大宰府政庁跡は新元号令和の発表後多くの観光客で賑わう場所

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史跡公園として人々の憩いの場でもある大宰府政庁跡!歴史を感じてみてらんね!

福岡県大宰府にある大宰府政庁跡は、奈良時代・平安時代の間、九州を治めていた場所であり、外国との交渉の窓口としても重要な役割を果たした場所です。現在では、四季折々に咲く花を楽しんだり、観光地としても人気となっています。それでは、大宰府政庁跡の基本情報やアクセス方法などご紹介していきます。

大宰府政庁とは

地元の人たちは、大宰府政庁跡のことを都府楼跡(とふろうあと)と親しみを込めて呼んでいます。ここは福岡の幼稚園や小学校の遠足、社会科見学などで訪れる定番の場所でもあるため、地元の人にとっては馴染み深い土地でもあります。大宰府政庁跡は国指定特別史跡となっており、かつては大伴旅人や菅原道真らが長官として赴任した場所でした。

今も残る歴史を感じる跡地

発掘調査を行った際、南門の基壇の中央からは水晶や琥珀を納めた鎮壇のための須恵器壺が発掘されました。発掘調査の結果によると、南門を復元した場合の大きさは、高さ18.2メートル・正門5間(21メートル)・奥行き2間(8.2メートル)。入り口には3つの扉があったようです。南門は2階建てとなっており、入母屋造りの屋根が上にのった、すばらしい門構えだったそう。

礎石が残る歴史を感じる公園

大宰府政庁は当時、平城京や平安京に次ぐ大きさでした。正門の南門や築地跡、東牢跡や回廊、周辺の役所跡は現在も残されています。万葉集の中では遠の朝廷と詠まれた場所で、いまでは礎石が残る広くて歴史を感じられる公園として地元の人々に親しまれているそう。大宰府政庁跡の横には小さな小川が流れていて、毎年秋になると真紅に色づいた紅葉が、政庁跡に色を添えています。

大宰府政庁には、約100本の桜が植えられています。春になると職場の仲間や友人、恋人やご家族など、親しい人と花見に出かける場所としても人気です。また。美しい桜を撮影するため、多くの人々がカメラ片手に訪れます。夜になるとライトアップもおこなわれるので、昼間と違った幻想的な景色の中、夜桜見物を楽しんでいってください。

2月〜3月には梅の花、3月下旬はサクラ、6月にはアジサイが見ごろとなり、初夏の夜はホタルが舞う姿を見ることも。レジャーシートやお弁当を持参して、四季によった色どりを感じながらピクニックを楽しむ人もたくさんいます。

太宰府の漢字表記は、「大宰府」と「太宰府」の二通りあります。これらはどちらも正解で、地名や固有名詞・行政名の際は太宰府を用い、歴史的な事柄や役所を指す際には大宰府と表記するよう使い分けられているそうです。

発掘調査を行った結果、太宰府政庁跡は創建時を含めて3回の建て替えられており、今残っている太宰府政庁跡の礎石等は、3回目のものだと考えられています。現在このあたりは、地元の人々のウォーキングコースや、芝生付近に子供連れでお散歩コースとして活用され、多くの人々が集う、憩いの場所です。

新年号以降賑やかになった大宰府展示館

大宰府政庁跡に隣接している大宰府展示館も、令和になって以来多くの観光客で賑わいをみせています。大宰府展示館には、博多人形師の山村延燁氏が製作した、大伴旅人の邸宅で開かれた梅花の宴の展示があります。当時の景色をうかがえる貴重な作品です。

また、写真展やパネル展、発掘調査過程や大宰府史跡の出土遺物や模型など、多くの展示もあるので、大宰府について詳しく学ぶことができる展示館となっています。

住所|〒818-0101 福岡県太宰府市観世音寺四丁目6番1号
営業時間|9:00〜16:30
定休日|月曜日(祝日の場合はその翌日)、年末年始(12月28日〜1月4日)
電話|092-922-7811
公式サイトはこちら

ゆっくりとした時間がながれる観世音寺

観世音寺は、源氏物語にも登場する歴史あるお寺です。境内へと進んでいくと、クスの大樹にやさしく包まれます。4月~5月は藤の花が咲き、6月~7月になると菩提樹の花が美しく咲きます。また、秋の紅葉やアジサイ、南京ハゼなど年間を通して多くの植物が華やかに彩り、観世音寺に色を添える姿は絶景です。

観世音寺の収蔵庫には、平安時代から鎌倉時代までに渡る、文化財に指定された16体もの仏像があり、見学も可能です。境内はゴミひとつないほどきれいに手入れされており、境内を散策していると時間が静かに流れ、まるで古都を思わせるかの様な心落ち着く空間が広がっています。

日本最古の梵鐘

京都の妙心寺の梵鐘と兄弟鐘といわれている観世音寺の梵鐘は、日本一といわれる程の歴史あるものです。観世音寺の梵鐘は日本の音風景100選にも選出されるほど。大みそかになるとそのありがたい鐘の音が街中に響き渡ります。大みそかには、一般の人も日本最古のこの梵鐘を突くことが可能です。当日は順番札が配られ、太宰府市民のみならず市外からも多くの人が列に並びます。

