ポタラ宮が人々を惹きつける魅力!その魅力を紹介

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東京生まれ東京育ちです。現在は中国に住んでいて年に5-10回ほど旅に出かけます。事前に旅行の計画はあまり立てず、現地で情報収集しながら気ままに移動し、絶景ポイントを探すのが好きです。最近はまっているのは、各国の美しい海やセノーテを探して、シュノーケルで潜ることです。

チベット仏教におけるポタラ宮の役割と歴史を知れば魅了される

チベット仏教徒のメッカであり、歴代のダライ・ラマの霊廟でもあるポタラ宮。ポタラ宮は信仰の対象というのみならず、信仰と関係のない一般の人々にもその芸術的な美しさで感銘を与える世界遺産です。

1994年にユネスコの世界遺産に登録されたポタラ宮の魅力を、余すところなくお伝えします。

ポタラ宮の歴史と役割

歴史を知ればもっと見方が広がる

7世紀に吐蕃の国王がラサをチベットの中心地と定めましたが、9世紀になり吐蕃が滅亡してからというもの、チベットは内戦に翻弄され続けました。17世紀に入り内乱をおさめる事ができたのは、当時チベットに対して覇権を握っていたモンゴルの支援によるものでした。

モンゴルの支援を受けたダライ・ラマ5世がチベットを統一し、ポタラ宮を建設しました。完成までには50年近くかかり、総部屋数は1000を超えるという代物です。単体の建造物としては世界最大といえるでしょう。

1994年にはユネスコの世界遺産に登録されました。宮廷内部にある芸術は見逃す事のできない素晴らしいものです。

ポタラ宮の役割って何だろう

信仰心の厚いチベット仏教徒にとって、ポタラ宮とは一生に一度は必ず参拝しておきたい聖地です。歴代のダライ・ラマが塔内に眠る、神聖で特別な存在の宮殿であると同時に、一般の人々が参拝する寺院でもあります。

チベットが中国によって占拠される前までは、ポタラ宮が宗教と政治の中心地でした。

ポタラ宮の構造と見学の仕方

政務を執るエリアとダライ・ラマの居室がある白宮

之という字の形につくられている長い階段を上って行くと、白宮に入ります。白宮に入る時に、入口の壁面もぜひ見ておいて下さい。こちらの壁面には、唐の文成公主という皇女がグンソン・グンツェン王に嫁ぎ、妻となった様子が描かれています。

ダライ・ラマの居室や謁見の間、会議室などもある政治的な場所でもあった白宮には部屋が1000以上もあり、とにかく大きいです。

宗教的な役割を担う紅宮

白宮と隣接し、上方に建てられている紅宮には、歴代ダライ・ラマの霊塔があります。紅宮は白宮とは役割の違う、宗教色が強いエリアです。一番の見どころとなっているのは、ダライ・ラマ5世の霊塔でしょう。

この霊塔は、翡翠やダイヤモンド、めのうなどの宝石を1500個、それに5tもの黄金を使って作られています。

夜のポタラ宮も見ごたえあり

夜になると、ポタラ宮がライトアップされます。ライトアップされると、白宮の白い壁に光が反射して荘厳さが倍増し、神秘的です。チベットの夜は街全体の街灯も少なく薄暗いので、ポタラ宮の存在が一段と際立って見えます。

夜に訪れる人は少ないため、ゆっくりと眺めてその光景を感じる事ができるのです。

チベット仏教の総本山ジョカン(大昭寺)

ポタラ宮と並ぶチベット仏教の聖地

ラサ旧市街の中心地にあるジョカンは、チベット仏教における総本山で2000年にユネスコによって世界遺産に追加登録された建物です。ジョカンは信者が全国各地から巡礼に訪れる場所であり、巡礼の最終目的地でもあります。

正門の脇にあるのは巨大なマニ車です。マニ車を回しながら巡礼者が廻っていくのが見えます。

五体投地の本拠地

ジョカンの広場は、多くの巡礼者が五体投地をする場所です。正門は巡礼者であふれています。広場の石畳は、古くから五体投地をする巡礼者の体を受け止めてきました。その時に発生し続けた摩擦で、今となってはすっかりツルツルです。

多くの巡礼者たちが巡礼中なので、見学の際には巡礼の邪魔をしないように気をつけましょう。

黄金の法輪と鹿の像

ジョカンの3階部分の屋上に、黄金の法輪とそれを左右両側から回す鹿の像があります。正面上部にあり、青い空に向かい鎮座するその姿は、黄金の輝きとあいまって神々しいです。

