天一美術館で見応えある美術品としっとりした癒しの時間を堪能!

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トラベルパートナー: YUU

出身地は石川県。縁あって、奈良・京都・大阪・石川・静岡と住んでいたため、関西と北陸と静岡東部を中心に紹介できます。主に、史跡・城郭・神社仏閣ときどきグルメと温泉と・・・いうバランスで旅行プランを組むのが好き。動物と触れ合えるスポットにも出没します。旅行者目線で、実際に体験したことを伝えていけたら嬉しいです。

天一美術館のサービスは、ねっついなぁ!なっから嬉しいね~

雪を被った谷川岳と色彩豊かな山々に囲まれた温泉地に溶け込むように、一軒の美術館が佇んでいます。数々の著名人も訪れる有名な場所とは思えないほどの静けさに包まれた館内は、美術品との時間を邪魔しない洗練されたデザイン。数々の名画が含まれる至高のコレクションと過ごす贅沢な空間と穏やかな時間が、そして一杯のハーブティーが優しくお出迎えしてくれます。静謐な谷川温泉郷へお越しの際は、是非お立ち寄りを!

美術品の未来を守ったコレクション

日本美術を支えた老舗天ぷら屋

銀座天一の創業者である矢吹勇雄は、戦後に多くの美術品が海外へ流出していくことを嘆いた吉田茂の厳命により、生涯を掛けて美術品収集を行いました。そのコレクションを所蔵しているのが、みなかみ町に建つ天一美術館なのです。

現在は所蔵品の貸出なども行われていないらしく、ここでしか観ることができない門外不出の名画や名作を多数所蔵。建築家・吉村順三の遺作となった美術館自体も美術的な価値があります。

美術館自体も楽しみたい

風光明媚な景観と調和した外観

9月に行った時には前庭のヤマボウシが赤い実を付けて、谷川の深緑と落ち着いた暗色の外壁に彩りを添えていました。周囲の風景と調和した色合いの外観は、吉村順三の軽井沢の山荘を想起します。

吉村順三は伝統的な日本の建築とモダニズム建築を融合させたデザインが多く、天一美術館も和モダン。入り口から見ると平屋建てのようですが、奥の展示エリアは傾斜地を活かした2階建て構造なのです。美術館自体も鑑賞してみて!

こだわりの展示室で美術館賞を

展示室は3か所。「油絵や彫刻」「浮世絵などの日本画」「国内外の陶磁器」とカテゴリーごとに分けて展示されています。展示室は、一つ一つの作品がガラス越しとはいえ近い距離で観賞できるような贅沢な空間です。

照明や展示室の内装も、作品に集中できるように配慮されているように感じました。館内は車椅子でも巡ることができます。階段の他にスロープもあり、車椅子用のエレベーターを使用する際は職員に声を掛けてください。

美しいものに囲まれて過ごす時間

最高の空間が用意されている

直線と曲線を効果的に配置されたデザインの内装と、天窓から差し込む自然光やオレンジの温かな照明が織り成す洗練された空間は、温かく明るい印象を受けます。

大きな窓には周囲の木々が映り込み、森林浴をしているような心地良さ。また、窓枠がそのまま額縁のような、まるで山林を描いた一枚の風景画が飾られているみたい。雨の日には雨音がBGMのように聞こえてくるほどの静けさも相俟って、神社のような神聖さも感じられます。

誰もが知っている名作に会える

所蔵品は絵画や陶磁器と幅広いです。ピカソやロダン、ルノワールといった海外の有名芸術家の作品も多く所蔵しています。所蔵品の中でも有名なのは、岸田劉生の「麗子像」。美術の教科書などで目にした方も多いのではないでしょうか。

美術館には、現存する「麗子像」の中でも、デッサンを含んだ4点が展示されています。まるで小窓の向こうに少女が本当にいるのでは?と思える存在感ある作品を、じっくり鑑賞できる環境が整っています。

日常を忘れてホッとできる癒しの場

緑に囲まれた舞台のような内庭

館内は全域撮影禁止。ただし、外観や内庭は撮影可能です。内庭は谷川岳周辺の山々を借景した薪能舞台として設計されました。深い緑に囲まれた内庭に立ってみると、展示されていた伊藤深水の浮世絵の中に入り込んでしまったような感覚になります。

また、雨音を聞きながら水庭に広がる波紋を眺めていると、日常の喧騒を忘れ心が洗われるようです。この光景は秋には鮮やかな紅葉へと様変わりします。四季ごとに訪れたいお庭です。

お帰りの前にハーブティーでひとやすみ

見学を終えてエントランスへ戻ってくると、ハーブティーとチョコレートをいただけます。温かい飲み物と甘いチョコが体と脳に嬉しい。鑑賞後の充実感を噛みしめつつ、ひとやすみです。前庭のショップには図録などの美術館関連品の他に、スケッチブックや色鉛筆などの画材が売っているのが面白いところ。美しい景色を前に筆を走らせたくなった方は、是非お立ち寄りを。

天一美術館へのアクセス

公共交通機関

・JR高崎駅から上越線に乗車し、1時間で水上駅に到着。JR前橋駅からであれば、JR両毛線で新前橋駅を経由して上越線へ。同じく1時間で水上駅に到着。
・水上駅からは車で7分の距離。タクシーで行くのがオススメ。徒歩だと38分。
・上越線水上駅から水上温泉シャトルバスが出ており、谷川温泉で下車してください。下車後に徒歩3分。ただし、4月~12月の土日祝日のみ運行です。

自家用車

・関越自動車道水上ICから291号線経由で13分。
・谷川温泉の道幅は狭く、急勾配の箇所もあります。また、歩行者に注意して運転してください。
・無料専用駐車場は小さな橋をすぐに右折すると小川沿いに10台ほどのスペースがあります。身障者用駐車場へは252号線を更に進んでいき、谷川浅間神社前を通り過ぎた先です。

住所|〒379-1619 群馬県利根郡みなかみ町谷川508-2
営業時間|9:30 – 17:00 (16:30 入館受付終了)
定休日|無休 (但し1月6日-2月28日は冬季休館)
電話|0278-20-4111
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