セビリア大聖堂は欧州最大級のゴシック建築

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完成までに120年もの歳月をかけた超ド級の大きさを誇る教会

スペインのセビリア大聖堂は、古くからの様々な歴史を持つ荘厳な建造物。一度訪れればとりこになる、ユニークな魅力にあふれています。今回は、セビリア大聖堂がなぜそんなに人々の心を惹きつけるのか、余すところなくお伝えしていきますよ。

どこから撮っても一枚に収まりきらない大きさ

ゴシック建築で世界一の大きさを誇る教会


セビリア大聖堂は、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂やロンドンのセイント・ポール大聖堂に次いで大きいとされる建造物です。それもそのはず、当時の融資者たちは後世の人々が見て正気を疑うような巨大な大聖堂を作ろうとしていたのだとか。ゴシック様式の部分だけでも126メートルの長さがあり、中央は最大で42メートルもの高さなんです。教会の内部へ入ったら、無料のパンフレットをもらって位置を確認しましょう。

実は教会へ続く入口はたくさんある

それぞれに名前のある扉や門の装飾も個性豊か

見ごたえのある扉や門の装飾にご注目。緻密に描かれた模様や入口にそびえ立つ銅像、つるされているモニュメントなど、見どころがたくさんあります。由来を予め知っておいてシンボルを見逃さないようにしたいところです。
まず目に入る正面の大きな扉ですが、こちらは開放されていません。個人見学者の場合はサン・クリストバルの扉から入りましょう。オンラインで予約すると隣の入口から入れるので便利ですよ。扉は合計15個で、王の扉、王子たちの扉、キリスト洗礼の扉、免罪の門といった名称がつけれれています。出口となるのが免罪の門です。心を清めて敬虔な心持で教会を出ましょうね。

イスラム教とキリスト教の融合

イスラム教のモスクからキリスト教の教会へ


長い歴史の中で、イスラム勢力に支配されたこともあるセビリア。実はこの大聖堂もイスラム教のモスクとして建てられたものでした。しかし、フェルディナンド3世によって奪還された後にキリスト教の大聖堂に改修されたのです。等間隔に立ち並ぶオレンジが特徴の中庭は、沐浴のためにイスラム教徒が造ったものの名残。セビリアはその後貿易の拠点となって更なる発展と拡張を遂げていきます。

世界遺産のカテドラル


カテドラルはアンダルシア地方に位置する、ローマカトリック教の大聖堂です。1987年にはアルカサル、インディアス古文書館と並んでユネスコ世界遺産に登録されました。セビリアにはこの全てが揃っているのでぜひ訪れてみてくださいね。マナーを守って世界遺産の街を汚すことのないようにしましょう。

風見を意味するヒラルダの塔


ヒラルダの塔は大聖堂に隣接しています。大聖堂よりも入場できる時間が短いので、夕方には先に塔に行った方がいいでしょう。塔の内部へ入るとらせん状の坂道で登っていくことができます。イスラムの時代には祈祷の時刻を知らせる役割を担っていました。塔の頂上を見ると女神のブロンズ像が。風見鶏のように風向きを示す存在で、塔の名前でもあるヒラルダは風見を意味しているんです。

街を見渡す鐘楼


現在はキリスト教の鐘楼ですが、その昔はモスクのミナレットでした。24つもの鐘があるので、塔を上る最中に鳴ると全身がしびれるくらいの音量です。鐘は自動的に鳴るようになっており、見晴らし台からセビリアの街中に届く音を響かせます。見晴らし台からはその街並みや大聖堂の上部もみられるのでオススメですよ。

教会内の見どころを紹介

キリストの生涯を描いた木製の祭壇

祭壇を設計したピーター・ダンカルトは、彫刻を用いてイエスと聖母マリアの生涯を45にわたる場面を表現しました。壁に隙間なく描かれたその様子は、ゴシック様式の木彫りの最高傑作と評されます。祭壇の前に鉄格子があり近づくことはできませんが、間からも綺麗に写真を撮ることができますよ。ここで使われた黄金はコロンブスが発見した新大陸で採掘されたもの。黄金に煌めく世界最大級の祭壇を目に収めておきましょう。

コロンブスの墓


コロンブスは新大陸を発見する際に、スペインから援助を受けていました。その発見を受けてスペインは多大な富を得たためスペイン人ではないにも関わらず、没後のコロンブスは非常に丁重な扱いを受けています。その象徴となるように、墓には4人のスペイン国王が棺を担ぐ様子が。
ちなみに、前列の右側に居る王様が剣でザクロを突き刺しているのがわかります。ザクロはスペイン語でグラナダといい、イスラム勢力が繁栄していたグラナダをなぞらえて、イスラムを追放したことを意味しているんです。

パイプオルガン


元のパイプオルガンは戦争で焼け落ちてしまいましたが、今のオルガンは圧巻の大きさ。7000本以上のパイプが使用されており、天井を突き抜けるほどの巨大なオルガンにはただただ立ち尽くしてしまいます。その大きさもさることながら、豪華絢爛なマホガニー材の装飾が美しく、聖歌壇を挟むように配置されたオルガンに魅入られること間違いなし。国際オルガン演奏会も開かれており、荘厳なメロディが教会中に響き渡ると心が洗われるようです。

