駅チカの博物館、たましん歴史美術館を楽しもう!

この記事の情報提供者

トラベルパートナー: ybaba

北海道出身。現在は東京都に在住しており、都内のマイナースポットの魅力を伝えるべく執筆しています。旅行では中国・四国地方、瀬戸内海沿岸に足を運ぶことが多く、澄み切った海や雄大な自然の姿を眺めるのが好きです。友達が各地に散在していることや、リゾートバイトの経験もあり、47都道府県の訪問になぜか成功しちゃってます。景色・グルメ・レジャーなどこれまで自分が体験してきたモノを、少しでも多く伝えられればなと思います。

落ち着いた空間でじっくりと文化芸術の世界に浸れます。

国立市といえば遺跡や郷土資料など、歴史と所縁ある土地として有名ですが、国立駅の駅前に所在するたましん歴史美術館は、地域住民が気軽に立ち寄れるコンセプトものと発足された博物館として長く続いています。陶磁器や絵画を中心に、テーマに沿った企画展を開催する中で、生活や文化と密接する歴史の息遣いを感じ取ることができるかと思います。今回はそんなたましん歴史美術館への取材を敢行しました!

たましん歴史美術館とは?

気軽に地域の歴史に触れることができる博物館

たましん歴史美術館の発足は1987年、1992年には東京都教育員会により登録博物館として認定を受けました。博物館の規模としては大きなものではありませんが、人々が気軽に立ち寄り、歴史や美術に親しめるというコンセプトを崩すことなく、今もなお多くの地域の方からこよなく愛されています。

所蔵品は朝鮮半島や日本に伝承された古陶磁、多摩地域で活躍した作家の絵画が多く、年4〜5回の企画展を実施しています。テーマにちなんだ美術・歴史に関する展示を通じて、地域の時代背景や、当時の文化について造詣が深めてもらえるよう活動しています。

たましん歴史美術館に入ってみた!

古代王朝時代の文化の変遷が楽しめる!

今回は「古陶磁鑑賞便覧」と題した展示会が開催されていました。(2019年12月8日まで。入場料100円)。

唐や隋、漢といった地名は三国志でもおなじみですが、今回の展覧会では当時の陶器や出土品が展示されており、激動に満ちた朝鮮時代の文化の変遷を学ぶことができます。

起源である前漢時代から、漢・唐時代の簡素な石器や漆器、銅器に始まり、北宋時代の青白磁器。その後明・清時代では西方の異国文化が伝わり、重ね塗りや青や黄色などの原色を用いた陶器が登場。当時の代表作といっても過言ではない「青花黄緑彩」や「雲龍文盤」は、色鮮やかで華やかな印象が強いです。

一方北宋時代の陶器は「景德鎮窯」という一称で呼ばれ、素朴な白い素地を使ったシンプルな仕上がりになっています。このような陶器製法の移り変わりから、朝鮮時代の栄枯盛衰が感じられます。

17世紀から日本でも陶器技術が発展

17世紀の江戸時代に突入するとようやく日本でも陶器の技術が伝承されるように。特にその当時最も価値があるとされていたのが、肥前で生産された「伊万里焼」で、白い素地に藍色で絵付けをする「染付」という技術の始まりともされています。こうした陶器は茶碗などに使われてることも多く、馴染みがあるかと思います。

当時の代表作「染付蕉葉文皿」は今ならばなんてことはない印象ですが、18世紀にこれだけ繊細な染付を行ったと考えると、その技術の高さに驚嘆せざるを得ませんよね。

美術館や面白いアメニティグッズを堪能

ロビーに展示された陶器を見学し終えると、今度は美術館エリアに向かいます。ギャラリーには国立市と所縁ある画家や、当時の国立市の風景画が展示されており、なかなか興味深いラインナップ。油彩画が多く、それ故の繊細な色使いとぼやけたタッチから国立市の柔らかな空気感が伝わってきました。

ようやく展覧し終えてロビーの出口で興味深いものを発見! 「古陶磁鑑賞便覧」のいろはカルタで、頭文字に関連したキーワードについて、それぞれ解説が書かれています。展覧会で身につけた知識を振り返られますね!

今回は古陶磁や絵画が中心でしたが、他にも彫刻や浮世絵など「たましんコレクション」と呼ばれる所蔵品は数多くあるようで、次の展覧会でも新たな発見があるかと思います。興味のある方はぜひ一度足を運んでみてください!

たましん歴史美術館へのアクセス

電車でのアクセス

JR中央線国立駅南口から徒歩1分

住所|〒186-8686 東京都国立市中 1-9-52 多摩信用金庫国立支店6階
営業時間|AM10:30-PM6:00
定休日|毎週月曜日 祝日
電話|042-574-1360
公式サイトはこちら