番神堂に見る日蓮聖人の歩んだ道と残された建築美

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トラベルパートナー: Sato

新潟県出身。一人旅が好きで、過去4年で40か国以上の旅行歴あり。得意なエリアは東南アジアと北・南米。最近は国内も様々なエリアを探索中で、穴場スポットを探し歩いています。雪のない時期の山を歩くのも好きで、今年はキャンピングスキルアップを目指しています!

日本海を見下ろす丘の上に厳かに佇む美しいお堂があるんらって。

新潟県の海沿いの丘の上に佇む歴史深い史跡、番神堂。小さく美しいお堂には知られざる歴史と見どころに溢れています。荘厳な境内をゆっくり眺めながら散策してみると、その豊かな歴史と番神堂に寄り添って暮らしてきた人々の思いを感じることができます。

番神堂と柏崎の町

日本海沿いの丘に建つ番神堂

番神堂は新潟県中部の海沿いの町、柏崎市内にある霊地の一つ。霊地の中でも最も歴史が深く、長きに渡って地元の人に信仰され守られてきた特別な空間なのです。

番神堂のある柏崎市は県内でも海の町として知られ、数々の海水浴場とマリンアクティビティ、夏には大花火大会が行われる柏崎祭りなどが有名です。番神堂は柏崎に来る機会があれば立ち寄るべき、欠かせない人気スポットの一つになっています。

番神堂の歩き方

堂守さんに話を聞いてみよう

番神堂には人は常在しておらず、堂守(どうもり)と呼ばれるボランティアで堂の清掃などを請け負う方々によって管理されています。日中であればほとんどの時間に堂守さんの姿を見かけることができます。

堂守さんは番神堂の歴史を最もよく知る方々。声をかけてみると番神堂について様々なお話を伺うことができます。時間が許されるようであれば、ぜひ堂守さんと交流してみてください。番神堂をもっとよく知り、楽しむことができること間違いなしです。

お堂の中へ

お堂の中には自由に入ることができます。靴を脱いで中に入り、そっとお堂の中に座ってみましょう。その美しい装飾とそれらがつくりだす厳かな雰囲気に圧倒されます。

お堂に入ってすぐ左にある受付場で御朱印を受けることも可能。番神堂は近くにある妙行寺の境外堂でそれ自体は寺院ではないため、妙行寺の僧侶によって納められている書置きが用意されています。

日蓮聖人の生涯を記した絵画たち

お堂の壁を見渡すと、室内をぐるっと囲むように数枚の水彩画が飾られているのがわかります。これは佐渡からの帰還中に暴風雨に見舞われ、番神岬へ着岸した日蓮聖人の様子やその生涯を描いたもの。

柏崎の人々によって助けられた日蓮が感謝を表すために、番神堂に29の神を祀りました。こうして番神堂は日蓮宗の宗門史跡として、日蓮の辿った道のりを今も記録に残す貴重な場所になっているのです。

お堂の外へ

堂内を見学したら、今度はお堂の外をじっくり観察してみましょう。番神堂が県内外に知られる理由の一つが、その美しい彫刻にあると言われています。

これは明治初期の火事で焼失した番神堂が再建される際に、当時を代表する彫刻士であった四代目篠田宗吉によって彫られたもの。鳳凰、亀、桐などが大変力強く刻みこまれています。

たった一つを探して

番神堂を訪れる人たちの多くが、これを写真に収めるために多くの時間を割くものがあります。それが彫刻の中にただ一匹だけ描かれているとされる蝶々。

彫刻のどこかに確実に描かれているこの蝶々ですが、その緻密で細かな装飾がゆえに見つけるのがとても難しくなっています。この蝶を見つけることができれば幸せになれるそう。運試しに挑戦してみるのも楽しいですよ。

日蓮のたどり着いた岬へ

お堂の裏の階段を上がると、日本海を見下ろすことのできる丘になっています。そこから海をよく見ると、目の前の小さな岩の上に塔が立っているのが見えるはず。

この塔の立つ位置が正に日蓮が着岸した場所だと言われています。木船に乗ってここへ辿りついた日蓮の姿を思い浮かべると、当時その様子をこの丘の上から見つけた柏崎の人々の驚きを感じることができます。

番神堂へのアクセス

バスでのアクセス

柏崎市の中心駅である柏崎駅前のバス乗り場から、番神堂前を通るバスが運行されています。平日には一日8便、休日には一日5便の運行で、片道約15分の道のりです。

住所|〒945-0853 新潟県柏崎市番神二丁目10番42号
営業時間|なし
定休日|なし
電話|0257-22-2395
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