青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸で当時の旅に思いを馳せる

公開日:2019/10/8 更新日:2019/10/28

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横浜市に生まれその後札幌市に引っ越し現在は都内在住。気に行った風景を探し、温泉と旨い肴と酒を求め一人で思いつきで旅しています。国内は北海道、東北を旅することが多いです。旅に出た時ぐらい昼からも飲みたいので、車を使わず回り切れないことも時には……。またMLB観戦が好きなので、できる限り多くのアメリカのボールパークを訪ねてみたいです。
懐かしい連絡船見に来てけろ

青函連絡船がその役目を青函トンネルに譲って30年以上たちました。その時代の雰囲気を知りたい、また乗船経験者なら当時の思い出をたどりたい、そんな旅にピッタリな施設が、現役時代の出港場所であった、旧青森駅桟橋に係留されているメモリアルシップ八甲田丸です。今回はこの八甲田丸の見どころをご案内します。

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸とは

青函海底トンネルの開通まで、青函連絡船は1988年(昭和63年)まで80年間にわたり、青森港と函館港を結び1億6,000万人の乗客と2億5,000万トンの貨物を運びました。

日本の経済発展に大きく貢献した青函連絡船の偉業と、旅情あふれるその雰囲気を後世に伝えるため、旧青森駅桟橋跡地に歴代55隻中23年7ヶ月と現役期間が一番長く、青森県の名山八甲田山に由来する八甲田丸を保存係留し、1990年(平成2年)にメモリアルシップとして開館されました。

就航時に想い馳せて

北へ帰る人がダッシュした連絡橋跡

青函連絡船乗り場は、青森駅の一番先端部分から連絡橋で繋がっていました。その部分が改修され、現在でも残り当時を偲ばれます。混雑期は連絡船の指定席を持っていない乗客は、青森駅に着く直前には前よりに移動し、到着と同時にこの連絡橋を猛ダッシュをしたそうです。

夜行便もあったため、駅内の売店や食堂は遅くまで賑わい、故郷に帰る人、北海道に旅する若者、知らない人同士でも世代を越え盛り上がりました。

あのヒット曲のように「北へ帰る人の群れは誰も無口」では必ずしもなかったようです。

あの大ヒット曲の歌碑も

青函連絡船と言えば、演歌好きの年配の方でなくても、石川さゆりさんの「津軽海峡冬景色」を思い出す方が多いと思いますが、その歌碑が八甲田丸の前にあります。

人が近くによると、自動で曲が流れるような仕組み。来場者のほとんどがこの場を訪れ記念撮影をしていきます。

この八甲田丸は1988年(昭和63年)3月13日、青森発函館行き最終便に運航された船でした。最終航海に出港する際は蛍の光ではなく、津軽海峡冬景色の大合唱が自然に起きたそうです。

船内のご案内

青函連絡船の歴史を学べる3階

3階には昭和30年代の青森駅周辺の風景を再現したジオラマ「青函ワールド」があります。当時は、飛行機は高額で、青函連絡船での移動が主流で黄金時代でした。青森駅周辺には、本州側の物資輸送の拠点として数メートルも連なる市場ありにぎわいました。

その名残として、今でも青森駅周辺には魚介類から総菜まで、具を自由に選ぶ「のっけ丼」を食べさせてくれる市場もあります。

その他3階には、資料や模型の展示、就航時のグリーン船室の座席を利用したビデオシアター、船長室、寝台室等現役時代の施設がそのまま残り見学可能です。

煙突展望台から見る八甲田山

煙突が展望台に改造されており、煙突内部に入れるという変わった体験ができ、内部にはエンジンルームから続いていると思われるダクトを見ることができます。メモリアルシップは多いと思いますが、このような展示方法は珍しい部類に入るでしょう。

最上部からは、360度の展望を楽しめ、船名の由来の八甲田山、青森港等を見渡せる、このメモリアルシップ一番の絶景ポイントです。なお12月から3月は閉鎖されます。

ブリッジの見学も可能

4階のブリッジも見学可能です。引退時とほとんど同じ状態で機器も残っていますので船舶ファンにはたまらないスペースです。

青森港から函館港まで約113km。廃止時でも3時間50分の航海で、冬季は海が荒れることも多く、難しい航路でもありました。

ブリッジの後には無線通信室があり、こちらは定期的に青森無線クラブの活動場として利用されている、現役バリバリの施設です。

鉄道連絡船ならではの車両航送施設

1階部分には、青函連絡船の一番特徴であり、世界的にも珍しい車両甲板と言われる、船内に線路を引かれた車両航送施設があり、八甲田丸は48台の貨車の積み込みが可能でした。

この施設を見学できるのは八甲田丸のみですので、来船の際は是非見学したいスポットです。またこのスペースに9両の車両も展示されており、今は廃車になっている郵便車も展示されています。

さらに一つ下の階にあるエンジンルームの見学も可能です。

青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸へのアクセス



電車での場合

JR、青い森鉄道青森駅より徒歩5分で到着します。駅を出て左側、埠頭がある方へ向かってください。

車利用の場合

青森自動車道青森中央ICより20分。無料駐車場は乗用車20台、大型3台。

Address 〒038-0012 青森市柳川一丁目112-15地先 
Hours 4月1日~10月31日9:00~19:00(受付は18:00)11月1日~3月31日9:00~17:00(受付は16:30)
Closed 11月1日~3月31日 月曜日 12月31日、1月1日、3月第2週の月~金曜 4月1日~10月31日は無休
Tel (017)735-8150
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