ムリーリョやゴヤの宗教絵画たち


教会では多くの宗教絵画を目にすることができますが、特にセビリア画家であるムリーリョの作品が良く飾られています。やはり絵画も巨大で、壁だけでなく天井にまで描かれているのでゆっくり見ていきましょう。有名な「無原罪の御宿り」もあるのでお見逃しなく。聖具納室と呼ばれる部屋には調度品や大きな絵画がたくさんあります。まるで美術館か博物館化のような聖具納室には観光客が絶えず訪れていますよ。

まだまだある見逃し厳禁スポット

パイプオルガンの間には聖歌隊席があります。鉄格子で近づけませんが、ここにも細やかなマホガニー材の彫刻があるので見ていきたいところ。カトリック教会には美しいステンドグラスがあり、陽の光が差し込むと色が床に映ったり教会内の明るさがフワッと変わったりとこの場所ならではの感動を味わえます。
打って変わって教会の入り口には生々しい生首の模型がありますが、これはサロメという王女の命令で斬首された預言者ヨハネの首を表しているものです。

チケット便利情報

事前予約がおすすめ


チケットは当日に現地購入も可能ですが、ホームページから事前購入をしておくとスムーズに入場できます。現地ガイドさんに説明してもらえるオプションもあるので、詳しく知りたい人にはオススメです。なんと、屋根の上に上がれるガイドツアーもあるので色々なツアーを比べてみてくださいね。オープン時間は曜日によって異なるので注意しましょう。学生やシニアの人は学生証やパスポートを提示すれば割引になりますよ。

イースター週間の観光は覚悟が必要

セマナサンタは1年で一番セビリアが熱狂する週間


宗教色の強いセビリアでは、セマナサンタ(イースター)を最も大切な行事として扱います。大聖堂からイエスやマリア像の神輿を担いでセビリアの街中を練り歩き、最後に再び大聖堂へ戻るプロセシオンは地元の人だけでなく、観光客の見物もあって活気に満ちるもの。

最終日である日曜日は大聖堂でパイプオルガンの演奏が行われ、荘厳なクリスチャンの儀式を見られます。観光客の立ち入りは制限されますが、この土地ならではの習慣を肌身に感じることでしょう。

見学には時間にゆとりをもって

ここはセビリア観光のハイライト


大聖堂はミサがあるため、日曜日の午前中は入れません。曜日や行事のスケジュールを確認してから予定を立ててくださいね。また、見どころがあちらこちらにある大聖堂では写真スポットも順番待ちになってしまうので、2時間以上の余裕があるとなお良いです。ツアーに参加するときは屋外へ行くこともあるので、熱中症対策は万全にしておきましょう。

歩き疲れた後は冷たいジェラートを

ジェラートの人気店をご紹介

大聖堂を歩き回って疲れたらジェラート屋さんへ。免罪の門から出で教会の南西方向へ歩きましょう。3分ほどで人気のジェラート店に出会えます。このお店では、カラフルで綺麗なジェラートをバラに見立てた盛り付けが有名なんです。みんな溶ける前に可愛いジェラートを写真に収めておきましょう。
更に、ここのジェラートは人工甘味料を使用していない砂糖本来の自然な甘さ。ヨーロッパやアメリカではよく知られているのですが、日本には店舗がないのでぜひ食べてくださいね。


住所|〒 41001 Av. de la Constitución 30, Sevilla
営業時間|日曜から木曜AM9:30~AM1:00、金土曜はAM9:30 ~AM2:00
定休日|なし
電話|+34-9542-10048
公式サイトはこちら

セビリア大聖堂へのアクセス

電車でのアクセス

セビリア・サンタフスタ駅からはレンフェ(またはアヴァントとも言います)に乗り、San Bernardo(サンベルナルド)でT1に乗り換えましょう。Archivo de Indias(アーチボ・デ・インディアス)停留所で下車してください。サンタフスタ駅からだと約2キロメートルの距離になります。または、San Bernardo(サン・ベルナルド)で地下鉄M1に乗り換えます。そのあとPuerta de Jerez(プエルタ・デ・イェレス)で下車し、そこから徒歩6分で到着です。

バスでのアクセス

サンタフスタ駅からは何本もバスがでているので安心です。21番のバスに乗り、Puerta de La Carne(プエルタ・デ・ラ・カルネ)停留所で降りると徒歩7分ほどで到着です。32番のバスに乗ると、Ponce de León(ポンセ・デ・レオン)停留所が一番近いでしょう。徒歩12分ほどで到着できますよ。

車でのアクセス

車でのアクセスもできますが、専用の駐車場はないので教会の周辺にある駐車場を使うことになります。治安が決してよくないので、できるだけ車はホテルに停めておいて公共交通機関を利用してください。安全第一で旅を楽しみましょう。

住所|〒41001 Avenida de la Constitución, s/n. Sevilla
営業時間|月AM11:00 ~ PM3:30、火から土AM11:00 ~PM5:00、日PM2:30~PM6:00
定休日|なし
電話|+34-90209-9692
公式サイトはこちら

まとめ

セビリア大聖堂はイスラム教とキリスト教が混じり合う、ユニークな建造物です。その稀有な歴史もさることながら、絵画や彫刻、オルガンなど見どころをたくさん兼ね揃えています。一度は行きたいセビリア大聖堂へ、ぜひ足を運んでみてくださいね。