サンタ・マリア大聖堂で中世都市ヴィスビューの最盛期を感じよう

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トラベルパートナー: Chika

神戸出身。出張で行くドイツ、フランス、イギリスなどを中心に執筆します。もっぱら一人旅ばかりで、主に美術館や教会など古い建物を巡るのが大好きです。

島で唯一破壊から免れた聖堂で当時の賑わいをしのぶ

スウェーデンの都市ヴィスビューにあるサンタ・マリア・大聖堂は、廃墟の島の中で唯一残る教会堂。廃墟と薔薇に包まれた島で、今も残る建物に当時の面影をしのぼう!

ヴィスビューってどんなところ?

廃墟とバラの町ヴィスビュー

サンタ・マリア大聖堂のあるヴィスビューは、スウェーデン本土から南東に90km離れたゴットランド島にある都市です。スウェーデン本土に面しているとともに、海を越えてデンマークやドイツにもアクセスしやすかったことから、中世には北ドイツを中心とする商業都市によるハンザ同盟にも加わり、繁栄を極めました。

16世紀にはドイツ人に破壊されてしまいましたが、現在も中世商業都市の面影を残すスウェーデンの人気観光地です。

あのアニメの舞台にも

魔女の飛ぶ島?

廃墟と薔薇の咲く街並みで人気のヴィスビューですが、私たち日本人にとっては実はおなじみの町でもあります。スタジオ・ジブリの名作「魔女の宅急便」の舞台となったコリコの町は、ほかのいくつかの都市とともにヴィスビューがモデルになっています。オレンジの屋根の連なる風景は、キキが空を飛びながら見る景色そのもの!

生き残りのサンタ・マリア大聖堂

白赤黒のコントラストが美しい

サンタ・マリア大聖堂は中世に築かれたこの町の建物のうち、唯一ドイツ軍の破壊を免れた建築物です。元々この地に出張してくるドイツ人商人のために建設された聖堂だったため、彼らも破壊するのをやめたとか。建物はロマネスク様式とゴシック様式が入り混じっていて、さらにその上にバロック式の2つの塔が建っています。白い壁、赤い身廊の屋根、黒い塔の屋根のコントラストは寒い北の空によく似合います。

今に伝わる遺物を見学

中世都市ヴィスビューは大部分が破壊されてしまいましたが、当時の隆盛を伝える豪華な装飾が聖堂内に残されています。複雑な彫刻の集合体である祭壇画は16世紀のもので、梁の上に飾られているキリスト像は13世紀の作品です。大きな燭台は16世紀のもので、今でもろうそくが灯されます。静かな聖堂内でハンザ都市の栄華に思いを馳せてみましょう!

街全体を見下ろそう

大聖堂の裏手の丘からはヴィスビューの町が一望できます。オレンジ色の屋根の家々が連なり、その合間には教会の廃墟と薔薇の葉の緑が転々とアクセントのように点在しています。その向こうには海が見え、北欧の冷たい空気とあいまって、いつまでも立っていたいような素晴らしい気分になれました!魔女の宅急便の舞台に選ばれたのも納得の眺めです。

島全体を楽しもう

廃墟の教会に行ってみよう

サンタ・マリア大聖堂以外の古い教会は全て破壊されて残念ながら廃墟になっています。でも、廃墟の教会って、不謹慎ですがなんだかワクワクしませんか?なかなか見られない光景なので、ぜひそちらも見学しましょう。

写真はそんな廃墟の教会のひとつ、サンタ・カタリーナ聖堂です。からっと晴れた空が見え、破壊の凄まじさを感じるとともになんだかロマンティックな気持ちになります。

薔薇の花咲く町を探索しよう

ヴィスビューはバラの町としても知られています。植物園や公園、民家の植え込みなど、あちこちにバラが植えられており、小さな路地も花で溢れます。特に海のそばのフィスカーグレンという路地はカラフルな家々につるバラがからまる風景が絶好のフォトスポット!北欧の爽やかな夏の空気とバラの香りを堪能しよう。最盛期は7月。

サンタ・マリア大聖堂へのアクセス

飛行機での移動

ストックホルムからゴットランド島までは飛行機でアクセス可能。ストックホルム・アーランダ空港からスカンジナビア航空で、または、ストックホルム・ブロンマ空港からマルモ・アビエーションで、30-40分程度のフライト。空港からはタクシーまたは夏季限定の空港バスで10分程度。全体では2時間程度。

船での移動

ストックホルムからニネスハムン経由でフェリーでもアクセス可能。ストックホルム中央駅からニネスハムンまでは、電車で1時間程度。ヴィスビュー港は市街地と直結。

住所| Norra Kyrkogatan 4, 62155 VISBY
営業時間|なし
定休日|なし
電話|+46(498)206800
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