黄金の法輪と鹿の像のある屋上からは、ポタラ宮の全貌を見渡せます。法輪と鹿は、チベット仏教におけるシンボルです。

幻想的なろうそくの間に入ってみよう

薄暗い室内を照らすろうそくの光は幻想的で、厳かな雰囲気です。バターで作られたろうそくのロウが溶けて、独特な香りがします。信者が唱えている念仏を耳で聞き、この空間の光景を目で見て、ろうそくの香りを鼻で嗅いでチベット仏教を体感してみましょう。

巡礼者と地元民で賑わっているバルコル

ジョカン(大昭寺)の周囲を取り囲んでいる参道

ジョカンの周りを取り囲んでいるのはバルコルです。工芸品や仏具などのお土産を売る商店で道がつくられており、その界隈が市場となっています。また、バルコルは巡礼に来た信者たちがコルラと呼ばれる巡拝をする参道でもあり、観光客や信者が一緒くたになって賑わっているのです。

ただ、観光客と違って巡拝に来ている人たちは必ず時計の回る方向と同じ右回りで歩いています。

コルラを体験してみよう

コルラとは、チベット語でぐるりと回る事を意味する言葉です。それと同時に、チベット仏教における巡拝の事を指しています。信者が巡礼する時は必ず時計回り、つまり右の方向に回るのです。

巡拝には、マニ車と呼ばれているお経の書いてある仏具も回して使います。マニ車を1回回せば、1回お経を唱えるのと同じ効果がある、そう言われているのです。参道にはマニ車を手に持って回しつつ、巡拝する人たちも多く見受けられます。

チベット文化特有の鳥葬

鳥葬とは

チベットでは、一般的な葬儀の方法は鳥葬です。火葬で葬儀を行うのは位の高い僧侶などの、限られた人だけとなっています。チベット仏教では輪廻転生の死生観が説かれており、人が死ぬと魂は抜けて新たな肉体に宿るとされているので、体はただの肉となるのです。

人が死ねばその肉体は、食料として命ある生物に分け与えられ、自然に還ります。鳥葬に際し、遺体は専門の葬儀人により細かく解体され、ハゲワシやハゲタカなどの鳥に与えられるのです。

紺碧の空と一体化してるヤムドゥク湖

ちょっと足を伸ばしても行く価値がある必見の湖

チベットに着いて真っ先に感動するのは空の青さです。真っ青な空と、同じように紺碧の色をした湖と氷河は、目の覚めるような美しい対比となっています。チベットの碧い空の下、一見の価値があると言えるのがラサから約40km南西の位置にあるチベット三大聖湖の一つ、ヤムドゥク湖。

ヤムドゥク湖がある場所はナンカルツェ県で、標高は約4500mです。標高が高く酸素が薄いので、高山病が心配な人は酸素ボンベの用意をして行った方がいいでしょう。

ダライラマ6世が足繁く通った場所、マキアミ レストラン

バルコルには、歴史ある有名なカフェがあります。カフェの名は、マキアミ レストラン。かつては、恋人のマキアミに会うためダライラマ6世が頻繁に通った場所でした。時を経てその場所はレストランに改装され、今日に至ります。

カフェはバルコルのコーナーに建っており、窓からバルコルを眺めて過ごす事もできます。当時の雰囲気を思い浮かべ、店内に陳列された仏具やアンティークの雑貨と窓の外の景色を眺めながらお茶を飲むのもいいでしょう。

ポタラ宮へのアクセス

ポタラ宮への行き方

中国の成都か北京に行き、そこからラサまで飛行機で行きます。日本からの直行便はないので中国国内経由になり、他の都市に出ても乗り継ぎができますが、成都経由が一番人気があるルートです。実質的なフライト時間は約7時間ですが、そこに乗り継ぎ時間を追加して考えておいて下さい。

空港からポタラ宮までの距離は約60kmで、タクシーで行くと1時間くらいで着きます。料金は200から250元くらいとみておくといいでしょう。

注意しておきたいのは、個人手配で行く場合、パーミットという入境許可書の取得ができないとチベットに入れません。さらに、必ずその旅にはガイドをつける必要があります。

違う県に入った場合、届出役所にしなければなりません。そうした条件を考慮していくと、個人でチベットを旅行するのはかなりハードルが高いです。以下に、個人で行くルートをご紹介しておきます。

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まとめ

チベットは決して快適な観光地ではありません。厳しく研ぎ澄まされた自然と向き合う人々は、生活のほとんどを信仰に捧げ、独特の死生観を持っています。日常を離れて何かを見つけたいと思ったら、ポタラ宮をぜひ訪れてみてください。

巡礼している信者や修行僧を目の当たりにし、実際にその様子を肌で感じられれば、人生の感じ方が今までと違って見えるのではないでしょうか。