十輪寺で平安時代にトリップ!境内に秘密が多すぎる寺院の参拝法

この記事の情報提供者

トラベルパートナー: ASAHI

兵庫県出身。 関西を中心に、たまーにアジアの情報を発信します。 気ままな日帰り一人旅とノリノリ親子旅がお気に入り。 悠久の歴史と自然まとえるスポット探して日々さすらっております。 親子で遊べる場所もご紹介~

十輪寺はなりひら寺の愛称で親しまれてるんやて~

十輪寺は時の皇后である藤原明子のお世継ぎ祈願のために、延命地蔵菩薩を安置したことが始まりです。その後、皇子が無事生まれたことにより、文徳天皇によってご本尊を延命地蔵菩薩とする祈願所になり、藤原北家の菩提寺として現在にいたります。

また、恋多き平安時代のイケメン在原業平が晩年過ごした背景もあり、「なりひら寺」との別名も。子授けや安産、恋愛成就を祈願したい方におすすめの寺院ですよ。

十輪寺は在原業平ゆかりの寺院

十輪寺は在原業平ゆかりの史跡を見学できる寺院です。平安時代の歌人業平のロマンチックな恋物語に浸れる遺構もあります。境内はコンパクトながらも、本堂や庭園、樹齢200年の桜など見どころだくさん。

5月28日の業平の命日の「業平忌三弦法要」や11月の「塩がま清めの祀り」では、当時を偲べる法要が開催され、多くの参拝者が訪れます。

十輪寺へ向かう参道は山中に2つ

山深い場所にある十輪寺は、山門までの参道が2本あります。山に潜り込むようにして進む楽しさを味わってくださいね。

駐車場からは木のトンネルをくぐっていこう

寺へと続く細道へは、駐車場から少し下れば交流します。細道と上部でとクロスした木の枝は、さながら山門のような雰囲気です。

十輪寺へと向かう最寄り道路から、駐車場へと右へ登る道路口にも徒歩にて向かう入り口がありますが、利用されていないようで、もはやジャングル…?

バス利用や徒歩の場合は、別の入り口があるので安心してくださいね。

バス停真横の十輪寺

十輪寺のメイン出入り口は最寄りバス停の真横にあります。お寺を通り過ぎてから停車するので、迷うことはまずないでしょう。

石段正面の柵の奥には本堂があり、長い階段が続いていますが、現在は利用していないようです。山門へは石段を数段登り、右手へと進んでくださいね。

受け付けへは山門の小さい通路を利用

坂道か石段を2分ほど登っていくと山門がみえてきます。正門は締め切りになっているので、脇の小さな門をくぐって中に入りましょう。門をくぐった正面の受付で拝観料を支払います。

十輪寺には岩合光明の作品にもなった看板猫がいて、タイミングが合えばお出迎えしてもらえます。私は運よく会えましたよ!

十輪寺で最初に目に触れる庭園にも見どころあり

十輪寺の本堂出入口までは、緑豊かな庭園がコンパクトながらも広がっています。散策を楽しみながら奥へと進んでいきましょう。

小門をくぐって業平ワールドへ!

本殿へと続く庭園の入り口は山門をくぐってすぐ右手にあります。拝観受付をせずに間違えて進入しそうな造りのため、門扉が締め切りになっているのかもしれません。受け付けを終えたらくるりとまた振り返り、小門めがけて進んでくださいね。

受け付け横には、本堂へと続く御殿エリアへと入れそうな構造になっていますが、庭を通って本堂出入口からでないと入館できませんので注意しましょう。

趣のある池にも注目

門をくぐってすぐ右手には石橋のかかった池があります。魚だけでなく、トンボなどの水辺の生き物も生息しています。四季折々の自然を池と一緒に楽しむのも粋でしょう。

決心のつく鐘楼

境内の片隅には鐘楼があり、「迷わずの鐘」として決心をつけるご利益があるそう。迷い事がある方はぜひ看板の掲示にしたがって、鐘を撞いてみるといいでしょう。

鐘楼へは木々の枝を少々かき分けながら進む必要があります。彫刻など細部の装飾が美しいので、近くでチェックしてみてくださいね。

十輪寺の裏山へは臆せず進むべし!

