レッドフォートに見るムガル帝国の繁栄と壮大さ

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トラベルパートナー: Sato

新潟県出身。一人旅が好きで、過去4年で40か国以上の旅行歴あり。得意なエリアは東南アジアと北・南米。最近は国内も様々なエリアを探索中で、穴場スポットを探し歩いています。雪のない時期の山を歩くのも好きで、今年はキャンピングスキルアップを目指しています!

デリーの古い街並みにそびえる赤い砦はインド観光に欠かせない必見スポット

インドの首都デリーには魅力的な観光地が多数あります。その中でも、赤土色で美しいレッドフォートは、当時の様子が今でも感じられるほどきちんと保全されています。インドの歴史を肌で感じたい人におすすめ。それでは、レッドフォートの敷地内を覗いてみましょう。

インドニューデリーのレッドフォート

レッドフォートとは

レッドフォートは、ムガル帝国時代、第5代皇帝のシャー・ジャーハンが築いた城塞です。赤砂岩で建てられたため外観が赤土色なのが特徴的で、別名赤い城(ヒンディー語ではラール・キラー)とも呼ばれています。シャー・ジャーハンはタージマハルを築いた事でも有名です。

2007年に世界遺産に登録され、インドが誇る観光地として現在も国内外からたくさんの観光客が訪れます。

インドの歴史を見守ってきた赤い砦

レッドフォートのその歴史は長く、アーグラーから遷都された1639年に建築が始まり、9年後の1648年に完成しました。もともと居城として建てられた城ですが、イギリス統治時代には軍事施設として利用されるようになりました。

国の中心として、時には国民の憩いの場として、ムガル帝国の全盛期からイギリス統治時代、そして独立以降と、インドの歴史を見守ってきた建造物のひとつです。

レッドフォートに入る前に

中は広大。飲み物を持参して

観光地で有名なレッドフォートですが、お手頃な値段で入場できるため地元の人の憩いの場ともなっています。敷地内でのんびり過ごすインド人の姿が見られます。

外からは門があるので中を覗く事はできませんが、中に入るとかなり広いことが実感できるでしょう。中では飲み物が購入できないため飲み物の持参を忘れずに。

チケットを手に入れて中へ

正面入り口から中に入ると左側の階段下にチケットブースがあるので、そこでチケットを購入しましょう。外国人用と現地の人用とで料金が違うので必ず確認しましょう。館内を案内してほしい方はチケットブース周辺でガイドが控えているので声をかけ案内してもらう事も可能。ただし、料金が決まっていないため交渉が必要です。

セキュリティゲートへ

インドの他の観光地と同様ここにも入場口にセキュリティゲートがあり簡単に荷物をチェックされます。列は男女別なので要注意。セキュリティゲートを抜けてすぐのところにオーディオガイドをレンタルできる場所があります。有料ですが歴史を深く知りたい方にはおすすめ。

いよいよ赤い巨大砦へ

ラーホール門をくぐって

城の前にそびえたつラーホール門はレッドフォートのシンボル的存在で門塔の高さは33mほど。近くで見るとその門の大きさに圧倒されます。ラホール門から約2.5kmも続く城壁も歴史を物語っています。

かつての問屋街チャッタ・チョウク

門を抜けるとアーケードがあり土産物が並びます。このアーケードはチャッタ・チョウクと呼ばれるショッピングストリート。かつては宮中に仕える女性たちの装飾品の仕入れが行われていた場所だと言われており、現在も土産物にだけでなくキラキラの金や宝石アクセサリー類がたくさん並んでいます。

迎賓門ナッカル・カーナ

中に入ってすぐナッカル・カーナと呼ばれる大きな門のような建造物がみえます。ここはかつて城内に入る者を迎え入れたり時刻や王の帰還を知らせるための音楽が演奏されていたりした場所でイギリス統治時代には学校としても利用されていたと言われています。

大理石の玉座

ナッカル・カーナからまっすぐ進んだ先にあるのがディワーネ・アームと呼ばれる一般謁見の間で、部屋は赤砂岩の美しいアーチ状の柱に囲まれており中心部に王が座った玉座があります。背よりも高い玉座は真っ白な大理石で作られており赤い城壁とのコントラストが美しいです。この巨大な玉座は今でも華やかさが残りますが、かつては多くの宝石で装飾されさらに豪華絢爛なものでした。

繁栄の象徴だった水路

敷地内のいたるところに水場と水路がありますが、この水路はかつてレッドフォートの裏に流れているヤムナー川の水を敷地内に引くためにつくられました。川の水が敷地内をまんべんなく循環するようにうまく組み込まれています。

ムガル帝国時代では豊富な水が繁栄の象徴になっていた事もあり、レッドフォートの中を水で満たせるように造られた水路からは当時の巧妙な技術や工夫が垣間見えて面白いです。

白く輝く貴賓館

ディワーネ・アームの左手には大理石造りの真っ白に輝く建物が広がっています。これは貴賓館として利用されていたディワーネ・カースで装飾も細かく施されており気品の高い造り。中に入る事ができないので外から眺めるだけですが、室内が空洞になっているので奥まで見渡せます。

白亜の豪華絢爛な建物たち

ディワーネ・カースからはいくつかの白亜の建物が立て続けに並んでいます。これらは皇帝が個人的に私室やプライベートモスクとして使用していた建物です。こちらも中に入ってみるはできませんが、豪華な建物からも当時の暮らしぶりを伺う事ができます。

公園の中心にあるザファール・マハル

公園の中心にぽつんと真っ赤な建物がたっているのがザファール・マハル。建設された当初はまわりが巨大な貯水池となっていました。イギリス統治時代はスイミングスクールとして使用されていた事もあります。現在は水がないため周辺を壁で囲まれただけの建物となっていますが、水が張られている様子はきっと更に美しかった事でしょう。

インド戦争の歴史を辿る博物館

博物館にも行ってみよう

敷地内には博物館もあり、インド独立戦争についての資料が展示されているため当時の様子を知る事ができます。博物館への入館は別料金のため、レッドフォートに入る際にチケットブースで博物館の入館料も別途支払わなければなりません。

インドで一番と言っても過言ではないほど資料が充実しており、インドの戦争や歴史を知るためにもぜひ入場してみてくださいね。

リアルな戦争の記録がここに

博物館の中には実際に戦争で使用されていた武器や着用されていた衣類、その当時の書類や書記などが展示。戦争中の衣類には血痕が残っているものもあるため、生々しい悲惨な戦争を目で見て感じられます。

室内の白壁はスクリーンになっており、さまざまな歴史に関する映像が放映されています。映像からも古くから現在のインドとなるまでの凄まじい歴史を知る事ができるでしょう。

レッドフォートへのアクセス

飛行機でのアクセス

レッドフォートがあるデリーまでは日本から直行便が出ていて、約10時間で到着します。

メトロでのアクセス

デリー市街からレッドフォートへはメトロが通っており、メトロバイオレットラインのラール・キラー駅を降りてすぐ目の前にレッドフォートが見えます。

住所|〒110006 Netaji Subhash Marg, Lal Qila, Chandni Chowk, New Delhi, Delhi, India
営業時間|AM9:30 - PM4:30
定休日|毎週月曜日
電話|+91 11 2327 7705
公式サイトはこちら

まとめ

赤い城レッドフォートは敷地内の建物や水路、建物の大理石に施された装飾など細部に至るまで当時の様子が垣間見える魅力的な世界遺産です。博物館では独立戦争の資料を見ながら現在のインドが形成されるまでを知る事ができます。ぜひレッドフォートで当時のインドの様子を感じてみてください。