ブルーマウンテン峰は世界一のコーヒーを育む山

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トラベルパートナー: RiRi

関西出身、海外在住歴トータル5年。 得意なエリアはアメリカ東海岸、カリブ海。 アートとファション、音楽が好きなので都市に惹かれてしまいます。 なので一人旅で自分のペースで自分の好きなところに行ったり、現地在住の友人と遊ぶことが多いですが、友達とビーチや山でわいわい遊ぶのも大好きです。 見ているだけでワクワクするようなアート、建築物などや、本当に美しい自然のスポットを紹介するのが得意です。

コーヒーで有名なジャマイカのブルー・マウンテンは自然好きには絶対行って欲しいスポットです

北米大陸と南米大陸の間に青々と広がるカリブ海。その北に位置する島国こそ、中米の立憲君主制国家ジャマイカです。この国名を聞いて思い浮かべる名物と言えばコーヒー。その名を冠したブルー・マウンテン峰へいざ登りましょう。

ジャマイカ史上初のユネスコ世界遺産に登録

多様な動植物が生息する豊かな大山脈

2015年にジャマイカ初の世界複合遺産に登録された、ブルー・アンド・ジョン・クロウ・マウンテンズ国立公園。その中心こそ本国で最も高いブルー・マウンテン峰(標高2,256m)でしょう。エリア内には300種類に及ぶジャマイカ固有種の花々や、絶滅危惧種に指定の動植物が生息。この生物多様性が世界に認められたのです。

標高の高いブルー・マウンテン峰。首都キングストンやビーチリゾートとは、まず気候が大きく違います。平地では見られないような植物にも、あちこちで出会えるでしょう。トロピカルなイメージの強いジャマイカ、しかしこのような深い山こそまた醍醐味なのです。

さあブルーマウンテン峰頂上を目指して登ろう

登山道は体力勝負のハードコース

ブルー・マウンテン峰には登山道があり、もちろん頂上へ登ることができます。しかし日本のように整備されておらず道が荒れている箇所も。さらに出発地点の山小屋(Whitefield Hall)からは、往復約18kmというハードコースです。写真は出発地点付近の登山道から撮影したもの。高度が低いためこの時点では、まだ雲に覆われていませんでした。

写真は登山道の中間地点、大きな説明看板があります。ここまで来るだけでも相当な厳しさ、ゆっくり休憩と水分補給をして呼吸を整えましょう。そしていよいよここからが正念場、標高が上がるにつれて植生も変わります。気持ちを落ち着けあせらず頂上へアタック。

濃霧に覆われた森の中を登る

登るにつれて気温が低くなり、だんだん涼しくなってきます。海に近い山のため湿度が高く、濃霧に覆われて幻想的な雰囲気でした。中間地点から道はさらに険しく傾斜も急になりますが、決してあせらず自分のペースで頂上を目指しましょう。

熱帯植物の中にもシロツメクサが

ジャマイカは熱帯気候に属しますが、日本に比べ空気は少し乾燥気味。でも高度が上がれば気温が下がり湿度も高くなるので、やはり日本とは違う植物や樹木が目立ちます。しかし日本で見られるような植物もちらほら。写真のようなシロツメクサを観察できた時は、少々うれしさを感じました。

頂上までは遠いけれどひたすら頑張る

往復約18kmの長距離に加え、標高差1,000mを登るハードコース。決して無理はせず自分のペースで登りましょう。途中には展望スポットもあるので、適宜休憩しながら進みます。頂上まであと少しの地点には、世界遺産を示すモニュメントが見られるでしょう。

ついにブルーマウンテン峰頂上へ到着

山小屋を出発してから約4時間後、ついにブルー・マウンテン峰頂上へ到着しました。ハードな道を登っただけに達成感もひとしお、澄んだ空気と山々の眺めが最高です。晴天ならば北にキューバが見えます。広い山頂でとった昼食の味は忘れられない思い出です。

