大原野神社は春日大社の最初の分社。平安の光景を色濃く残す境内の歩き方

この記事の情報提供者

トラベルパートナー: ASAHI

兵庫県出身。 関西を中心に、たまーにアジアの情報を発信します。 気ままな日帰り一人旅とノリノリ親子旅がお気に入り。 悠久の歴史と自然まとえるスポット探して日々さすらっております。 親子で遊べる場所もご紹介~

本堂近くでは雅楽が流れてていとをかし

大原野神社は別名「京春日」といい、藤原氏の奈良の氏神が分社して祀られています。平安の藤原王朝期には国家鎮護の社として厚い信仰を受けたようです。

ご利益には政治・知恵・良縁などがあり、女の守護神としての信仰も厚く、数々の和歌や逸話が有名古典に残されています。風光明媚な大原野神社は知れば知るほど訪れたくなるスポットですよ!

大原野神社は春日大社の最初の分社

大原野神社は優雅な自然の景色を眺望できる境内をもち、由緒ある歴史も兼ね備えています。混雑少なく色鮮やかな光景を堪能できる紅葉穴場スポットとしても人気です。

また、大原野神社は春日大社の分社なので、境内にはあちこちに神使の鹿が隠れていて、神社の雰囲気は明るく穏やか。豊かな景色とハートフルなご利益を期待する方におすすめの神社です。

大原野神社は鳥居周辺でも感慨深くなれる

親しみ感のある一の鳥居周辺

一の鳥居が最寄り道路に面して建っているので、近くまで来れば大原野神社はすぐ見つかるでしょう。

鳥居の奥には参拝者の自転車やバイク、レンタサイクルなどが駐輪してあります。境内にあるお食事処のメニューの掲示もあって、立派な鳥居と石柱とは裏腹に、なんだか生活感たっぷりです。

天へいざなう優しい傾斜

鳥居を抜けると、木々がトンネルのようになった緩やかな石段をのぼっていきます。上方へといざなう階段の先に、松やモミジの新緑から二の鳥居が垣間見え、天に昇るような神秘的な雰囲気を醸し出していました!

ぜひ、生活感あふれる鳥居からの石段参道へのギャップを楽しみましょう。

本殿までの散策を楽しみたい大原野神社

モネの作品に鯉沢の池

境内には、奈良は興福寺の猿沢池を模した鯉沢の池があり、スイレンやカキツバタなど、四季折々の花と一緒に美しい光景を鑑賞できます。周遊できる散策路があるので、ゆったりと鯉沢の池の風景を楽しむのがおすすめ。紅葉のシーズンはより美しい自然の景色が広がります。

世界的画家であるクロード・モネの絵画「睡蓮の池と日本の橋」とそっくりな光景を鑑賞できる隠れスポットです。

古歌にも詠まれた瀬和井(せがい)の清水

鯉沢の池と並んで古くより有名な瀬和井の清水は、大伴家持が利用したことで、江戸時代から親しまれてきました。

池同様に、湧き出す水と雨水で清水の水量は保たれており、流れ込む川などはありません。一説によると、湧水の神秘的な立地が創建につながったとも。

風光明媚な境内の環境は、紀貫之や在原業平などの歌人によって、平安時代から和歌によく詠まれてきました。六国史や大鏡、源氏物語などの有名古典にも登場する、昔からの人気スポットです。

千眼桜で千の願いを

千眼桜は幻の桜といわれる境内一押しのパワースポット。開花時期が数日なので、花を見れたら千の願いが叶うとされています。

境内にはたくさんの桜がありますが、中でもひときわ目を引く場所に、千眼桜は祀られるようにして植わっています。周辺にはベンチがあるので、開花の時期に参拝できたら、欲張り上等で願掛けしてみましょう!

大原野神社の注目ポイントはそこかしこに

巨大茶筅はおみくじ結び所

大原野神社には大きな茶筅のような結び所があります。三の鳥居をくぐるとすぐ右手に見えるので、大きさにちょっとびっくりするかも?

アウトロー的な結びは境内に見当たらず、整然とおみくじが結ばれている光景にご利益を感じましたよ!

小さな井戸に要注意?

