延命寺は弘法大師ゆかりの人気紅葉スポット

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トラベルパートナー: bee

私の出身地は大阪です。在職中は国内各地を仕事でまわりましたが、今は気のむくままに向かう小さな旅先で出会う風景写真を撮り楽しんでいます。新緑映える山尾根歩きや古人訪ねる歴史探訪の旅が気に入り面白いです。

寺宝の桃ノ木の弓矢さ残る鬼退治伝説と夕照の楓や蓮池もおすすめやで

大阪府河内長野市神ガ丘にある薬樹山延命寺は、弘法大師が封建したという歴史ある人気の紅葉スポット。天然記念物の夕照の楓、蓮池の四季折々の美しい景観を眺めるだけでなく、数々の重要文化財や鬼退治伝説について学んだり、御朱印をいただいたりすることもできます。観光の見どころも掲載しているので、ぜひ参考にしてみてください。

薬樹山延命寺は弘法大師ゆかりの名刹

趣のある延命寺の山門へ向かう参道


河内長野三山として山麓の森の中に佇み、緑が豊かで美しい景観が大阪みどりの百選に選定されました。山号の薬樹山の由来は、周囲に薬草が豊富にあったため平安時代810~824年の間に、弘法大師が巡錫の際に地蔵菩薩を刻みご本尊とし封建されたと寺伝によります。江戸時代1677年に浄厳により、薬樹山延命寺となりご本尊を如意輪観音に改め再建されました。

紅葉のシーズンは延命寺の山門が人気フォトスポット

春になると桜や新緑の薫る青葉につつまれ、晩秋の頃には真紅に葉が染まる紅葉で人気の観光エリア。奥河内もみじ公園は、樹齢千年とも言われる大阪府の天然記念物の夕照の楓が有名な延命寺境内から丘陵を登った散策コース先にあり紅葉スポットとして心癒されおすすめ。

静寂の境内で延命寺を堪能しよう

至宝の毘沙門天王堂は境内の石畳正面


青葉まつりは毎年5月にあり、弘法大師降誕の法要と毘沙門天護摩祈祷がおこなわれます。境内にある、本堂に祀られるご本尊の如意輪観音と地蔵堂に錫杖と宝珠を持つ地蔵菩薩立像が特別に公開されます。毘沙門天王堂には、毘沙門天立像と脇侍に愛染明王と不動明王坐像のめずらしい三尊形式。大悲殿と中央に大きく書かれた御朱印もいただけます。

御利益のある石仏巡りは境内の鐘撞堂からスタート


奥河内もみじ公園までの石仏を巡るコースは、西国三十三所巡礼の参拝と同じ御利益があるそうでおすすめ。延命寺の境内にある石仏は鐘楼からスタートし、丘陵を登っていきましょう。春の桜と秋の紅葉シーズン、夏は涼しい朝早く6時に鐘が鳴る頃、冬は雪景色が堪能できるため、ぜひゆっくり散策をしてみてください。鐘は撞いてはいけません、とあるので注意が必要。

浦島太郎と乙姫の亀池に浮かぶ古いお社


延命寺にある亀池とは、お社が建立する島の形の事で前後に亀の首と尻尾があるので呼ばれています。竹の屋根でできたお社は、浦島太郎で有名な竜宮城の乙姫、善女竜王と弁才天女を祀るもの。延命寺中興の高僧で浄厳和尚の眠るお墓が、亀池側から山道沿いにあります。

睡蓮の池は絶景の撮影と散策におすすめ

青い若葉の頃の睡蓮の池


延命寺の境内にある蓮池に石で造られた小さな五重塔が浮かんでいて、池が琵琶湖で塔が竹生島弁才天といった意味。宝厳寺は、西国三十三所の30番札の竹生島弁才天で神仏一体の聖地スポット。五重塔は仏塔として考えられており、世界を構成する地、水、火、風、空を指した五大思想を表現しています。

逆さ紅葉と五重塔が映る蓮池は絶景の撮影ポイント


風のない穏やかな晩秋の蓮池は池の上に咲く花もなくなり、逆さ紅葉と五重塔がきれいに映ります。素晴らしい紅葉と石仏の構図で、青空と紅く染まった葉の見事なコントラストが絶景の撮影ポイントで人気。

