氷川丸で優雅な国際航路の船旅気分を体験

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横浜市に生まれその後札幌市に引っ越し現在は都内在住。気に行った風景を探し、温泉と旨い肴と酒を求め一人で思いつきで旅しています。国内は北海道、東北を旅することが多いです。旅に出た時ぐらい昼からも飲みたいので、車を使わず回り切れないことも時には……。またMLB観戦が好きなので、できる限り多くのアメリカのボールパークを訪ねてみたいです。

氷川丸なら優雅なひと時を楽しめそうじゃん

氷川丸は、戦前、戦中、戦後と激動時代の走り抜け、日本の海運史を後世に伝えるため、1961年(昭和36年)より、横浜市の山下公園に係留されました。年越しの「除夜の汽笛」等、60年近く港町横浜のシンボルとして市民に親しまれています。また、戦前に作られた貨客船としての文化的価値も評価されて、2016年(平成28年)には国の重要文化財に指定されました。ガイドツアーもありますので船好きの方は参加してみるのもお勧めです。この記事ではかつてのセレブ達の船旅を垣間見せる氷川丸の見どころをご紹介します。

氷川丸の歴史

氷川丸は1930年(昭和5年)にアメリカシアトルへの貨客船線航路として就航しました。そのサービスの良さは、日本人のみならず、外国人セレブ層にも好評で、当時の喜劇王チャールズ・チャプリンも乗船しています。しかし第2次世界大戦が勃発すると、シアトル航路は閉鎖。軍の病院船に転用しました。その間3度も触雷しながら難を逃れ、戦後は帰国者の引き上げ船に従事した後、1953年(昭和28年)にシアトル航路に復帰。1960年(昭和35年)に退役するまで、太平洋を254回横断、25,000人余りの乗客を運びました。

船内の見どころ

豪華な一等乗船客専用のダイニングサロン

入場口のある3階部分あたるBデッキに入ると、まずエントランスロビーでは、大画面映像と写真で氷川丸の歴史をダイジェストでご覧いただけます。そしてこのフロアの一番の見どころは一等乗船客専用のダイニングサロンです。アール・デコの装飾、高い天井と豪華な雰囲気が往時のセレブ達の船旅が偲ばれます。このスペースを利用してコンサート等のイベントも行われます。また1等客専用のキッズルームもあり、天井下の日本人の子供をモチーフにした壁画は当時のまま残されています。

優雅な気分に浸れるAデッキ

4階部分Aデッキも1等乗船客のエリアでした。当時のインテリアもそのまま残る1等特別船室の豪華さは目を見張り、シアトルまでは2週間程度の船旅で、この部屋の料金は当時の日本円で500円でした。ちなみ当時は1,000円で普通の家が建った時代でした。また、このフロアには各国の上流社会の乗船客が特上お酒を飲みながらカードゲームを楽しんだ喫煙室、ダンスパーティーも開かれた社交室が。それぞれ豪華なたたずまいは見学者にも優雅な思いにさせてくれます。

オープンデッキから横浜港を一望

Aデッキからそのままオープンデッキ出ることができ、横浜港の風景を楽しめます。北側に大さん橋やみなとみらい地区。船尾には山下公園とマリンタワーと横浜の主要観光スポットを見ることができます。なおオープンデッキが開放されるのは土日祝日の16時までですので、来場の際は、開放日時は確認してください。また屋外デッキと言われるエリアは屋根もあり常時利用でき、デッキチェアも並び乗船客気分で少し優雅なひと時を過ごせそうです。

眺めも素晴らしい操舵室

最上部は操舵室があります。日本を代表する貨客船氷川丸に乗務することは、船員達にも名誉なことでありました。操舵室には国際航路ながら日本の船らしく神棚があり、船名の氷川丸の由来になった、埼玉県大宮市の氷川神社のお札が保存船になった今日でも祀られています。そして操舵室からの360度の眺望はやはり素晴らしいものがあります。旅客エリアからは見えないベイブリッジや行き交う船を船長気分で眺められるのも操舵室ならではです。オープンデッキが閉鎖している時は、ここで横浜港の眺望を楽しみましょう。

C、Dデッキは機関室、3等船室、氷川丸の歴史の展示エリア

最後の見学エリアは船底部分のC,Dデッキです。優雅な1等客室エリアと違う氷川丸の一面を見ることができます。現役時代のまま残るエンジンも当時としては最新鋭のものでした。そしてこのフロアには寝台車のような2段ベットが並ぶ3等客室もあります。この3等でも片道110~140円。現在の相場だと60万円相当で、今のシアトルまでのエコノミーの航空料金と比較しても決して安い金額ではありません。またこのフロアには氷川丸の歴史に関する資料を展示する展示室もあります。

ライトアップも美しい北太平洋の女王

日没を過ぎると氷川丸は一年中ライトアップされ、横浜港に浮かび上がり幻想的な雰囲気さえします。ベイブリッジやみなとみらい地区とともに横浜の夜を彩る夜景はインスタ映えする絶好の撮影スポットになります。また山下公園の桜やバラといった花々とコラボも美しい写真を撮ることができます。かつての北太平洋の女王は長年横浜港のシンボルとして横浜市民はもちろん、横浜を訪れる国内外からの観光客に愛されています。

氷川丸へのアクセス

公共交通機関での行き方

みなとみらい線元町中華街駅が一番近く4番出口より徒歩4分。JR 京浜東北線石川町駅及び関内駅から徒歩15分です。また横浜駅東口から水上バスなら氷川丸の横に接岸します。横浜港を海から遊覧しながら氷川丸に向かうのも一興です。

車での行き方

首都高速横浜公園ICまたは新山下ICより5分。山下公園の有料駐車場(223台収容)等近隣の有料駐車場利用になります。

住所|〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町山下公園地先
営業時間|10:00~17:00【最終入館16:30まで】
定休日|月曜日(※祝日の場合は開館、翌平日休館)
電話|045-641-4362
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