世界遺産!800年以上の歴史を誇るアミアン大聖堂

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トラベルパートナー: Naoko

東京出身、ロンドン在住。ヨーロッパを中心に見どころをお伝えします。電車でのひとり旅が好きです。

ノートルダムより倍も高い フランス観光ならアミアン大聖堂は必見

フランス一高く、パリにあるノートルダムの倍の高さのアミアン大聖堂。この大聖堂は、文字の読めない人が多かった時代に、建物を見た全ての人に聖書の教えが理解できるようにと、建物全体の精巧な装飾に願いを込めて建てられました。

ゴシック建築の傑作というべき美しい建造物、アミアン大聖堂の魅力を全力をあげてご紹介していきます。

ユネスコ登録のアミアン大聖堂

フランスはなんと世界遺産に登録されている史跡が42もあるという世界遺産大国です。パリにはかの有名なノートルダム大聖堂がありますが、他にもノートルダム大聖堂よりさらに大きい大聖堂があります。

それは、パリから北方に向かって電車でおよそ1時間半の距離にあるアミアンにあるアミアン大聖堂です。アミアンにあるのもノートルダム大聖堂で、アミアン大聖堂や、アミアンのノートルダム大聖堂と呼ばれています。

アミアン大聖堂は、フランス一高い大聖堂です。

ゴシック建築の傑作、美しい大聖堂

アミアン大聖堂は13世紀末に完成したといわれている建造物です。外壁も内装部分にも、きれいな装飾やステンドグラスが施され、どこから見てもその荘厳な美しさに圧倒されずにはいられません。

この大聖堂が非常に美しくバランスが保たれているそのわけは、70年という短期間の間に建設された事にあります。長期間で建設される場合と違い、様式が途中で変更される事がなかったためです。

長期間かけて建設された大聖堂に例としては、建設期間が100年以上かかったパリのノートルダム大聖堂があげられます。

建物の正面には3つの入り口が設けられ、いずれも壮大かつ精巧な彫刻で形作られています。中でも中央の入り口の最後の審判の彫刻は圧巻です。まるで絵巻物を見ているように、物語が見えてきます。

かつて識字率の低かった時代に、民衆の誰もがキリスト教の教えを見て理解できるよう工夫が施されているのです。建物のあちこちに、聖書や聖人たちをモチーフにした精巧なレリーフが飾られています。

アミアン大聖堂では、夏と12月の夜にはイルミネーションのショーを見る事ができます。大聖堂の塔に上る事もでき、ガイドツアーも用意されていて観光客に対するサービスの行き届いた施設です。

パリのノートルダムは有名な史跡であるがゆえに、塔に上ろうと思えばたいてい大勢の人に混じって待つ必要があります。時には恐ろしいほど長い待ち時間をすごす羽目になる事も。

しかし、アミアン大聖堂ではそのように待たされる事はありません。パリのノートルダムよりも断然こちらのアミアン大聖堂がおすすめです。

術を駆使して、大聖堂にイルミネーションの演出

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Cathédrale Notre-Dame d'Amiens

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夏と12月の夜にアミアン大聖堂で行われる、イルミネーションのショーは、Son et lumièr(ソン エ リュミエール)という名前です。ありきたりな説明になりますが、言うなれば光と音を駆使して歴史を伝えるエンターテイメントショウといったところでしょうか。歴史を語るナレーションの音声は、フランス語だけでなく英語でも聴けるのでご安心下さい。

普段の白い大聖堂のままでも申し分なく美しいのは間違いありません。しかし、この期間のみ私たちは、先ほどお伝えした正面の門の彫刻、最後の審判の様子などにカラフルに着色したようなイルミネーションのショーを見る事ができるのです。

イルミネーションのショーが開催されるのは夏と冬で、具体的な開催時期はカレンダーによっても多少異なりますが、夏はだいたい6月の第2週か3週が開始時期です。開始時刻は月によって違います。

6月は午前10:45頃から始まり7月は10:30頃からです。8月と9月は夜に開催され、8月は22:00頃から始まり、9月は21:45頃に始まります。終了時期は9月の3週目あたりです。

冬は12月のビッグイベント、クリスマスの頃に行われるクリスマスマーケットの一部として午後7時から開催されます。

フォトジェニックな大聖堂内部のステンドグラス

外から見ただけでも見どころ満載のアミアン大聖堂ですが、建物の中に一歩足を踏み入れれば、ステンドグラス美しさに圧倒されるはずです。大きなステンドグラスの他にもバラ窓のステンドグラスもあります。そのバラ窓も、パリのノートルダム大聖堂と同じく、観光客の目を楽しませています。