住所|〒818-0101 福岡県太宰府市観世音寺5丁目6−1
営業時間|9:00~17:00
定休日|なし
電話|092-922-1811
公式サイト|なし

戒律の儀式が行われていた戒壇院

下野薬師寺・奈良東大寺・太宰府の観世音寺は、日本三戒壇と呼ばれています。戒壇院では、出家する者に僧侶としての戒律を授ける儀式を行っていました。日本で初めての授戒は、太宰府を訪れた唐僧鑑真がこの戒壇院にて行われたそうです。敷地に一歩足を踏み入れると、神秘的な空気に包まれ厳かな空気が流れています。

天然記念物に指定されている高さ39メートルの菩提樹は、樹齢1000年~1500年といわれています。本尊は国の重要文化財でもある盧舎那仏で、奈良の東大寺の大仏と同じく、手のひらを外側に向けて説法を行うお姿です。通りから真っ直ぐ続いた道の先に戒壇院があるので、四季折々の草木を楽しみながら向かうことができます。

住所|〒818-0101 福岡県太宰府市観世音寺5丁目7−10
営業時間|9:00~17:00
定休日|なし
電話|092-922-4559
公式サイトはこちら

令和ゆかりの地である坂本八幡神社

万葉集の梅花の歌三十二首序文「初春の令月にして 気淑く風和ぎ 梅は鏡前の粉を披き 蘭は珮後の香を薫ず」は、約1300年前に太宰府にて行われた梅花の宴について、大伴旅人が呼んだ歌です。政治家であり歌人でもあった大伴旅人。彼が住んでいた場所にあったのが坂本八幡神社で、梅花の宴はそこで行われていたとの言い伝えが残る、歴史ある神社です。

以前は、一日に数十人の参拝者でしたが、新年号の令和になって以来、一日4000人ほどが参拝に訪れるようになり、とてもにぎやかな場所になりました。

住所|〒818-0133 福岡県太宰府市坂本3丁目14-23
営業時間|24時間
定休日|なし
電話|なし
公式サイト|なし

学問の神様として多くの人々が訪れる太宰府天満宮

太宰府天満宮の御本殿は、重要文化財に指定されています。学問・至誠・厄除けの神様として祀られ、日本だけだなく海外からも年間約1000万人の参拝者が訪れます。境内には200種類・約6000本もの梅の木が植えられ、その姿は圧巻です。

太宰府天満宮御本殿のすぐ前には紅梅と白梅あり、毎年一番先に花を咲かせるといわれていることから、開花時期にはテレビでも話題となっています。飛梅とされる白梅は樹齢は1000年を超える貴重なもの。また、皇后の梅とされる紅梅は、1922年、貞明皇后が植えた木の継承木です。

菅原道真公の門弟である味酒安行は、道真公の亡骸を埋葬するため牛車に乗せて運んでいました。道を進んでいくと牛が突然座り込み動かなくなったため、そこに亡骸を埋葬することにしました。その場所こそ、太宰府天満宮の御本殿だったといいます。400年以上経過した現在も、檜皮葺の荘厳華麗な御本殿は存在感があり、空気さえも澄んでいるように感じる場所です。

太宰府天満宮に置かれた座り姿の御神牛。この御神牛は、触れると触れた部分と同じ体の部位にご利益があるとの言い伝えがあります。学問の神様として有名な太宰府天満宮ということもあり、この御神牛には頭の色が変わるほど触れられたあとが残っています。

住所|〒818-0117 福岡県太宰府市宰府4丁目7番1号 太宰府天満宮社務所
営業時間|開門時間(春分の日~秋分の日の前日6:00・以外6:30)閉門時間(月により異なる)
定休日|なし
電話|092-922-8225
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太宰府の有名なお土産といえば

太宰府といえば、梅ヶ枝餅が有名です。まわりはパリッと香ばしく、中はもちもちの触感が特徴で、片手で持てるので食べ歩きにもぴったりです。参道にはおしゃれなカフェや軽食がとれるお店も多く、観光後にホッと一息つくことができます。また、雑貨屋さんや陶器屋さんといった太宰府ならではのお土産屋さんもたくさんあるので、お気に入りの逸品をぜひ見つけていってください。

大宰府政庁跡へのアクセス

電車での行き方

西日本鉄道大牟田線 都府楼前駅から北東に向かって徒歩10分の場所です。

車での行き方

政庁跡史跡入口の向かって左側に、無料駐車場があります。

住所|〒818-0101 福岡県太宰府市観世音寺4丁目6-1
営業時間|24時間
定休日|なし
電話|なし
公式サイト|なし

まとめ

大宰府政庁跡は、福岡県民にとって身近に感じる広大な公園です。万葉集にも読まれた大宰府政庁跡では、想像を膨らませながら壮大な歴史を感じることができます。新年号になって以降は、福岡だけでなく全国から多くの観光客が訪れ、さらなる活気をみせています。