ミャンマー仏教の聖地シュエダゴン・パゴダに行ってみよう

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トラベルパートナー: 陸歩人

沖縄出身で国内・海外を旅するのが趣味。世界各国を旅しながら写真を撮りながら行脚中。最近は東南アジアに滞在中で、タイに6年在住。

最も古く最も壮大な寺院巡りを

シュエダゴン・パゴダは、ミャンマー最大の都市であるヤンゴンに位置するひときわ輝く黄金の塔がある寺院。ミャンマーに行ったら必ず訪れたい寺院ですが、その魅力は見た目だけではありません。楽しみ方や訪れる際の注意点などをご紹介します。

ミャンマーの歴史を感じる

ヤンゴンで最も有名な名所

ヤンゴンの中心部に位置するシュエダゴン・パゴダはヤンゴンで最も有名な寺院す。シェダゴン・パゴダという名前のシュエは黄金、パゴダは仏塔の事を意味し、黄金の仏塔という名前の通りきらびやかに輝くその美しさは訪れた人が言葉を失うほど。釈迦、そして、釈迦よりも前に現れた菩薩3人の遺体が納められているため重要な聖地とされています。

シュエダゴン・パゴダの歴史と由来

シェダゴン・パゴダが建立されたのは6〜10世紀にかけてですが、伝説による起源は2500年前と言われています。その伝説とは、49日間の長い瞑想を終えた仏陀に、行商人が甘いお菓子を差し出したことで、仏陀から8本の聖髪を与えられ、それをこの地に持ち帰ったという伝説。現在の仏塔の原型は15世紀ころに作られていて、建物の大きさや装飾は圧倒されるほど迫力があり精巧に造られています。長い歴史を感じながらゆっくりと一周すると細部の造りが四方で違う事に気づき趣深いです。

圧倒的な広さの境内

敷地に入ると目の前に広がる壮大な光景に圧倒されるでしょう。約500haもの敷地には、シュエダゴン・パゴダを中心に、大小の仏塔、仏像の姿が。これだけ広大な敷地面積なので、じっくりみて回ろうとすると1日では回りきれません。1周するよりもゆっくりと建築物や仏塔、仏像を見ていくのがおすすめ。東西南北に門があり、入り口によって装飾も異なるので数回に分けて行く時にはそれぞれ別門から入場するという楽しみ方もできます。

境内はこの様な感じ

門から入り階段やエスカレーターを上がった上部にありますが、他より高台に造られているのは尊敬の念があるから。入園したら入り口で靴を脱ぎ必ず裸足で入る必要があります。

ひとつの小さな町ほどの広さがある敷地内には約100mの黄金のストゥーパが中心にあり、仏塔や廟が立ち並ぶ空間が広がります。仏塔・仏像群を歩いていると心が安らいでくるでしょう。園内には供物や土産物を売る店が多くあり、みているだけでも楽しめますが、それを購入して他の仏教徒と同じように奉納するとより上座仏教徒の感覚に触れる事ができます。

日本とは違うきらびやかな寺院建築

日本の寺院は木造建築で厳粛な雰囲気ですが、ここでは敷地内の施設のほとんどが金色に装飾されていて華やかです。日本の寺院の厳粛さとシェダゴン・パゴダの華やかさの違いが非日常を演出してくれて、その世界に引き込まれます。

柱や壁の一つ一つに装飾が施されているので、じっくりと細工を見て周っていくと一つ一つから仏教徒が何を大切にし、守っているかがよく伝わってきます。美しい装飾にうっかり触ってしまいそうになりますがそれはは厳禁。写真も撮りたくなりますが、華やかではあるもののあくまで宗教施設という事を忘れず敬意を持って参拝しましょう。

時間毎に違う世界が見られる

涼しい時間帯を選んで参拝がおすすめ

ミャンマーは1年を通じて最高気温が30℃以上になるので、日中の参拝は日焼け対策や熱中症対策をしっかりと。しばしばスコールも降るため、雨具の用意も忘れずに。4~22時が開園時間(最終入場は21時45分)と長いため、涼しい時間帯を選ぶと良いでしょう。

日没後18時以降が気温も下がり参拝しやすいですが、混み合うためじっくり回るのは厳しいです。ただ、参拝に訪れる地元の人たちも多く、礼拝し読経をする光景を見る事ができるので仏教徒でなくても心が引き締まる思いがします。

ライトアップされた幻想的な世界

日没後はライトアップされ日中とは違った世界が広がり、光の角度によってさまざまな表情を見る事ができるので、一箇所からだけでなく角度を変えて幻想的な光景が楽しめます。

18時以降にライトアップが始まりますが、その時間帯は交通渋滞が酷くなるので、余裕を持って到着するよう出発するのがベター。夕日に照らされた寺院が暗くなり、ライトアップされるまでの変わり目の時間帯も黄金の色が変化して行く様子がとても美しく見ごたえ抜群です。

