人類の叡智の集大成!ボドリアン図書館

公開日:2019/7/24 更新日:2019/9/30

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神戸出身。出張で行くドイツ、フランス、イギリスなどを中心に執筆します。もっぱら一人旅ばかりで、主に美術館や教会など古い建物を巡るのが大好きです。
イギリス、オックスフォード大学附属のボドリアン図書館はアノ映画の撮影場所!

イギリスオックスフォードにあるボドリアン図書館は、世界的にも有名なオックスフォード大学に所属する図書館です。その歴史は長く14世紀から続くその館内には、価値ある蔵書が多数収められています。また、人気映画のロケ地としても有名で、多くの人々がその厳かな館内を見学に訪れます。

ボドリアン図書館ってどんなところ

オックスフォード大学所属の図書館

ボドリアン図書館は、イギリスのオックスフォードに位置する図書館です。名門オックスフォード大学に所属している図書検索機関として、多くの人に活用されています。図書館と呼ばれていますが、正確には図書を所蔵している図書館ではなく、図書の検索を目的とした機関として利用されています。

起源は14世紀にまで遡る

ボドリアン図書館の起源となったのが、オックスフォード大学附属であった聖母マリア教会に付属していた図書館です。1400年代の中期に王弟 ハンフリー・オブ・ランカスターが蔵書の寄贈を行った事で、図書館は大きく拡大する事となります。そののち、図書館はオックスフォード内のディヴィニティ・スクールの上へと移転する事に。これは、現在ハンフリー公図書館と呼ばれるボドリアン図書館の一部となっているものです。

トマス・ボドリー卿の偉大な功績

1602年、オックスフォード大学の学者であったトマス・ボドリーは、図書館の改革案を提出しました。そして、トルコや中国といったヨーロッパ以外の書物の収集をおこなう事で、蔵書はより充実します。これによって図書館は、ボドリアン図書館へと改称され、現在に至ります。

建築にも注目

まるで建築の見本市

五様式の塔と呼ばれているのが、図書館の正面玄関です。その両側の柱は、古代ギリシャの5つの様式であるトスカナ式・ドーリア式・イオニア式・コリント式・コンポジット式となっており、大変興味深いものです。まるで古代から連綿と続いてきた叡智を、この図書館が継承している事を示しているかのよう。さすがオックスフォード、と思わずうなってしまいます。

荘厳なハンフリー公図書館

ハンフリー公図書館に最初にまとまった数の蔵書の寄付を行ったのが、ハンフリー・オブ・ランカスターでした。ハンフリー公は当時のイングランド王であったヘンリー5世の弟で、オックスフォード大学にて学んだ経験をもつ人物です。館内の最も古い部分は1487年に建築されたもので、当時の彩色天井やステンドグラスがそのまま残る空間と大量の本とが一緒に見学できるので、本好きにはたまりません。

円形図書館 ラドクリフ・カメラ

比較的新しい建物であるラドクリフ・カメラは、他の建物から独立した円形の建物。当初、科学と医学の蔵書を移してこちらを科学分館としていましたが、現在では閲覧室として使用されています。広場に建つ円形の建物が、何とも印象的です。現在も学生さんたちが勉強をしているので、邪魔にならないよう静かに見学しましょう。

蔵書は質量ともに世界最高峰



イギリス第二の蔵書数

ボドリアン図書館は、約1100万点もの蔵書を有しており、イギリス国内ではロンドンの大英図書館に次ぐ第二の図書館となっています。日本の国立国会図書館と同様、イギリス国内の全著作物がこちらの図書館に納入されています。図書館は年々拡大してきており、近年新しい蔵書スペースが建設されました。とはいえ、今後も蔵書増えるため、この先はどうするのだろうという疑問もわきます。

有名な写本の数々は門外不出

ボドリアン図書館には、有名な手書きの写本がたくさん所蔵されています。中でも有名なのが、世界ではじめての憲法として知られるマグナ・カルタの原本や、グーテンベルク聖書の完全版です。これらは特別な手続きをしないと閲覧する事ができません。それら貴重な書籍と同じ空間にいると考えるだけで、歴史の重みが感じられます。