ここアミアン大聖堂も、聖書の教えを伝える意義深い場所となっているのです。

塔にも上れる、アミアン大聖堂を120%楽しむガイドツアー

アミアン大聖堂には、参加すれば大聖堂の塔に登る事のできるガイドツアーがあります。このガイドツアーも数あるアミアン大聖堂の魅力の一つです。アミアン大聖堂の塔は、南側と北側にあります。

南側にある30mの高さの塔に上がれば、そこから見える景色を楽しめるのです。また、反対側の北側の高さ66mの塔にも上がると、バルコニーに出られます。

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Amiens. #amiens #view #cathedral

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アミアン大聖堂のガイドツアーでは、塔の上からアミアンの街を見渡す事ができ、地上からは見上げる事しかできなかったバラ窓や彫刻を間近で見られます。それも、この塔散策ツアーの魅力の一つといえるでしょう。ガイドツアーの所要時間は、1時間ほどです。

参加するには公式HPからの事前の予約が必要となっています。そして、ガイドツアーの開始時間は季節によって違うので、開始時間も公式HPで確認の、行くようにして下さい。塔に上がる際は階段で上り下りするので、フラットシューズやスニーカーなど足になじんで歩きやすい靴をおすすめします。

ゴシック建築の傑作 聖堂内部はずっといられるほど美しい

アミアン大聖堂の内部は左右対称の美しい骨組みになっています。360度ぐるりとどこを見渡しても、その美しさに思わずため息が出るほどです。大聖堂の内部にも外側に劣らずたくさんの彫刻があります。

彫刻の一つ一つが聖書に描かれた一場面を切り取って表現しているのです。

大聖堂の中には16世紀のパイプオルガンもあるので、そちらも必見です。もちろん、この大聖堂は教会なので、祈りをささげている人もいます。祈っている人の邪魔にならないよう、静かに見てまわりましょう。

中には聖書の教えをあまりにも忠実に再現しすぎて、グロテスクな生首の彫刻などもあります。

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#amiens

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大聖堂の内部にあるのは、彫刻ばかりではありません。中には鑑賞する事が可能な15世紀半ば頃から16世紀前半にかけて制作された、ルネッサンス期の貴重な絵画もあるのです。しかも、この大聖堂の作品はとても素晴らしい状態で保存されています。

従来の保存方法であれば色褪せてしまうような作品も彩度が保たれており、制作当時の鮮明な姿を楽しめます。

激レア聖遺物 ヨハネの頭部が保管されている

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Face de saint Jean-Baptiste

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アミアン大聖堂には聖ヨハネの頭部と言われている聖遺物が保管されています。しかし、一部情報によれば本物の聖遺物は19世紀に紛失してしまい、現在保管されている聖遺物はレプリカであるという説もあるのです。

現存する聖遺物の真偽の程はともかくとして、世にも貴重な聖遺物の存在していたという事は間違いありません。縁あって貴重なものを目にする事ができたのだと思って鑑賞しましょう。

床のふしぎな模様は迷路 エルサレムへたどり着こう

アミアン大聖堂の床には、何やらふしぎな模様が描かれているのですが、実はこれ、迷路になっているのです。大聖堂の中心がゴールになっているので、迷路に挑戦してみて無事にたどり着けるか、試してみるのも面白いかもしれません。

ただし、迷路をたどる事に夢中になりすぎて礼拝に来ている人の邪魔にならないようにしましょう。

アミアンの街並みもかわいらしい

アミアン大聖堂の扉から一歩外へ踏み出していくと、アミアンの可愛らしい街並みが広がっています。アミアンには、古いヨーロッパの運河を中心に発達した街並みがそのまま残っており、観光をかねて散策するのにはうってつけです。

のどかで静かな町、アミアンに癒されない人はいないと言ってもいいでしょう。パリの喧騒の中で過ごすのより、こちらの静かな街が断然おすすめです。

アミアン大聖堂へのアクセス

電車でのアクセス

アミアン大聖堂に行くには、パリから電車に乗り、最寄り駅のアミアン駅まで行く必要があります。所要時間は、パリ北駅からアミアン駅までで約1時間です。アミアン駅に着いたらそこからアミアン大聖堂までを目指して歩いて行くのです。およそ10分ほどかかります。

住所| 30 Place Notre Dame, 80000 Amiens, France
営業時間|時期によって異なる
定休日|火曜日、1月1日、5月1日、12月25日
電話|+33 3 22 80 03 41
公式サイトはこちら

まとめ

世界遺産に登録され、フランスで一番高い大聖堂のアミアン大聖堂。最後の審判の様子を精巧かつ壮大に描写した入り口の彫刻や、聖書の教えを見る者に伝えてくるステンドグラスなど、見ているだけで意義深い体験のできる観光スポットです。

フランスに旅行の際にはぜひ、観光プランに組み込んで行ってみてください。