高野街道は11世紀に始まる、京都から高野山の巡礼道を歩く信仰の旅

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トラベルパートナー: bee

私の出身地は大阪です。在職中は国内各地を仕事でまわりましたが、今は気のむくままに向かう小さな旅先で出会う風景写真を撮り楽しんでいます。新緑映える山尾根歩きや古人訪ねる歴史探訪の旅が気に入り面白いです。

藤原道長の霊場高野山参詣ば機さ盛あがる巡礼高野街道

高野街道は真言密教の聖地高野山を開いた弘法大師の信仰で、平安時代末に公家から始まり時代経て民衆にも広まった京都・大阪から高野山へ参詣目指す巡礼道。時空経て残る古道は今も信仰と古人を偲び歩く人気の街道です。

高野街道とは

高野街道の旅は河内長野駅前の吉年邸クスノキから始まる

高野街道は真言密教の開祖空海信仰で始まった和歌山の霊場高野山へ向かう参詣道。平安末から鎌倉初期に公家が始め開かれた参詣道は時代を経て高野聖の納骨や江戸時代には一般庶民にも広まり、ブームとなって高野山への巡礼の旅で歩いた街道が現在も石道標など当時の痕跡が残る高野街道です。京都・大阪からは西高野街道が中高野・下高野と交わり河内長野辻本の辻で東高野街道と合流し、一本街道になった高野街道は紀見峠を越え和歌山に向かい橋本経由し高野山を目指します。

二つの街道が合流する高野街道

西高野街道沿い河内長野古野の九里石道標

西高野街道は大阪堺大小路の十三里石道標から始まり途中、河内長野で東高野街道と合流し一本街道になり、高野街道ゴールの女人堂手前にある神谷辺り一里石道標を目指し歩きます。西高野街道は堺市を離れ河内長野地区まで歩き古野の行者堂で出会う道標の九里石は、高野山女人堂までの距離示す里程評道標で、この西高野街道は行者堂九里石の先に辻本の辻で東高野街道に合流し、一本街道の高野街道となり高野山を目指します。

河内長野駅前の高野街道合流地点碑

河内長野駅前のノバティながのビル前に立つ東と西の高野街道合流地点碑から高野街道一本道になり、この高野街道起点から三日市宿を通り紀見峠を越えて和歌山に入り高野街道ゴールの女人堂まで35kmと石碑に刻まれています。毎年10月中旬過ぎに行われる高野街道まつりのスタート地点がこの石碑立つ辺りで、三日市まで高野街道を約一里を歩きます。何ヶ所かある高野街道見どころ地点で押印もらうスタンプラリーや、人気の出店通りも催されて市民や他府県からも多くの人が集まる高野街道イベントの中心地。

道標ある三日市と学文路の見どころ

古風な街並み残る高野街道の三日市宿辺り

 

豊臣秀吉が愛した金剛寺献上酒で有名な蔵元天野酒造前を通り別久坂過ぎて、街道端にたたずむ右高野と書かれる石道標から、300m先に重要文化財指定の烏帽子形八幡神社があります。標高182mの山麓の烏帽子形神社から山頂に登ると烏帽子形城跡のある国指定史跡が漫喫でき、烏帽子神社から三日市の八里石までの2kmは古人が往来する旅人達の宿場町を思わせる風情残る街並みが楽しめます。

女人禁制ゆかりの苅萱堂は紀ノ川沿い学文路三里石付近

紀見峠を越え橋本市紀ノ川を渡り高野街道の学文路辺りに立つ三里石道標に見えます。学文路駅から高野山に向かう街道沿いの朱色のお堂は、高野山女人禁制の掟から生まれた寓話舞台で、刈萱道心と石童丸の物語で有名な刈萱堂。
また刈谷堂は有名な人魚のミイラがあり見れば若返ると伝えられて、伝承は古く推古天皇時代に近江国の蒲生川で捕まった人魚兄妹の一人が弘法大師の伴をして高野山に行った人魚と伝えられる一見立寄りたいお堂です。

学文路から高野街道目指す高野山女人堂

朱色の極楽橋から不動坂口女人堂まで約60分の山行

高野山まじかに山裾野を歩く高野街道は、神谷集落から分岐道を鉄道高野線に沿って下ると南海高野線極楽橋駅に出合います。霊場高野山の聖域と俗界を区切る結界の標高538m朱色染まる極楽橋を渡ると石畳道が続き、高野山女人堂に導かれる高野街道京大阪を登り切ると高野山です。

南海高野線ケーブル横目に歩く不動坂道中には断崖絶壁で昔の刑場だった萬丈が嶽標柱があり、仏の世界にも刑罰場があるのだと痛感させられる。

不動坂口の女人堂は女人禁制時代なごり跡

神谷峠の高野街道一里石過ぎ京大阪不動坂を登り上がると、花折坂沿いテニスコートを抜けて高野街道ゴールの女人堂に到着です。女人堂手前の花折坂道沿いにはひっそり佇む石仏と供養塔の傍に置かれた結願納めた菅笠は、何かしら身近に仏さまを感じるものがあります。

女人堂は女人禁制時代の高野山に女性は入れないため、巡礼女性が一晩中堂にこもり真言唱える場所でした。女人解禁後には最初に高野山永住した女性萱野さんも寺側とのバトル伝説も有名で、高野山女人堂結ぶ七つ有った参詣道も、現在は女人道高野七口で唯一残る女人堂に入る不動坂巡礼道です。

高野街道へのアクセス

電車での行き方

・高野街道の最寄り駅は南海高野線、または近鉄長野線の河内長野駅を下車します。

・駅前バスターミナルの7番停留場前の信号交差点かどにある高野街道モニュメントが高野街道の起点で、30m先にある街道沿い吉年邸前が巡礼の旅のスタート地です。

車での行き方

・R170号外環状線から河内長野地区に入り、駐車場は河内長野駅前の商業施設ノバティながの有料駐車場を利用し、バティながの有料駐車場から高野街道記念碑立つ吉年邸まで徒歩5分ほどです。

・無料駐車場を希望の場合は街道途中から歩くことになりますが、R310号線より烏帽子形公園に入り園内の無料駐車場を利用し、高野街道沿い烏帽子形八幡神社まで徒歩10分です。

住所|〒586-0014 大阪府河内長野市長野町5-1-114
営業時間|AM9:00-PM17:00
定休日|なし
電話|0721-55-0100
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