ドイツ博物館で人類の技術と科学の進歩を体感

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トラベルパートナー: Yutaka

愛知県出身。数年に渡り放浪したヨーロッパや中近東、アジアやアフリカをメインに記事を書く予定です。一人で気の向くまま、日程も組まずに旅をするのが好きです。

知的好奇心を存分に満たす夢の館

世界でも自動車の製造技術の指折りのレベルの高さを誇る国、ドイツ。ドイツといえば、BMWやワーゲンなどの自動車しかり、多くの工具や機器類製品のクオリティが高い事で有名です。

そんなドイツには、ドイツ博物館という巨大な博物館があります。今回は、そんなドイツ博物館の魅力を徹底的にご紹介します。きっと一度は訪れたくなる事間違いなしです。

大人も子供も楽しめるドイツの国立博物館

ドイツ博物館は1903年に設立されたドイツの国立博物館です。現在では博物館としては世界一との評価を受けるこの博物館ですが、設立されてから1925年までは一般公開されていませんでした。

1925年にオスカー・フォン・ミラーという、ミュンヘンの電力事業の発展に貢献した人物が提唱し、一般公開が実現しました。ドイツ博物館ではドイツ製品以外にもさまざまな国の品が展示されています。

ミュンヘンの空の下に堂々と佇む建物

敷地の総面積がなんと5万平方メートルもあるという、ドイツ博物館。その展示品目は約1万7千点以上もあり、世界最高峰の科学博物館です。博物館の規模の大きさには、収容されているのが博物館としての機能だけでない事も起因しています。

プラネタリウムやI-Maxホール、ミュンヘン工科大学の研究室や図書館なども併設されているのです。

帆船の実物やUボートから世界初のロケットまで展示

ドイツ博物館の総面積は、東京ドームと同じくらいのスケールです。館内に並ぶのは、多くの実物大の自動車、船舶、飛行機等の展示物。昔の化学を使った作業や労働、機械が人形と共に再現したそれらのジオラマも多数展示されています。

とにかく途方もなく広いため、じっくりと見ていったら最低3日はかかるはずです。

空へ飛び出した人類

かの有名なライト兄弟の発明した世界初となる有人動力飛行機の復刻品を始めとして、飛行船や気球のレプリカに最新鋭の戦闘機までもが展示されています。空を飛ぶ事への憧れがいかにして人類を科学的に発展させていったのかをつぶさに見られる展示品の数々です。

飛行機のコクピット内で模型の操縦桿を操作して、実際の操縦を体験できるコーナーでは、子供達が我先にと操縦席に乗りこんでいました。

最新鋭のジェット機も別館に展示

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ドイツ博物館では、ライト兄弟の飛行機に始まり最新鋭の戦闘機に至るまでの今より遠くより速く、と求め続けた航空力学の発展と人類の歩みを実際に見る事ができます。ルフトハンザ航空の協力により展示されている旅客機のエンジンでは、内部構造も観察が可能です。

また、このドイツ博物館では大きすぎて収納できない展示物の多くは、分館となるミュンヘン内にあるシュラスハイム航空博物館に展示されています。

住所| Effnerstraße 18, 85764 Oberschleißheim Germany
営業時間|AM9:00~PM5:00
定休日|無休
電話|+49 89 3157140
公式サイトはこちら

子供の知的好奇心を引き出す展示物や体験がいっぱい

ドイツ博物館の一般公開には、若い世代にドイツの科学技術を引き継いでもらいたい、という思いが大きな目的としてあります。時折開催される、おもに子供を対象としたワークショップからも、いろんな角度から科学技術に対する子供達の興味を向けていこうという努力が垣間見られ、興味深いです。

さまざまな展示物からも、子供達に自発的に興味を持ってもらおうという博物館側の真摯な姿勢がうかがえます。

子供達が実際に触れて興味を持つような展示

博物館には見るだけではなく触れたり、体験できる展示物がたくさんあります。また、屋外に設置されている巨大ブランコは子供達だけでなく大人からも人気。ブランコに乗ると、無重力を体験できるのです。

他には、キッズ・キングダムというエリアもあります。このエリアでは回転遊具や水車などの簡単な科学を実用化してつくられた道具で遊ぶことが可能です。

ドイツならではの自動車技術の発展もその目で

ドイツ博物館の展示物からうかがえるのは、ドイツという国が世界でも自動車の製造技術の指折りのレベルの高さを誇っていることに対する矜持です。展示物の自動車には、実際にボディーに触れたり、運転席に乗りこむこともできます。

