カタジュタはオーストラリアを物語る世界遺産の絶景

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トラベルパートナー: Keroko

静岡県出身です。海外旅行が好きで、ツアーに参加せずに個人手配でディープな旅行をするのが好きです。少しでも皆様の旅行のお手伝いができればと思います。よろしくお願いします。

ウルルだけの観光じゃもったいない!カタジュタには魅力がたっぷりなんです!

世界地図を広げてみると南半球に鎮座するオーストラリア大陸。その中央部から北部には、広大な砂漠と荒野が面積を占めています。望めばはるか遠い大空と地平線に、ふと入ってくる奇怪な姿の岩山。これこそがカタ・ジュタと呼ばれる、大自然の造り上げた不思議な世界遺産なのです。

カタジュタとは果たしてどんな所で何があるのか

世界遺産に指定された奇岩の数々

荒野の中にそそり立つ大小さまざまな奇岩。ここがウルル=カタ・ジュタ国立公園(Uluru-Kata Tjuta National Park)メインスポットの1つ、カタ・ジュタと呼ばれる岩峰群です。オーストラリアと言えば多くの人がウルル(エアーズロック)を想像しますが、カタ・ジュタも負けず劣らずの人気スポット。それぞれ約50km離れていますが、共に揃って広大な国立公園を形成しているのです。

カタジュタとウルルは大昔1つの山だったか

カタ・ジュタとウルルは約50kmの距離ですが、何と元々は同じ巨大岩盤になっていたとの事。約6億年の大昔、このあたりは標高8,000m級の山脈だったと言われています。それが想像を絶する果てしない年月の間に、大きな地殻変動や風雨による浸食が発生。そして硬い岩だけが地面に突出し、約7,000万年前には現在の姿になったと伝えられます。

この双方は現在もはるか地底で、1つの岩盤となり連結しているのです。写真はウルルから遠方に望むカタ・ジュタ。建物が存在しない砂漠と荒野なので、晴天時は地平線にその姿を確認できるでしょう。もちろんカタ・ジュタからはウルルを眺める事ができます。

カタジュタを形成する36個の岩

カタ・ジュタとは先住民アボリジニの言葉で「たくさんの頭」という意味。実に合計36個の岩が連なり、さながら巨大な頭が並んでいるかのようです。標高は460mとウルルより高く、近づけばその迫力に圧倒されるでしょう。見る場所によって姿が異なるのも、また面白い魅力です。

カタジュタを敬う人々の歴史そして世界遺産登録

アボリジニが尊崇するオーストラリアの大地

この土地に古くから根差す先住民はアボリジニの人々。ウルルやカタ・ジュタの大自然は、彼らにとって神聖な場所です。1987年の国立公園指定を享け、その巨大岩から形成される貴重な姿が、ユネスコ世界自然遺産に登録されました。また1994年にはアボリジニの文化や畏敬の念を尊重し、複合遺産として拡大登録を果たしたのです。

なぜエアーズロックと呼ばれたのか

長く聖地として他者を拒み続けたカタ・ジュタ。しかし1872年にイギリス探検家ウィリアム・ゴス一行が、初めて正式な調査を実施しました。翌1873年には当時の南オーストラリア州知事、ヘンリー・エアーズに因み「エアーズロック」と呼称します。一方で先住民のアボリジニは元より「カタ・ジュタ」と呼んでいた事から、現在では双方が尊重され2つの名称があるのです。

カタジュタの見どころは風と大地が創る絶景

風の谷はぜひ行ってみたい名所

ウルル=カタ・ジュタ国立公園へ入るには、有料の入園券「パークパス」が必要です。手続きをすませたら、大地の真ん中へ出かけましょう。最も人気があるのはその名も「風の谷」。マウント・ギーとマウント・ウルパという2つの山に挟まれ、風は灼熱の岩肌を清々しく通り抜けます。休憩スポットそして撮影スポットとしても有名。スタート地点からカル見晴台まで、往復約1時間のコースです。

カタジュタの巨岩群が連なる絶景スポット

こちらはカタジュタ・デューン・ビューイングと呼ばれる展望台。ウルルとカタ・ジュタの間にあり、360度の大パノラマが広がるでしょう。スタート地点から約30分の距離で、起伏も少なく歩きやすいウォーキングコースです。ここからのカタ・ジュタは横へ長大に連なって見え、それはあたかも巨大な動物群が歩いているかのよう。複数の巨岩から形成されている事がよくわかります。

