梅窓院は壮大な竹がそびえたつ青山の名所

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歴史と現代性の調和が取れた青山家の菩提寺

寛永20年に建立された浄土宗のお寺である梅窓院は港区南青山に位置しています。青山の地名の由来となっている青山家によって建立された寺院、その魅力は一体なんなのか。梅窓院で見ることができる施設などの様々な楽しみ方から基本情報を含むアクセス方法まで、梅窓院を徹底的に解説します。

青山にある浄土宗のお寺、梅窓院

青山家の菩提寺として

おしゃれなイメージの街として知られる青山。徳川家康の重臣であった青山家の広大な下屋敷に因んで、この付近一帯の町名には青山を冠していたことが地名の由来となっています。

地名の由来となっている青山家のうち、老中の青山幸成公が逝去した際に、下屋敷内に建立されたのが梅窓院。以後、青山家の菩提寺として今日まで歴代の当主をお祀りしています。

お洒落な青山から竹林の参道を抜けて

参道

参道の両側には金明孟宗竹が植えられています。中国三国時代の呉にいた孟宗という人物が筍を好む母のために、筍が取れない冬の竹林で嘆願した結果、筍が生えてきて母に食べさせることができたという逸話が由来。

孟宗竹は日本のタケ類の中でも最大で、高さは25メートルに達するものもあるそうです。なお、金明孟宗竹は中国の江南地方から渡来したモウソウチクの一種で、黄金色の桿に緑色の縦縞が入ります。

山門

山門には「長青山」と銘された山号が掲げられています。お寺の名称は山号、寺号、院号の三種類が組み合わされることが多く、梅窓院の正式な名称は「長青山寶樹寺梅窓院」といいます。

「長青山」という山号の由来は、青山幸成公の側室の戒名である長青院殿天譽利白大姉から長青をとっています。なお、お寺の院号である「梅窓院」は幸成公の戒名である梅窓院殿香譽浄薫大禅定門が由来です。また、寺号である「寶樹寺」の「寶樹」とは宝の樹であり、極楽浄土を意味するそうです。

寺院塔

歴史ある本堂も老朽化が進んだため平成12年より本堂復興事業を開始し、世界的な建築家である隈研吾氏の設計のもとで平成16年に再建を果たしています。

歴史と現代性の両立を目指す梅窓院の期待に対して、都市の中にオアシスのようなお寺をデザインしたいと考え瓦屋根のお堂やお堂を巡る回廊もないまったく新しい建築をもって応えました。また、上述した参道の竹林も梅窓院再生事業の際にデザインされたものです。

観音堂と青山の観音様

梅窓院の観音堂には、「青山の観音様」と称される泰平観音が祀られています。泰平観音は江戸三十三観音の一つであり、札所を巡る巡礼者にも愛されています。伝えられるところでは、鑑真和上が唐より請来し、奈良東大寺大仏殿に奉安されていましたが、源氏の奥州討伐に念持仏として奉持され陣中護持の仏としてされました。

奥州の地が治められ平和になったということから、泰平観音という呼称が定着し、やがて南部公のもとに引き取られました。さらに、南部公から青山家に嫁入りした姫君の輿入れの際、青山家に伝えられ、梅窓院観音堂にお祀りされるに至ったといわれています。

石灯籠

参道の竹林には、趣深い石灯籠などが設置されています。都会の喧騒から気持ちを静めて仏様と対面できるよう、参道にも配慮が施されています。

地蔵様

参道には、愛くるしい笑顔のお地蔵様の姿も。赤地蔵と青地蔵を見ているだけでも心が静まります。

梅窓院へのアクセス

電車での行き方

東京メトロ銀座線「外苑前」駅下車、1b出口正面から徒歩2分ほどで到着です。

車での行き方

高速道路ICは外苑、霞ヶ関、天現寺、高樹町、一般道路は青山通り「南青山3丁目」の交差点が目安です。梅窓院の住所である港区南青山2-26-38を入れますと、正面境内側ではない場所に到着しますのでご注意ください。

住所|〒107-0062 東京都港区南青山2丁目26-38
営業時間|受付:AM8:00-PM8:15、観音堂:AM8:30-PM4:30(行事や葬儀の際は参拝不可)
定休日|無休
電話|03-3404-8447
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