梅雨の明け間に咲く清楚な蓮華


秋の蓮池と睡蓮池の周辺は、数々の石仏と紅葉が眺められるおすすめの景観エリア。蓮華は清く美しく花を咲かせ、ピンクと白の清楚な印象。もみじ公園蓮池の隣にある睡蓮池は、道沿いの山肌が崩れ修復中のため注意。

大きな夕照の楓は延命寺の人気紅葉スポット

新緑の季節も美しい青葉が人気の夕照の楓


弘法大師お手植えの記念樹として大切に守られてきた夕照の楓は、高さ9mで樹齢千年と伝えられ大阪府の天然記念物として有名。地蔵堂と求聞持堂沿いに苔生した大木があり、青葉も清々しく生命力溢れる存在。

陽に映えて紅く染まる夕照の楓


紅葉のシーズンの延命寺は、紅く染まったもみじも見頃でさまざまな場所で景観を楽しめます。夕照の楓から眺める境内の景色も、楓や紅葉が陽に輝く寺坊の庭園。夕照の楓沿いの地蔵堂から鐘楼の右側の石階段までの参道は、紅葉のトンネルとなり自然の中を散歩する事ができます。

もみじ公園は丘陵をゆく紅葉の散策コース

紅く染まる丘陵の山手は絶景の紅葉スポット


奥河内もみじ公園とさくら公園、あじさい公園は河内長野姉妹公園。新緑と紅葉のシーズンが人気のもみじ公園ですが、春の桜もお花見ができる事で知られています。散策中にちょっと休憩したくなったら、2か所に屋根がついた場所があります。

紅葉コース沿いに微笑むように見える石仏を楽しもう

四季の花や木々で景観と石仏が楽しめるもみじ公園は、ハイキングコースになっているためお弁当を持って団体の観光客が訪れます。石仏の表情は、笑っているものや考え事をしているようなものもありつい目を奪われます。

延命寺周辺に今も伝わる鬼伝説

現在も昔の地名が残る鬼住橋


延命寺があるところは、地名が変えられ神ガ丘となっており以前は鬼だったものを名前が良くない事から神に変更したそう。鬼住村に鬼住橋という言葉が残るのも、伝説の鬼が棲んでいた名残かもしれません。面妖な鬼住橋に痕跡と思われるものがあるのは、村人に悪事を重ねた鬼夫婦が弓矢で退治された伝説。

鬼夫婦が戯れていた伝説の石見川沿いの岩場


近くには父鬼という地名もあり、鬼の盥は母鬼が棲んでいたところ。石見川には鬼の盥という標識もついており、たらいの由縁が不詳とはいえ、洞穴跡や炭酸ガスの湧く川底などがあるため周辺には鬼が棲んでいた雰囲気があります。

蓮池沿いの鳥居辺りに漂う怪しげな雰囲気


蓮池の前には鳥居があり、鬼封じのような妖気を感じるかもしれません。鬼退治の村人が九頭神と呼ばれて、その中の一人が上田氏末裔で延命寺の中興祖の浄厳和尚。鬼退治の際には、鬼が嫌いな桃の木で弓矢をつくり、それらは寺宝として残っています。

延命寺へのアクセス

車でのアクセス

河内長野駅の辺りにある国道310号線を通り、くずの口バス停前の交差点先の丸山展望台前の側道を曲がります。石見川沿いの府道214号線へ合流したのち約3分で到着。無料駐車場は山門前に入る狭い道から境内側にあり、数台停められます。

電車でのアクセス

最寄り駅は、南海高野線三日市駅を下車し徒歩で約40分ほど景色を楽しめます。延命寺の石見川付近はハイキングコースとなっており、団体観光客も通ります。

住所|〒5860054 大阪府河内長野市神ガ丘492
営業時間|AM8:00-PM17:00
定休日|なし
電話|0721-62-2261
公式サイトはこちら

まとめ

河内長野にある延命寺は、複数の重要文化財や紅葉と夕照の楓、蓮池や五重塔、石仏といった撮影スポットや見どころが多いですが無料で参拝できます。ぜひ、季節ごとに訪れてみてはいかがでしょう。