国際子ども図書館は建物も素敵な絵本と児童書の図書館

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トラベルパートナー: Kei

東京都出身。おもに東京から気軽に行ける場所を紹介。また、海が好きで、一年に一度は海のある場所へ旅行する。日本中の水族館に行くのが夢。美術館や博物館には一人で行きたいが、旅行は家族や友達と一緒に楽しみたい。

大人も子どもも絵本の世界へ入ってみよう。ミュージアムも楽しいよ。

絵本と児童書専門の図書館が上野にあります。小さい頃こんな図書館が家の近くにあったら良かったなあと思える素敵な場所。館内には本のミュージアムもあるので、絵本の世界がどんどん広がります。国際子ども図書館で、絵本と一緒に楽しい時間を過ごしてみませんか。

国際子ども図書館は児童書専門

国立の児童書専門図書館

国際子ども図書館は、上野にある日本や外国の子どもの本の専門図書館です。子どもの本を扱っていますが、子供から大人まで誰でも利用可能です。

館内は心地よいきれいな空間で、本を読んだり、調べものをしたりすることができます。館内には本のミュージアム、ホール、カフェテリアもあります。

平成生まれの図書館

外観や内装は歴史を感じさせますが、実は国際子ども図書館は2000年に国立国会図書館の支部図書館として設立され、2002年に全面開館した平成生まれの施設。

建造物としての魅力もたっぷりあります。図書館では、一般向けにガイドツアーを実施しており、図書館の役割や建物の歴史・見どころについて説明を聞くことができます。興味がある方は公式サイトを確認してください。

国際子ども図書館のなかへ

国際子ども図書館にはレンガ棟とアーチ棟があります。館内を建物の歴史や特徴と合わせてご紹介します。

重厚感のあるレンガ棟

1906年に帝国図書館として建てられたレンガ棟は、明治期を代表するルネサンス様式の洋風建築のひとつです。1929年に増築されたのち、国際子ども図書館を開館するために原形保存に努めながら改修工事が行われました。このレンガ棟は東京都の歴史的建造物に選ばれています。

1階にはエントランス、子どものへや、世界を知るへや、おなはしのへや、カフェテリア、2階には児童書ギャラリーと調べものの部屋、3階には本のミュージアム、ホール、ラウンジ、ほっとスペースがあります。

大人も入れる 子どものへや

子どものへやは、おもに小学生以下の子どもを対象にした絵本や読み物、知識の本を約1万冊集めています。国際子ども図書館は一般向けの本の貸し出しは行っていないので、気に入った本があったら室内で読みましょう。椅子があるので、ゆっくり読むことができます。本棚は子どもの身長に合わせた高さになっているため圧迫感がありません。

また、子どものへやは世界を知るへやにつながっています。世界のへやにあるのは、子どもたちが世界に興味を持てるような地理、歴史、文化を紹介する本と外国語の本約2千冊。読んだことのある絵本の外国語版を読むと、語学の勉強にもなります。

洗練されたデザインのアーチ棟

アーチ棟は2015年にできた建物で、全体がカーブを描いています。アーチ棟の1階には研修室、2階には児童書研究資料室があります。研修室では講演会、研修などのイベントを開催。児童書研究資料室は児童書について研究するための部屋で、利用には手続きが必要です。

アーチ棟は屋上にソーラーパネルや緑地帯を設けたり、雨水を再利用したり、環境にも配慮しています。

貴重な絵本に出合える 本のミュージアム

レンガ棟3階には本のミュージアムがあります。さまざまなテーマで子どもの本を紹介する展示会を行っています。子どものために作られた絵本を通して世界や日本の近現代を見てみると、新しい発見や驚きがあるかもしれません。

未知の絵本を紹介

見学時に本のミュージアムで開催されていたのは、イランの絵本をテーマにした展覧会。日本ではまだあまり親しみのないイランの本ですが、絵本は万国共通で色がきれいで、読み手を優しい気持ちにさせるのだと実感しました。

この展覧会では、パソコンに自分の名前をかなで入力すると、ペルシャ語に変換されるというコーナーがあって、面白かったです。

日本の絵本にも歴史あり

これは2011年2月~2015年10月の長期に渡って開催された展覧会。国際子ども図書館が所蔵する本、絵本や雑誌のなかから、明治から現代に至るまでの時代を彩った代表的な児童文学作家・画家の作品が紹介されました。