そうして展示物を見てあらためて感じるのは、自動車の発明とは人類にとって貴重な発明だったんだなということです。

クラッシック・カーから最新の自動車までの過程が目前に

自動車が発明された当初の蒸気で動くものから、エンジンの発明を境に発展を遂げてきた現在の自動車に至るまでの詳細を間近に観察できるのが、この一角です。ワーゲンやBMWなど、世界を席巻したドイツならではのこだわりの展示を見ていると、このパートに博物館はかなり力が入れていると感じます。子供の興味を惹く展示こそが、ドイツ博物館のコンセプトの一つであるといってよいでしょう。

ごく初期のシンセサイザーも展示公開

この博物館にはシンセサイザーという機器が誕生した、ごく初期のものも展示されています。日本の誇るAKAIの機材やヤマハのDX7なども展示されているのです。

ここにある初期のものは、ドイツで生まれたミュージック・コンクレート方式のシンセサイザーで、英語ではシーメンス・シンセサイザーと呼ばれています。

ファラデー・ケージ・エフェクトを体感しよう

ファラデー・ケージと呼ばれる導体で作られた籠も展示されています。中に入ると、その科学的効果を体感する事が可能です。ファラデー・ケージの中に入って空中に浮くと、電磁波放出されて表面に帯電してその電気を放出し、火花の出る様子を間近に観察する事ができます。ファラデー・ケージとは、イギリスの物理学者であるファラデーが考案したものです。

人類の進歩は科学の歴史と並行

初期の蒸気機関の復刻品も展示されています。産業革命期に誕生し、とても大きな役割を果たした機械です。それだけに、実際の機械構造のシンプルさに驚かされます。

蒸気機関の発明が実際よりも遅ければ、人類の進歩もまた現状よりもかなり遅れていたであろうと言われる、非常に重要な発明だったのです。

こちらは初期の数学用コンピューター

数学用のコンピューターも展示されています。数学用のコンピューターの製作には真空管等の機材と、膨大な費用が必要でした。当初のコンピューターは現在流通している電卓の性能に比べて半分以下の演算力しかなく、置き場所にも倉庫1棟ほどのスペースが必要だったのです。

この展示からは、今や私たちの生活に欠かす事のできないコンピューターの進化が見ることができます。

深海から宇宙空間への気密服の歴史も辿ってみよう

潜水服にはじまり、宇宙服へと開発が進んでいった気密服の歴史も展示されています。ダイバーの身を水圧から守る構造と酸素供給が主たる目的の潜水服が、気圧から身を守りつつ酸素供給も可能にした宇宙服へと変遷していった経緯がつぶさに見てとれるのです。その歴史は実に興味深いものとなっています。

ミュンヘン旧市街にある分館の交通センターも必見

分館の交通センターには、大きすぎてドイツ博物館に収納しきれなかった近代の高速移動電車や蒸気機関車が展示されています。シュラスハイム航空博物館や交通センターという分館を含めた、このドイツ博物館は教育的な見地から鑑みても、上質な体験型博物館といえるでしょう。ドイツ博物館は、現在では世界中にあるこのような施設のモデルになっているのです。

住所| Am Bavariapark 5, 80339 München
営業時間|AM9:00~PM5:00
定休日|無休
電話|+49 89 500806762
公式サイトはこちら

ミュンヘン・ドイツ博物館へのアクセス

飛行機でのアクセス

日本からドイツへ行くには、ドイツのルフトハンザ航空直行便を利用します。所用時間は約12時間です。他に乗り換えありの路線で行く場合は、カタール航空やエミレーツ航空、日本航空などの路線が複数あります。

電車でのアクセス

ミュンヘン中央部からドイツ博物館に行くには、2通りの行き方があります。1つ目はUバーンのライン1か2に乗り、フラウンフォーファー通り駅で下りる行き方です。

2つ目の行き方は、Sバーンのミュンヘン中央駅から乗ってイザールトール駅で降り、そこから歩いて約10分かかります。

住所| Museumsinsel 1, 80538 München, Germany
営業時間|AM9:00~PM5:00
定休日|無休
電話|+49 89 21791
公式サイトはこちら

まとめ

ドイツ博物館は世界最高峰といわれる科学博物館です。展示品目は約1万7千点以上にものぼり、敷地内におさまりきらない巨大な展示品を収容する分館が、他にも2か所あります。

展示品は子供だけでなく大人が見ても見応えがあるラインナップです。ドイツにお出かけの際にはぜひ立ち寄ってみてください。