それぞれのハイキングコースを楽しもう

カタ・ジュタは切り立った危険な岩峰群のため、登る事は禁止されています。しかしその周辺には4種類のハイキングコースがあり、オーストラリアの風と大地を感じながら歩けるでしょう。約30分のショートコースから、4時間以上を要するロングコースまでさまざま。またコースによっては岩場を長時間歩くので、自身の体力と時間を考慮して決めましょう。筆者のおすすめは、やはり前述の風の谷ウォークです。

カタジュタをハイキングするには次の注意点を

まずは何と言ってもハエ対策を万全に

ここカタ・ジュタ周辺には、実に多くのハエが飛び交います。それは何と視界が遮られてしまうほどの凄まじさ。筆者も日本から虫除けスプレーを携行しましたが、ほとんど効果はありませんでした。とにかくハエ避けネット付きの帽子をかぶる、でなければタオルで顔を巻き覆うなどの万全対策をしましょう。

岩場歩きが多いため登山のできる靴を

ハイキングコースは全部で4種類。短時間のショートコースもありますが、どれも侮ってはなりません。写真のように急傾斜で滑りやすい岩場が多数あり、歩き慣れた靴を用意して行くべきです。約4時間以上のロングコースとなれば、なおさら靴が重要。暑いせいかサンダル履きの人も見られましたが、怪我をする危険が高いのでやめましょう。

1リットル以上の飲料水は必携

果てしない砂漠と荒野の中にあるカタ・ジュタ。乾燥した砂漠気候のため、日差しの強さは日本の比ではありません。しかも夏は気温40度以上の酷暑となります。時間の長短やコースの難易度に関わらず、ハイキングをするならば充分な休憩と水分補給を忘れずに。またコース途中に給水場は一切ないため、飲料水は必ず出発前に1リットルは用意しましょう。

カタジュタに来たならばぜひこの絶景を眺めよう

巨岩が真っ赤に燃え上がる時

オーストラリアを紹介する写真やガイドブックの数々。その中に必ずと言っていいほど登場するのが、夕日に染まるウルルの姿でしょう。しかし筆者個人的には、カタ・ジュタの夕映えがおすすめです。はるばる地平線の彼方へやって来たならば、この絶景を見ずには帰れないでしょう。真っ赤に燃え上がるような美しさには絶句、シャッターチャンスを逃さないで。

カタジュタを拝むかのような絶景

こちらはサンセット・ビューイングエリアからの写真。その名のとおりカタ・ジュタの、夕映え絶景ポイントです。真っ赤に燃え上がる姿は、やがて夜の闇が近づくにつれ紫色を帯びた姿に。巨岩の数々が刻一刻と表情を変えてゆきます。この場所はさほど混雑する事もなく、感動的な光景を思う存分眺められるでしょう。

サンセットが終わったら急いで帰路へ

夕映えが終わればいつしか満天の星空が、オーストラリア大陸の広さを実感できます。しかし絶景を味わうのはここまで、早く帰らないと真っ暗になってしまいますよ。宿泊地のエアーズロックリゾートまでは、車を利用しても約1時間の遠距離。また時期によって変更はありますが、国立公園そのものが夜間はクローズされるので急ぎましょう。街灯もほとんどない中での運転は危険、明るいうちに帰りたいですね。

カタジュタへのアクセス

シャトルバスでの行き方

多くの人々が宿泊するエアーズロックリゾート、ここから定期的に有料シャトルバスが発車しています。しかも本数はかなり多いため、タイムスケジュールも組みやすいでしょう。ツアーでなく個別旅行の方にはおすすめの交通手段です。

車(レンタカー)での行き方

レンタカーはエアーズロック空港で、事前にまたは直接手配できるでしょう。同空港からは南西方向へ約57.5km・約50分の距離です。また空港からエアーズロックリゾートまでは約6kmで、ここからも約50分でのアクセスが可能。遮るもののない大絶景ドライブです。

住所| カタ・トジャッタ / マウント・オルガ, オーストラリア ノーザンテリトリー州 ピーターマン
営業時間|終日
定休日|なし
電話|なし
公式サイトはこちら

まとめ

カタ・ジュタはあたかも、大海に浮かぶ奇怪な島のように見えます。そして巨岩が真っ赤に染まる夕映えに人々は言葉を失い、その光景を拝むかのような姿もあります。自然に対する畏敬の念、これこそが世界に認められたアボリジニの精神なのでしょう。オーストラリアの大地はきっと、あなたの何かを変えてくれるに違いありません。