監修者やスタッフによるギャラリートークや児童文学作家や児童文学研究者による講演会も開催されました。

ホールは見どころがいっぱい

ホールはレンガ棟3階にあります。国際子ども図書館の歴史や魅力を紹介する展示を行ったり、音楽会などのイベントを開催したりしています。

自然光が差し込むホール

ホールは天井が高く、窓も大きいので開放感があります。どこか教会のような雰囲気が漂っていました。見学時はイベントをやっていなかったので、椅子に座って休憩している人もいました。

面白い形のシャンデリア

見上げるとシャンデリアが下がっていました。丸くて優しいデザインが、シンプルなホールの雰囲気に合っています。ここは図書館のホールですが、歴史的建造物を見学している気分になります。

楽しく勉強できそうなリンネの木馬

これはリンネの木馬といい、カール・フォン・リンネという1707年にスウェーデンで生まれた世界的に有名な植物分類学者から名付けられた椅子。

リンネは馬をかたどった学習机で勉学に勤しんだと言われています。この椅子は復刻版で2014年にラーシュ・ヴァリエ前スウェーデン大使から国際子ども図書館に寄贈されました。

歴史を感じる目録カードボックス

オンライン蔵書目録が導入される前は書誌情報(書名、著者名など)を目録カードに記録して情報を整備していました。そのカードを特定の順番に並べて収めていたのが、目録カードボックスです。

膨大な数の本の管理を手作業で行うのはたいへんだっただろうと想像します。当時の人が今の管理方法を見たらびっくりすることでしょう。

国際子ども図書館のここにも注目

国際子ども図書館にはチェックしておきたい場所がまだあります。見学の帰りにぜひ見てください。

子どもがいっぱいの銅像

この銅像は、小泉八雲記念碑。詩人・土井晩翠の子息の遺言により、広く国民に見てもらえる場所であることから帝国図書館前庭に建立されました。

台上の銅像は小倉右一郎作の「密」で、正面の下のほうに彫られている横顔は小泉八雲です。児童書専門の図書館にぴったりの銅像だと思いましたが、建立当時ここは一般の図書館だったことを考えるとなんだか不思議な縁を感じます。

素敵な大階段

 大階段も大きな窓とシャンデリアで上質な雰囲気が漂います。手すりにはカバーがかけられていますが、透明なので邪魔になりません。

手すりのデザインにもこだわって作られた建物であること、そして、それを壊さず保っていることに感心します。図書館というより、建物そのものが美術品のようです。

休憩はこちらで

国際子ども図書館1階にはカフェテリアとテラスがあります。テラスはホテルのようなおしゃれな空間です。ちょっと疲れたなと思ったら、ここで休憩してみませんか

素敵なオープンテラス

悪天候時以外はいつでも利用できるテラス席です。テラス席は飲食物の持ち込みが可能。館内は飲食できる場所がほとんどないので、飲食をしたいときはここを利用しましょう。

軽食もあるカフェテリア

カフェテリアには、飲み物などのほかにカレーやサンドウィッチなどの食事メニューがそろっています。価格がリーズナブルなのもうれしいです。営業時間は9時30分から午後5時まで。ラストオーダーは午後4時30分です。

国際子ども図書館へのアクセス

電車で行く場合

・JR上野駅公園口より徒歩10分

・東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅7番出口より徒歩15分

バスで行く場合

・都営バス上26系統(上野公園ー亀戸駅前) 谷中下車 徒歩5分

・台東区循環バス 東西めぐりん 旧東京音楽学校奏楽堂下車 徒歩2分 ※循環バスのため、上野駅・上野公園から乗車した場合の所要時間は3分ですが、帰りに上野駅・上野公園に向かう場合は30分かかりますので注意してください。

車で行く場合

駐車場はないので、車で行く場合は上野公園近隣の駐車場を利用してください。障害のある方のための駐車場はあります。利用したい場合は、駐車台数が限られているため事前に相談してください。

住所|〒110-0007 東京都台東区上野公園12-49
営業時間|9:30am-5:00pm
定休日|月曜日、国民の祝日・休日(ただし5月5日のこどもの日は開館)、 年末年始、第3水曜日(資料整理休館日)
電話|03-3827-2053
公式サイトはこちら

まとめ

誰でも子どもの頃にワクワクしながらページをめくって読んだ絵本があると思います。国際子ども図書館はそんな自分の子ども時代を思い出させてくれる場所です。心の深呼吸がしたくなったら、国際子ども図書館にぜひ行ってみてください。