石窟庵は新羅仏教芸術の最高峰!世界遺産を巡る慶州の旅

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お釈迦様を拝見して心洗われよう

韓国慶州市にある石窟庵は、ユネスコ世界文化遺産にも登録された歴史ある仏教遺跡です。新羅時代、最も仏教芸術が盛んだったころに造られ、いたるところにその芸術性の高さを見る事ができます。それでは、石窟庵の楽しみ方や見どころなどをご紹介していきます。

石窟庵とは

石窟庵は慶州にある仏教遺跡で、付近にある仏国寺とともにユネスコ世界文化遺産に登録されています。751年に金大成が創建し、そののちの774年に完成しました。当初は石仏寺と呼ばれていた寺院で、新羅の仏教芸術の全盛期にできた傑作と言われています。また、ユネスコ世界文化遺産の他に、本尊は国宝第24号にも指定されています。

シャトルバスを降りた駐車場からすぐの場所に、この大鐘閣があります。ここから本堂まで、結構な距離を歩いていきます。石窟庵は吐含山に位置しており、仏国寺からさらに上がった山の上にあるうえ階段も上らなくてはならないので、歩きやすい靴が必要です。体力に自信があるという人は麓から登山道を登ると、約1時間くらいたどり着く事もできます。

入口の門をくぐったあとも、本道までは1km近くの道のりが続きます。途中には世界遺産の記念碑があるので探してみてください。石窟庵の仏像は38像が現存しており、それらはどれも新羅美術の最高峰といわれるほどの傑作です。山の上にあるので麓よりも空気が美味しく気分もいいため、像の前で写真を撮っている人もたくさんいます。

リスも出てくるような自然を堪能しながら歩いていくと、本尊下のこちらへとたどり着きます。色鮮やかなカラフルな提灯は、釈迦誕生祭である旧暦4月8日に合わせて飾られるもので、いつもあるわけではありません。釈迦誕生祭の日には提灯の飾りだけではなく、普段展示されていない場所を見学する事もできます。

木造の建物のうしろは前室となっており、そのうしろの盛り上がったドーム型の部分が本尊です。この前室とドーム型の部分はつながっており、観覧者は建物の部分までしか入る事ができません。木造の建物は前室のさらに前室となっていて、創建当時にはなくあとから作られました。

石窟庵の中はどうなってるの

石窟庵はその名のとおり、石窟の寺院です。切り出した石をドーム型に組んだその中に、仏像などが並んでいます。入口の前室奥にある円形の主室が廊下と繋がっており、主室の真ん中には本尊が祀られ、その周りに仏像がたくさん鎮座しています。これらは新羅時代に作られたものですが、とても高い建築技術によって製作されたため1000年ほど状態が保たれていました。

立体的に見るとこのような感じになっている事がわかりますが、観覧者は現在、中に入る事はできません。かつて、日本の植民地だった時代に復元工事を失敗したという歴史があるため、現在ではガラス越しのみの観覧となっています。高い技術で作られたうえ設計図も残っていなかったため、現在では完全な復元をする事ができず、維持していくのが難しい状態なのです。

静寂な中で見る仏像は非常に美しく、その姿を見ているだけで心がしゃきっとしてきます。日本による修復失敗の話は諸説あり、のちに京城展示のため分解して運んだ時に、修復できなくなったのではといわれています。仏像の写真撮影は禁止となっているので、しっかり目に焼き付けてきましょう。

近くの階段に置かれている石たち。これは修復修理の際に取り外され、交換された石です。かつてはこの石だけを使用し作られていたため、自然に換気も行えました。この時代でありながら、非常に高度なつくりであった事がわかります。新羅時代の高度な技術は本当に驚くレベルのものばかりです。ぜひいつか修復してほしいと思えるほど、石窟庵は美しいので必見です。