南国ジャマイカとは思えない涼しさ

「山の天気は変わりやすい」の言葉どおり、昼食中、あっという間に雲が湧きおこってきました。ジャマイカとはいえ2,256mの山頂、たちまち気温が下がるので防寒具は必携です。思う存分に過ごしたら、山小屋まで同じルートを下りましょう。

地元の人々が冷たい飲み物を販売

登山での事故はよく下山中におきます。息せき切ることはありませんが、その分、足が疲れるので登り同様あせらず落ち着いてください。山小屋近くまで下ると地元の人々が、ドンキー(ロバ)を連れてコーヒーやドリンクを売っていました。本場ジャマイカのフルーツを使用した手作りジュースが体にしみわたります。街中ではお目にかかれない特産のコーヒーもおすすめですよ。

登頂を喜びながら山小屋でとる食事

登山開始から実に約7時間後、ようやく出発地点の山小屋に到着しました。長い時間本当によく頑張りましたね。用意されていたジャマイカ料理は美味しすぎ、汗をかいた体に最高のご褒美でしたよ。小屋の中はレトロな調度品が飾られ、どこか昔懐かしい気分になります。しばらくはこの雰囲気を楽しみ、街へ戻ることにしましょう。

ブルーマウンテン峰をもっと気軽に楽しみたい

ホリウェルパークで自然満喫のハイキング

往復約18km・7時間余りを要するブルー・マウンテン峰登山。体力・日程とも厳しいという方には、ホリウェル(Holywell)パークがおすすめでしょう。山の約10km北西側に位置しており、豊かな自然を満喫できるトレッキングコースが整備されています。写真のような美しい滝や、珍しい動植物が待っていますよ。

ブルーマウンテン峰で本場のコーヒーを味わおう

登山とコーヒータイムでジャマイカを堪能

世界的高級コーヒーの代名詞と言えば、もちろんブルー・マウンテンコーヒーでしょう。名称の由来となったブルー・マウンテン山脈の、標高800m~1,200m特定エリアでのみ栽培。写真のような山腹の斜面に育ち、その収穫量も限られているのです。いくつかのカフェもあるので、ぜひ登山後に立ち寄ってのコーヒータイムを。

クレイトンエステートでコーヒー農園見学を

この地域には見学可能なコーヒー農園がありますが、中でも日本企業のUCCが運営するクレイトンエステートがおすすめ。ピンク色の少しメルヘンチックな建物は農園事務所です。元々はイギリス植民地時代のジャマイカ総督、クレイトン卿が所有した豪邸でした。コーヒーの生産について学べる他、淹れたての本場コーヒーが頂けるでしょう。

ブルーマウンテン峰へのアクセス

車でのアクセス

基本的に公共交通機関はありません。首都キングストン市から車で約1時間をかけ、メイビス・バンク(Mavis Bank)へ移動。ここで専門業者の手配したバギーに乗り換え、出発地点の山小屋までアクセスします(要予約)。またはタクシーを手配するか、登山ツアーに参加する方法もあるでしょう。

バギーでのアクセス

メイビス・バンク(Mavis Bank)から前述のとおり、バギーを手配すれば山小屋まで移動できます。ちなみに筆者が利用した山小屋はWhitefield Hall。ここに依頼すればバギーの手配に、山小屋での食事や休憩が可能でしょう。本記事では7時に出発しての登山を紹介しましたが、1泊して深夜に出発し山頂で朝日を迎えるプランも人気です。

住所| Mavis Bank Police Station
営業時間|なし
定休日|なし
電話|+ 18768780514, +18769270986
公式サイトはこちら

まとめ

世界でも他に類を見ないほど、独特の動植物が生息するブルー・マウンテン峰。地元の人々はこの山頂で迎える朝日を好みます。登山道は長時間を要するハードコースですが、その分登頂した喜びと達成感は何物にも代えがたいでしょう。加えて世界に誇る本場コーヒーが味わえれば、言うことなしのジャマイカ旅行です。