静岡県立美術館に行けばロダンの世界が満喫できる!

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トラベルパートナー: HARUKI

私は広島県出身ですが、会社の転勤を繰り返し、いろんな地域で暮らしてきました。 赴任先を起点に各地の観光スポットを巡って絶景や思い出になる写真を撮っています。 最近は一人旅が多いですね。 紹介記事は西日本中心になります。 みなさんに一味違った旅の魅力をご紹介出来たら幸いです。

日本平のふもとの緑に囲まれた美術館だら

ロダンの世界観を堪能できる美術館が、静岡県立美術館です。緑に囲まれた美術館は建物のデザインも個性的で、屋外にもたくさんの彫刻が展示されています。ここでは、静岡県立美術館の見どころや魅力、展示されている作品などについてまとめてみました。静岡へ訪れた際はこちらの美術館に足を運び、ロダンの世界観を間近で感じてみましょう。

日本平のふもと緑に囲まれた美術館

自然石の重厚な建物

静岡市にある静岡県立美術館。日本平の小高い丘の麓にあり、県文化センターの敷地内にあります。2階建ての建物は自然石をふんだんに使っており、シックな印象。屋外展示もたくさんあり、本館まではそれらを鑑賞しながら遊歩道を散策できます。

本館のエントランスホール

1986年に設立された美術館で、県議会100年記念事業の一環として誕生しました。ロダン館がオープンしたのは1994年のことで、ロダンの地獄の門などさまざまな作品を展示しています。32体にもおよぶ彫刻が展示されており、ロダンの世界観をじっくり楽しめるでしょう。開かれた美術館を目指しており、企画展だけでなく講座や講演会、シンポジウムなども積極的に開催しています。

自然光を生かした長円形のドーム状のロダン館

ロダンが生み出したさまざまな代表作を目にできるのは魅力的。考える人や地獄の門、カレーの市民などを鑑賞できます。階段状のスキップフロアを採用していますが、これは作品を正面から鑑賞しやすくするためです。ガラス天井から太陽の光も入りこみ、彫刻が展示された公園内を散策しているような気分も味わえるでしょう。

館内中心に構える大きな「地獄の門」

ロダン独特の地獄の表現が印象的。ダンテの長編詩である神曲、地獄篇などが参考になっています。ロダンの彫刻に関しては、フランス政府により12体しか鋳造できない決まりがあります。日本には2体しか存在せず、最初の作品は東京上野の国立西洋美術館に。6体目がここにあります。

ロダンと言えばなんといっても「考える人」

ロダンの中でもっとも高い知名度を誇る考える人。詩人ダンテを表現した彫刻です。考えるポーズでありながら、今にも動き出しそうな躍動感が感じられる作品といえるでしょう。世界に21ある拡大像であり、屋外展示されたことはありません。そのため、保存状態のよさも特徴の一つです。

カレーの市民

カレーの市民を展示しています。イギリスとフランスのあいだで勃発した百年戦争のとき、飢餓に苦しむ市民を代表し6人が英国王のもとに向かいました。これは、カレー市民の求めに応じる形で制作されたといわれている作品です。

日本との関係がうかがえる「花子のマスク」

ロダンの作品のモデルになった花子。本名は太田ひさで、名古屋出身の女性だといわれています。ロダンが日本人をモデルとした唯一の存在。20世紀の初頭にヨーロッパにわたり活躍した女優です。マルセイユで彼女の素晴らしい演技力を目にしたロダンは、すぐにモデルになるよう依頼したのだとか。

屋外彫刻も見応え十分

彫刻プロムナード

プロムナードは美術館へのアプローチ歩道。12点にもおよぶ彫刻が屋外展示されており、自然と融合しながら来場者を迎えます。毎日夜20時までライトアップされており、日中とはまた違った雰囲気も楽しめます。丘の上からの景色も最高で、南アルプスや富士山、静岡の市街地まで一望できるのは魅力的。

メタル感がかっこいいJ.ロザティ「アークII」

20代のはじめに彫刻家に転身したロザティですが、もともとはバイオリン奏者を目指していました。その後、持ち前の音楽性を金属彫刻に活かすようになります。流麗な曲線を多用し、くりぬいた円形に自然環境を響き合わせる作風が特徴。晩年のアークシリーズがそれです。

そばのベンチで鑑賞できる山口牧生「四角柱と丸い石」

四角柱には重力に抵抗し直立しようとする人間の意思が宿ると作者は考えていたようです。無限に命を生み出す大自然の力が丸石には宿っているのだとか。作者が作った黒石に、ノミを使って条痕を刻み、ロウを混ぜたべんがらを刷り込んでいます。

地元出身の掛井五郎「蝶」

静岡市に生を受けた作者が、母親の死に際して構想したものだとか。作品の題名は母の名にちなんでつけられています。手足こそ細いものの全体的には安定しており、独特の存在感を発しています。作者が母に寄せる思いを垣間見える作品といえるでしょう。

やぶきた茶畑に囲まれた佐藤忠良「みどり」

プロムナードを登りきったところにあります。まるで茶畑の中に佇んでいるように見え、何とも言えない雰囲気です。凛とした気品もあり、風が周りを拭きぬけていく軽やかさも。説明的要素を拒み、象徴性を持たせることに作者はこだわったようです。

G.リッキー「四つの旋回する斜線-菱形II」

シーソーの原理を使い、風力と接合部のボールベアリングによって多様な旋回を可能としています。大空のコンパスが自ら意思を持ってデッサンを行うかのよう。自然に寄せる詩情とテクノロジーにおける機械的原理の融合に努めた作者の作例です。

アートな気分に浸った後はおしゃれなカフェレストランで

和野菜と大葉の和風おろしハンバーグ

カフェレストランロダンテラスは、美術館内にある落ち着いた雰囲気のお店です。ニューヨークのブルックリンにあるようなカフェをイメージした内装で、のんびりとくつろげる空間が広がります。グリルプレートや生パスタなどのメニューが充実。シェフの創作料理が楽しめます。

ロダングッズが充実している

輸入絵葉書やノート、オリジナルのグッズなどをミュージアムショップでは扱っています。グリーティングカードやレターセット、額絵、館蔵品絵葉書などのオリジナルグッズがたくさんあります。専門職人が手作りしたミニチュアロダングッズはお土産にもピッタリ。

静岡県立美術館へのアクセス

電車での行き方

JR東海道線の草薙駅で下車し、県大・美術館口から徒歩約25分ほどでアクセスできます。バスを利用すれば約6分で訪れられるでしょう。静岡鉄道の県立美術館前駅の南口からだと徒歩約15分、バスだと約3分です。

車での行き方

東名静岡ICや清水IC、新東名新静岡ICからそれぞれ約20分ほどです。静岡駅南口から南幹線経由なら約20分でアクセスできるでしょう。草薙駅からだと約5分で目的地に到着します。

住所|〒422-8002 静岡県静岡市駿河区谷田53-2
営業時間|10:00~17:30
定休日|毎週月曜日
電話|054-263-5755
公式サイトはこちら

まとめ

あまり美術に興味がない方でも、ロダンの迫力ある彫刻はきっと目を引かれます。自然の中に展示されている彫刻を散策しながら見学するのも楽しめます。静岡で少し変わった名所に行きたい方にこそ、静岡県立美術館がおすすめといえるでしょう。