破魔矢発祥の新田神社は見どころいっぱいのパワースポット

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トラベルパートナー: Kei

東京都出身。おもに東京から気軽に行ける場所を紹介。また、海が好きで、一年に一度は海のある場所へ旅行する。日本中の水族館に行くのが夢。美術館や博物館には一人で行きたいが、旅行は家族や友達と一緒に楽しみたい。

境内に石でできた卓球台があるよ~。見に来てね

東急多摩川線武蔵新田駅の駅名の由来になっている新田神社は、お正月の縁起物である破魔矢の発祥地です。歴史ある神社ですが、現代アートも飾られているユニークな神社でもあります。そんな いにしえと現代が混在している新田神社をご紹介します。

新田神社はこんな神社

室町時代に創建された神社

新田神社は1358年の創祀で、御祭神は新田義興公。運を開き守り、幸せを導く霊験あらたかな神様です。

境内には、触れるとご利益がある御神木の大ケヤキがあります。他にも破魔矢のオブジェ、石の卓球台など見どころがいろいろ。参拝したら境内を散策するのも楽しい神社です。

新田神社の由緒

御祭神の新田義興公(1331-1358)は新田義貞公の次男で、強い武将でした。ところが、味方のふりをした竹沢と江戸という人物に騙されて、鎌倉の戦へ向かうことになり、多摩川の矢口の渡しから乗った船で襲われて死んでしまいます。

義興公の死後、矢口では義興公を裏切った人々が狂死するなど、不思議なことが続きました。それを見た村人たちが義興公の祟りを鎮めるために作ったのが新田神社です。

破魔矢の発祥の地

境内にある大きな破魔矢のオブジェ。新田神社は、お正月の縁起物として神社や寺院で授与される破魔矢の発祥地です。

江戸時代に、エレキテルを製作したことで知られる蘭学者の平賀源内が、新田神社の御塚の後部に生えている篠竹で厄除招福・邪気退散の矢守を作りました。それが破魔矢の元祖と言われています。

樹齢七百年の御神木

青々とした葉を繁らせているのは、樹齢七百年の御神木、大ケヤキ。古木上部には、とても珍しい宿り木(植物)が寄生し、早春には淡黄色の小花が咲きます。

この御神木に触れると、健康長寿、病気平癒、若返りのご利益を授かるという古老の言い伝えがあるので、訪れた際はぜひ触れてみてください。新田神社にはこの御神木に因んだお守りもあります。

新田神社の境内を散策

参拝したら、境内をゆっくり散策してみませんか。建造物などのそばに分かりやすい説明の看板が立てられているので、読むと理解をより深めることができます。

末社の稲荷神社

御祭神は宇迦之御霊神。江戸時代の頃、矢口村の稲作や農業を守護するため、京都の伏見稲荷大社からその御分霊が祀られました。

お稲荷様というと狐が神様と思っている人もいるかもしれませんが、狐はお稲荷様の眷属です。神社の神域を狛犬が守っているように、狐が神社を守っているのです。

氷川神社の神輿・山車が新田神社に

境内にある立派な神輿庫には、ここ矢口地区の氏神様である氷川神社の神輿と山車が保管されています。氷川神社の神輿庫の老朽化が激しく、新田神社の鎮座六百五十年を迎えるにあたり、新しい神輿庫がここに建てられたそうです。

この御神輿には、両社の祭礼でこの御神輿が渡御(とぎょ)できるように氷川神社の社紋と新田神社の社紋がつけられました。

存在感のあるうなる狛犬

謀略を企てた足利基氏家臣の畠山一族の者やその血縁者末裔が新田神社に来ると、きまって雨が降り、この狛犬がうなったと伝えられています。狛犬は二体ありましたが、戦災で一体が壊れてしまいました。狛犬の顔は迫力があり、うなっていたのは事実なんだろうと想像できます。

天皇陛下のご成婚記念の植樹

境内には、天皇陛下(当時は皇太子殿下)のご成婚を記念して植樹された木があります。立札に書かれている日付の1993年6月9日は結婚の儀が行われた日。その日、日本は祝日となり、お祝いモードに包まれた一日でした。明るい日差しを浴びて、緑の葉が生き生きしている木を見ると、うれしい気持ちになります。

江戸時代に建てられた矢口新田神君之碑

これは、1746年に守山藩主・松平頼寛が建立した矢口新田神君之碑(やぐちにったしんくんのひ)。新田神社の祭神、新田義興公の事績と神社創建の由来を記しています。

大田区に数少ない江戸期の記念碑として注目されています。1974(昭和49)年に大田区文化財に指定。

並んでいる力石

力石は重さが180キロ~240キロあります。その昔、祭りの日に、若者たちが大きな石を持ち上げてその力を競い合いました。そして、持ち上げた石に重量や姓名などを刻んで奉納しました。

力石の多くは神社にあります。本来は力石は神事儀礼であり、また、重い石を持ち上げられるということは一人前として社会に認められたことを意味し、通過儀礼の一つでもありました。

新田義興公が眠る御塚と篠竹

御塚は、新田義貞公のご遺体を埋葬したところで、直径約15mの円墳です。柵で覆われているので中に入ることはできません。この中に入ると必ず祟りがあるということから、荒山、迷い塚とも呼ばれています。

御塚の後部には、源氏の白旗を建てたものが根付いた旗竹という、昔から決して神域を超えることがない不思議な篠竹が生えています。この竹には雷が鳴るとピチピチと割れたという言い伝えがあります。これを使って平賀源内が作ったのが矢守(破魔矢の元祖)です。

新田神社にある現代アート

新田神社には多摩川アートラインプロジェクトの作品が飾られています。先ほど紹介した破魔矢のオブジェもそのひとつ。ほかにも2作品があり、目を引きます。

本当に卓球ができる石の卓球台

これは、アート作品の「石の卓球台」。アート作品でありながら、社務所でラケットと球を借りて、実際に卓球をすることができます。使用料は無料で、午後5時まで。真夏日・雨の日・イベントなど使用できない日もあります。

LOVEと彫られている石碑

石碑にLOVEという文字が見えるでしょうか。新田神社でお参りし、ここで写真を撮ったカップルには幸せが訪れるという、LOVE神社という彫刻です。

新田神社にはこの石碑の建立を記念して作られた、LOVE守というお守りもあります。素敵な人と素晴らしい恋愛ができますように。

休憩できるお手軽スポット

新田神社の目の前にある矢口南児童公園

新田神社の道路を挟んで向かい側にあるのが矢口南児童公園。小さい公園ですが、子どもを連れて神社にお参りに行った帰りに、ちょこっと遊ぶのにちょうどよい公園です。ベンチがあるので、大人も休憩に利用できます。

新田神社へのアクセス

電車でのアクセス

東急多摩川線 武蔵新田駅下車 徒歩3分

車でのアクセス

参拝者の駐車場あり

住所|〒146-0093 東京都大田区東矢口1-21-23
営業時間|なし
定休日|なし
電話|03-3758-1397
公式サイトはこちら

まとめ

にぎやかな商店街の近くにあり、平日も参拝する人が次々と訪れる新田神社。室町時代から続く歴史を守りながら、新たなアートも取り入れるユニークな神社をぜひ体験してみてください。