本殿左手の摂社へと抜ける通路に、小さな井戸らしきものがあります。特に祀られているような雰囲気はありませんでした。

蛇腹に組んだ竹の蓋がしてありました。落ちないように注意してくださいね。

台風により倒木した樹齢約450年のモミ

平成30年の台風により、樹齢約450年といわれるモミの木が倒木し、神饌所(しんせんじょ)や渡り廊下などの建物にも損害がでたそうです。現在も痛々しい姿を残したままとなっており、当時の惨状を想像できます。

同じく手水裏の檜の巨木も根から倒木したそうです。…改めて自然の驚異を感じる参拝となりました。

大原野神社で食事に相撲

そば切りこごろでランチ

大原野神社の境内には「そば切りこごろ」と「春日乃茶屋」という2店舗の休憩処があります。

そば切りこごろは神社の趣を壊さないような外観と内装ながらもとてもオシャレ。おいしい手打ちそばをいただける、地元でも人気の蕎麦屋さんです。

私は定休日の木曜に訪れたため、その味を堪能できませんでした…食べたかった…。皆さんはぜひ定休日を外して参拝してくださいね。

春日乃茶屋は当時と変わらぬ店舗で営業するお茶屋さん。手作りのよもぎ餅が人気で、鯉沢の池を眺めながら一服できます。

観客多さを想像できる相撲場

鯉沢池から参道を挟んで向かいの奥まった場所には、神事に利用する相撲場があります。

毎年9月の第二日曜日には、五穀豊穣を感謝する「御田刈祭(みたかりさい)」が開催され、たくさんの人で賑わうそう。神事の内容は主に神相撲で、その歴史はなんと享保2年から!小学生や赤ちゃんの土俵入りもあり、大変盛りあがるそうです。

大原野神社には立派な摂社が池の畔ほとりに

若宮社のご祭神は天押雲根命

参道から鯉沢の池を挟んだ対岸には、摂社とは思えないような立派な若宮社が建立されています。本殿より一回り小さい社殿に祀られているのは天押雲根命です。

境内でもっとも古い建物である若宮社は、春日大社を模した建築様式を今に伝える重要な京都市指定有形文化財となっています。併せて、修理の履歴がわかる5枚の棟札と1枚の木札も文化財に指定されている由緒ある摂社です。

大原野神社は春日大社の分社だけあって鹿だらけ!

大原野神社には神の使いである鹿がたくさんいます。大小さまざまな鹿を境内にて探すのもおすすめですよ。

手水も鹿がお手伝い

手水舎に近づいていくと、なんだか見慣れぬシルエットが…。大原野神社の手水は鹿のくわえる筒から流れ出ています。隣には井戸らしき設備があるので、井戸水を利用していると推察。

日差しのある日に参拝したので、冷たい水が心地よかったです。ご利益ありそうな水できちんとお清めしたら、いざ本殿へ向かいましょう!

授与品も鹿鹿鹿!

大原野神社にある数々の授与品にも鹿がふんだんに使用されています。目と口を自由に書き込んで唯一の神鹿様を完成させる絵馬は特徴的。裏面にお願い事を書けば、神鹿様が神さまのもとへ願いごとを届けてくれるそうです。

可愛らしい「ちりめん鹿まもり」は小さなお子さんに、神鹿の角が刺繍された「勝守」は勝負事への祈願によいでしょう。

立体的な鹿の形をした土鈴や張り子、おみくじなどもあります。

本殿前には狛鹿の雄と雌

本殿前には狛犬ならぬ狛鹿が鎮座していて、なんとも愛くるしいです。向かって右手に雄鹿、左手には雌鹿がくりくりおメメで出迎えてくれますよ。

狛犬のように激しい阿吽の形相は見受けられず、雄鹿は巻物らしきものをくわえ、雌鹿は口を閉じています。

手水舎の鹿と比べると表情が柔和なので、見ているだけで癒される狛鹿です。…思わず背をなでてしまいました。

大原野神社へのアクセス

車でのアクセス

周辺道路は生活道のため、道幅が狭いので運転には注意が必要です。有料駐車場があります。

  • 大阪・名古屋方面から:京都第二外環状道路大原野ICより約7分
  • 亀岡・舞鶴方面から:京都縦貫道沓掛ICより約10分

公共交通機関でのアクセス

  • 阪急バス:阪急東向日駅・JR向日町駅から南春日町行きに約20分乗車し、南春日町下車
  • 市バス:阪急桂駅から臨西2番に約20分乗車し、南春日町下車
  • タクシー利用:阪急東向日駅・JR向日駅・阪急桂駅より約15分
住所|〒610-1153 京都府京都市西京区大原野南春日町1152
営業時間|AM9:00-PM5:00
定休日|なし
電話|075-331-0014
公式サイトはこちら

まとめ

大原野神社は開放的で簡素な美の光景の広がる絶景スポットです。可愛い鹿がいるので、お子さん連れの家族や女性におすすめできます。

紅葉が素晴らしい割には人がそこまで多くないので、京都の穴場観光スポットといえますよ。ゆかりのある十輪寺と併せてぜひ参拝してみましょう!