺へ足を運んでみましょう。