ハリーポッターのあのシーンに登場

医務室のシーンはこちら

大人気映画、ハリーポッターシリーズの撮影も館内で行われました。こちらは、ハリーが襲われたあとに目覚めた医務室として使用された場所です。マクゴナガル先生や校長先生らがお見舞いに訪れたシーンなので、ぜひチェックしてみてください。また、訪れた際にはレースのような華麗な装飾の天井にも注目してください。こちらはなんと1400年代の建築というのでさらに驚きです。

あの図書館のシーンも撮影された

映画の中で、ハリーとハーマイオニー、ロンの3人が本を探していたシーンを覚えている人も多いはず。ハリーが夜中にランプを持ち、忍び込んだ場所も、実はこちらです。図書館を歩いていると、書棚の陰からハリーが飛び出してきそうな気持ちを味わえるかもしれません。

同じオックスフォードのクライストチャーチも必見

また、同じオックスフォード大学のカレッジのひとつであるクライスト・チャーチでは、有名な食堂のシーンが撮影されました。学期末に各寮の点数が発表されるシーンは、多くの人の記憶に残るシーンです。筆者もついつい、グリフィンドールに30点、とつぶやいてしまいました。

Address 〒OX1 1DP Christ Church, St. Aldates, Oxford
Hours 月-土:10:00 - 17:00、日:14:00 - 17:00
Closed なし
Tel 01865 276492
Web https://www.chch.ox.ac.uk/

他にもたくさんの映像作品の舞台に

ライラの冒険にも登場

こちらで撮影が行われたのは、ハリーポッターシリーズだけでありません。少年少女向け小説として知られる、ライラの冒険もオックスフォードの寮から物語が始まっていきます。主人公ライラが旅立っていくシーンは、ラドクリフ・カメラの前の広場にて撮影されました。壮大な円形の建物の前は、確かに何かが始まりそうな雰囲気が漂っています。



殺人現場の撮影も

人気ドラマである主任警部モースと、そのスピンオフ作品であるルイス警部は、オックスフォード大学そのものが舞台となった刑事ドラマです。ボドリアン図書館の地下室は、殺人現場の舞台として登場した事も。図書館独特のミステリアスな雰囲気は、確かに事件が起こりそうな気もします。

見学にはツアーに参加を

図書館の見学は、事前のツアー予約が必須です。当日でも予約は受け付けていますが、予約をせずに勝手に館内に入る事はできません。ツアーは30分コースと90分コースが選べ、前者はハンフリー公図書館のみの見学、後者はラドクリフ・カメラの内部まで見学する事ができます。予約は公式サイトから行えるので、あらかじめ日本で予約をしておくと安心です。

ボドリアン図書館へのアクセス

バスでの行き方

ロンドンからオックスフォードまでは、Oxford Tubeまたは、X90を利用します。バスは電車よりも安く利用できます。また、Oxford Tubeは24時間運行しているためとても便利です。ロンドン市内の4つのバス停から乗車する事ができ、所要時間は約2時間となっています。こちらを利用するのが一番おすすめです。

電車での行き方

バス酔いする人や、弾丸ツアーの人は電車での移動も可能です。ロンドン・パディントン駅からオックスフォード駅までは、直通列車が利用できます。バスよりも料金が高くなりますが、オフピーク時を狙えば安く済ませる事もできます。所要時間約1時間です。

飛行機での行き方

ヒースロー空港から、直接オックスフォードまで行く事もできます。the airlineという名前のバスに、セントラルバスステーションかターミナル5バス停から乗車してください。所要時間は約1時間半となっています。

まとめ

ボドリアン図書館は、イギリス第2の蔵書数を誇る図書館です。イギリス国内の全著作物が納入されており、圧倒されるほどの迫力です。また、人気映画・ハリーポッターシリーズのロケ地としても有名で、数々の名シーンが生まれた場所を見学に訪れるファンも多数。歴史的に価値のある建物自体も大変見ものなので、映画の世界とイギリスの長い歴史を合わせて感じていってください。