新しい金沢の顔・金沢建築館で上質な空間演出を楽しもう!

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トラベルパートナー: YUU

出身地は石川県。縁あって、奈良・京都・大阪・石川・静岡と住んでいたため、関西と北陸と静岡東部を中心に紹介できます。主に、史跡・城郭・神社仏閣ときどきグルメと温泉と・・・いうバランスで旅行プランを組むのが好き。動物と触れ合えるスポットにも出没します。旅行者目線で、実際に体験したことを伝えていけたら嬉しいです。

ほやほや、四高出身の吉郎さんは、九谷焼の老舗店の生まれなんよ~!

「忍者寺」で有名な妙立寺やにし茶屋街も徒歩圏内という好立地に「谷口吉郎・吉生記念 金沢建築館」という記念館があります。建築家・谷口吉郎氏の生家跡に建ち、吉生氏が監修を務めた建築のミュージアムという珍しい観光スポットです。谷口吉郎氏のこだわりが詰まった赤坂離宮和風別館の広間と茶室が原寸大で再現されており、国立博物館や鈴木大拙館など日本を支える多くの建築に携わった二人の活動も紹介されています。

谷口吉郎・吉生親子の建築に触れる

谷口吉郎の生家跡に建つ記念館


谷口吉郎氏は金沢出身であるだけでなく、金沢の歴史的景観や建築物を守る彼の活動が今に繋がり、現在の「城下町金沢」があるのです。息子の吉生氏も多くの建築を手掛け、親子揃って国内外で有名建築家となりました。

その二人の記念館の中も周囲の環境も変化に富んだ景観と落ち着く空間が造り出され、ついつい時間を忘れて過ごしてしまいます。季節や時間を変えるとまた違う表情と出会えるので、何度も足を運びたくなる記念館です。

屋内にいながら自然を感じられる癒しスポット

晴れの日には光を、雨の日には水の動きを感じて


建築館は館自体も展示品!白漆喰の壁は展示室全体を明るく見せてくれるばかりではなく、武家屋敷や金沢城などの伝統的な建造物を思い出します。採光の仕方が魅力的。

天窓から差し込む陽光や御簾のようなステンレス製ルーバー越しの柔らかな光など、光にもさまざまな表情があることを感じさせてくれます。サンクンガーデンや水庭に広がる波紋、コンクリート製の壁面を流れ落ちる雨粒や落ち葉、金沢の天気の移り変わりも楽しんでみて!

寺町の風景を楽しみながら一服


開放的なラウンジとショップは、吹き抜けの高い天井と一面に広がるガラス窓から成る谷口親子の建築らしいデザイン。大きなガラス窓越しにゆったりと流れる寺町の日常風景を眺めつつ、有名菓子店メープルハウスのお菓子と温かい珈琲で一休みしませんか?

小説家のように表現力豊かな谷口吉郎の著作や建築写真集のほかにもMoMA(ニューヨーク近代美術館)の雑貨など興味深いものが並ぶショップは品の良さを感じます。

国の顔となった代表作の再現

「游心亭」の出来立てはこんな姿だった?


谷口吉郎が設計した迎賓館赤坂離宮和風別館「游心亭」を忠実に原寸大で再現。年月を経て落ち着いた風合いとなった現在の姿とは異なり、再現ではピカピカの木材や明るい色調となっています。

出来上がった当初の姿はこんな風だったのかな?と思いながら眺めると面白いです。吉郎氏が好んだ六角形と直線が織り込まれ、全ての直線が均一に配されているなど、洗練されたデザインによってスッキリとした印象の落ち着く空間です。

舞台鑑賞のような茶室は清廉な雰囲気


谷口吉郎氏創案の茶室は、点前を椅子席から能舞台を鑑賞するかのような珍しい設えでした。形状の違う天井を組み合わせた掛込天井や網代天井など和の意匠を凝らしながらも、堅苦しいという感じを与えない柔らかい演出が素敵。

また、繊細な竹細工や竹の皮を用いた土壁の装飾など、細かいところまでこだわりが光ります。土壁など伝統技術の粋を集めた空間のため、うっかり傷つけてしまわないようにリュックや肩掛けカバンは体の前で持ちましょう!

癒しスポットで季節や時間の移ろいを満喫

日本庭園の代わりに幻想的な水庭を眺める広縁

赤坂離宮ならば日本庭園が広がっている部分には、金沢市街地を借景した静かな水庭が配されています。広縁と同じ高さの水庭は一体感があり幻想的な印象。開館すぐの朝日が差し込む時間帯には、庇や展示室の天井に水面の揺らめきが輝くのでオススメ。

7月の開館から日が浅かったこともあり、藺草や木材の放つ新築の香りにも癒されました。遠くに金沢城の巽櫓展望台の石垣が見えるなど、地図と照らし合わせながらだとより楽しめます。

のどかな犀川河川敷へと繋がる階段


寺町台地の河岸段丘に建てられている建築館は、裏手にある階段からもアプローチできます。河川敷は地元民にとっても癒しスポットで、気持ち良い風と景色がお出迎えしてくれます。

テイクアウトしたランチを持って河川敷でピクニックをするのも楽しいです。周辺には小さいながらオシャレなカフェや食事処も多いのも魅力。犀川大橋を渡ると、日本最古の商店街「片町」が広がっています。お目当てのお店までの河川敷散歩はオススメです!

金沢建築館へのアクセス

公共交通機関

・JR金沢駅からタクシーで15分。
・城下まち周遊バスと北陸鉄道バスであれば「広小路」バス停で下車。
・金沢ふらっとバスの「長町ルート」であれば「24 野町広小路」のバス停で下車。

自家用車

・専用駐車場はありません。公共交通機関を使用するか、近隣の有料駐車場を利用しましょう。
・北陸自動車道金沢西ICで下り、25号線経由で蛤坂交差点まで13分。
・北陸自動車道金沢森本ICで下り、山川環状線を経由して蛤坂交差点まで20分。

住所|〒921-8033 石川県金沢市寺町5-1-18
営業時間|9:30~17:00(入館は16:30まで)
定休日|毎週月曜日(月曜日が休日の場合は翌日)・年末年始
電話|076-247-3031
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