境内には裏山があり、業平の旧跡が残っています。裏山の散策路からも建物や庭園を眺められるので、角度を変えて十輪寺を楽しめますよ。

運動不足を解消できる散策路

本堂の裏手は小高くなっており、境内をぐるりと半周囲むような進路で裏山へと続く散策路があります。主にキレイに舗装されていますが、思いのほか勾配が急と感じるかもしれません。山門までの道のりも併せて、歩きやすい靴で十輪寺へ訪れましょう。

裏山から眺める十輪寺

裏山の散策路では、境内の建物を裏手から眺められます。全体の構成や正面からは見えない角度で建物を鑑賞できるよいスポットです。

私が訪れた時期は裏山の新緑越しに建物を鑑賞でき、とてもきれいでした。桜や紅葉の時期も美しい光景が広がるようです。

塩がまの跡で恋愛結婚祈願

裏山頂上部のくぼみには、有名な「塩がま跡」があります。平安貴族には、塩を焼いてその煙を楽しむ嗜好があったそうです。

業平の想い人である二条后が最寄りの大原野神社に参拝した折に、業平は紫色の煙に想いを託した逸話が残っています。なんとも風情のある気持ちの伝え方ですね。

毎年11月には「塩がま清めの祀り」があり、実際に窯に火をくべる法要が執り行われているので、その日を狙って参拝するのもおすすめです。

十輪寺の建物内は首が疲れるほど見どころだくさん

十輪寺の大きな見どころの一つは、本堂や茶室のあるエリア。神輿のような外観が目を引く本堂や深い意味を込められた庭園では、どっぷり平安時代に入り込めます。

十輪寺独特の秘法とは?

本堂の階段を上った場所には、十輪寺独特の秘法と銘打った祈願のできる竹「一竹一願(いっちくいちがん)」が置いてあります。

ボールペンぐらいの長さに揃えられた竹に願いを書き、胸に当てて一心に念じると成就するそうですよ。念じた後は箱に収めましょう。

開放的な茶室にウットリ

本堂から業平御殿へと続く高廊下の向かいからは、開放的な茶室を鑑賞できます。足を踏み入れられませんが、高廊下からの眺めでもその趣深さは十分に伝わってきます。

開放的な造りの茶室は、当時の面影を色濃く感じられる一つです。風流人である業平もここで一服点てたのかと想像してみるとワクワクしてきます。

三方普感(さんぽうふかん)の庭

三方普感の庭は、高廊下・業平御殿・茶室の三方からの景色を堪能できる大宇宙を表現した庭園です。庭の三つの意思は過去・現在・未来を表しているそう。普感の仏教的意味をググれば、より納得するかもしれませんよ。

縁側で寝転がって手枕で庭を眺める推奨書きがあったので、ぜひ試してみましょう!別の世界が開けるといわれています。

庭の遠近法を感じる技法も垣間見えるので、どんな技法が使われているのか現地でぜひチェックしてくださいね。

2本の巨木に歴史の重み感じる十輪寺

十輪寺には樹齢数百年もの巨木が2本もあります。どちらにも逸話が残っていて、まるで、当時の生き証人のようです。

樹齢800年の大樟樹

願掛け樟として十輪寺のご神木となっている大樟樹はなんと樹齢800年!地蔵菩薩の神力によって一夜で大木となった伝説から、願掛け樟となったそうです。十輪寺のご本尊は樟で作られているため、その分身ともいわれています。

平安初期から現在まで、人々を見守ってきた歴史ある樟の息吹をぜひ十輪寺で感じてみましょう。

樹齢約200年のなりひら桜

十輪寺といえば「なりひら桜」を想像する方は多いでしょう。なりひら桜の認知度は高く、JR東海のCMにかつて登場したこともあります。

代々の天皇によって寄贈されてきた現在の枝垂れ桜は樹齢約200年なので、江戸時代辺りの植樹と推察されます。庭園の枝垂れ桜を題材にいくつもの和歌を詠んだ業平は、同程度の樹齢の桜を愛でていたかもしれませんね。

十林寺へのアクセス

自動車でのアクセスが便利で無料駐車場があります。

阪急バスの利用なら、JR向日町駅または阪急東向日駅から乗車し、小塩停留所下車後、徒歩1分もかかりません。

住所|〒610-1133 京都府京都市西京区大原野小塩町481
営業時間|AM9:00-PM5:00
定休日|なし
電話| 075-331-0154
公式サイトはこちら

まとめ

十輪寺はさまざまな御朱印がいただける寺院としても有名です。業平の和歌を添えた限定御朱印もありますよ。豊かな山里風景の広がる西京区エリアで、ぜひ平安の景色に思いを馳せてみましょう!