灯火の明かりに心が安らぐ

日没のあと暗くなり始めてから油が注がれた灯火が点灯し始め、ライトアップされた寺院と暗い中で揺れる炎の対比の美しい情景を目にする事ができます。次々に灯されていく炎を見ていると仏教徒の信仰心に触れられる気分になり、また優しく風に揺られる幻想的な灯火は炎を見ているだけで心が安らぎ、時間が経つのを忘れてしまうほど。

献火も可能

さまざまなお堂や仏塔で灯火が点けられており、至る所で燈を見る事ができます。ライトアップされ炎に揺られた園内は昼間とは全く違った姿になるので、明るい時間帯と暗い時間帯どちらも見てみるのがおすすめ。炎の光に揺れる仏像を見ていると、だんだん表情が浮かび上がってくるように見え、角度によっても表情が違うように見えるので不思議な気持ちになってきます。

灯火にご自身で献火する事もできますが、場所によってできないところもあるので聞いてみると良いでしょう。なかには消えている燈を勝手にライターなどで点ける観光客もいますが絶対にしてはいけません。

朝焼けに染まる時間帯もおすすめ

早朝4時から入園できるので、朝方は昼間や夜とは違ったパゴダが見られます。朝焼けに映る仏塔も美しく、朝日が登るとともに色づき始める時間に見てみるのも良いものです。この時間帯は観光客が来る事はほとんど無く、かなり空いています。人が少ないため至る所で瞑想をしたり、地元の仏教徒や僧侶がお祈りをしたりしていて、厳格な雰囲気が立ち込めます。

観光だけでなくその厳格な雰囲気の中で瞑想をするのは普段できないので、挑戦して見るのもおすすめ。観光としてのシュエダゴン・パゴダではなく、仏教徒のお祈りの場として感じる事ができるのもこの時間帯ならではです。

早朝だけできる事


早起きは三文の得、日中は観光客が非常に多くゆっくりとできませんが早朝は観光客がとても少ないので静かに効率よく参拝ができます。朝は交通もスムーズ。

また地元の参拝姿を見たい人はこの時間帯に出勤前の一般の人や僧侶が実際に礼拝をしているので、敬虔な仏教徒の祈りがどういうものかを見る事ができます。朝は薄暗いですが写真を撮る時にフラッシュを使うのは祈りの邪魔になり、失礼な行為に値するので写真撮影は十分明るくなってからにしましょう。

参拝の際にしたい事、禁止行為

観光地ではなく聖域だと理解する

観光地と紹介されている場合が多いですが、あくまでミャンマー人にとって聖域なので訪れる際は尊敬する姿勢が大切です。敷地内では静かに、観光というより見学させてもらうという態度でいましょう。基本は手を合わせて挨拶をしますが、僧侶などに挨拶する際は口元ほどの高い位置で手を合わせるのが目上の人にする挨拶のマナー。

寺院で絶対にやってはいけない事

女性は僧侶に絶対に触ってはいけません。女性に触られた僧侶はこれまでの全ての修行が無になってしまいます。その他頭を触る、足の裏を向ける、物を跨ぐのもやめましょう。頭は仏教徒にとって神聖な体の部分で、足の裏は汚いという考えでそれを見せるのはNGです。

またここでは僧侶が最優先なので僧侶が向かい側から歩いてきたら立ち止まり道を開け、ベンチも譲らなくてはなりません。僧侶と話す時は、僧侶に対する敬意を表すため同じ高さに座らず一段下に座る必要があります。

地元の人を見て同じ様に参拝したい

参拝の際は供物の捧げ方、お祈りの仕方など地元の人がどの様に参拝しているのか見て学びます。手を合わせるのは仏教徒でなくても仏教徒に対しての尊敬を表していると考えられています。仏教徒でもそうでなくても地元の仏教徒のための施設という事を念頭に地元の人を最優先にし、礼拝は隅で静かに行いましょう。

シュエダゴン・パゴダへのアクセス

飛行機でのアクセス

日本からヤンゴン国際空港までは直行便で約7時間です。ヤンゴン国際空港に到着したらスーレー・パゴダ中心部までシャトルバスに乗り約1時間で到着。ヤンゴン市内からの移動はタクシーが便利です。

住所| Shwedagon Pagoda Rd., Dagon Township, Yangon, Myanmar
営業時間|4:00-22:00(最終入場21:45)
定休日|なし
電話|+603 7880 0491
公式サイトはこちら

まとめ

シュエダゴン・パゴダはその美しさはもちろん、実際に訪れる事によって地元の人にとっていかに大切な場所か肌で感じられます。ぜひ訪れた際は地元の人たちと一緒に参拝し彼らの思いをくみ取ってみてください。