絶景の日の出スポットの石窟庵

石窟庵は山の上にあるため、天気が良い日には遠方に広がる海の絶景が楽しめます。また、石窟庵は日の出スポットとしても有名で、東向きに作られているため、日の出の光によって本尊の仏像の顔にある宝石が光るという仕組みが施されています。駐車場には双眼鏡も設置されており、展望スポットとしても大活躍です。慶州の街を一望し、絶景で癒されていってください。

吐含山から眺める日の出はこのような感じです。空気も澄み渡り、非常に美しい景色が広がります。本尊にある釈迦如来は、夏至と冬至の朝日が当たるよう綿密に設計がなされているそうです。石窟庵は春の桜、秋の紅葉が有名で、その美しさを求め国内からも多くの人々が訪れてきます。

合わせていきたい 仏国寺

仏国寺は、1995年に石窟庵とともにユネスコ世界文化遺産に登録されています。また、境内には7つもの国宝が現存しているお寺です。佛の世界を現世に再現しており、石窟庵とはまた違った世界感がどこか心が洗われる感じがします。16世紀には一度大部分が壊されてしまいました。朝鮮時代の廃仏政策で破損されてしまった悲しい過去もありますが、再建・修復が行われ今に至っています。

紫霞門は創建時のままの姿が残されていると言われ、手前にある青雲橋と白雲橋は国宝にも指定されています。合計33段の階段は、俗世と上の彼岸世界とをつなぐ役割を果たしているとされ、どこか違った空気感すら漂います。石窟庵へと行く際に必ず通る仏国寺は、ぜひ一緒に見てほしいスポットです。

住所| 慶尚北道 慶州市 仏国路 385
営業時間|2月 7:30~17:30, 3月~9月 7:00~18:00, 10月 7:00~17:30, 11月 7:00~17:00, 12月~1月 7:30~17:00
定休日|無休
電話|054-746-9913
公式サイトはこちら

慶州は屋根のない博物館

慶州市内には新羅時代の遺跡が街のあちこちに残されていているため、街全体が屋根のない博物館といわれています。写真は、瞻星台といわれる東洋最古の天文台で、ドラマで有名となった善徳女王の時代に作られたとされています。この他にも、周辺には新羅時代の史跡や名所の数々が点在しているので、ぜひ一緒に見学していってください。

住所| 【瞻星台】慶尚北道 慶州市 瞻星路 140-25
営業時間|なし
定休日|無休
電話|054-779-8744(慶州史跡管理所)
公式サイト|なし

慶州に行ったら 慶州元祖トッカルビ

慶州の3大グルメのひとつといわれるトッカルビは、韓国式ハンバーグのような食べ物です。こちらはそんなに大きくない素朴なお店ですが、元祖という事もありランチ時になると満席になる人気店となっています。トッカルビとご飯以外のおかずはおかわり自由です。種類も豊富なので大満足間違いなしのお店です。

住所| 慶尚北道慶州市鰕洞626-2
営業時間|9:30~20:30
定休日|旧正月、秋夕など
電話|054-776-0000
公式サイト|なし

石窟庵へのアクセス

バスでの行き方

市内からまずバス(10番・11番・700番)に乗車し仏国寺まで行きます。そこから、石窟庵行きのシャトルバスへと乗り換えてください。

住所| 慶尚北道 慶州市 仏国路 873-243
営業時間|2月~3月中旬・10月 7:00~17:30, 3月中旬~9月 6:30~18:00, 11月~1月 7:00~17:00
定休日|無休
電話|054-746-9933
公式サイトはこちら

まとめ

ユネスコ世界文化遺産にも登録される石窟庵は、新羅時代の大変すばらしい仏教芸術です。たどり着くまではなかなかの道のりではありますが、頑張ってたどり着く価値のあるものが見学できるでしょう。また、石窟庵と共に、仏国寺もぜひ訪問していってください。慶州市内には多くの遺跡が残っているので、興味のある場所をたくさん周ってみるのもいいかもしれません。