生命の神秘が盛りだくさん!「食と農」の博物館へおジャマしました!

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トラベルパートナー: ybaba

北海道出身。現在は東京都に在住しており、都内のマイナースポットの魅力を伝えるべく執筆しています。旅行では中国・四国地方、瀬戸内海沿岸に足を運ぶことが多く、澄み切った海や雄大な自然の姿を眺めるのが好きです。友達が各地に散在していることや、リゾートバイトの経験もあり、47都道府県の訪問になぜか成功しちゃってます。景色・グルメ・レジャーなどこれまで自分が体験してきたモノを、少しでも多く伝えられればなと思います。

動物・植物・食など様々なテーマで企画が行われていて興味深かったです!

今回私が取材した「食と農」の博物館は、東京農業大学が提携する博物館になります。中は想像以上に展示物が充実しており、入り口から出口まで刺激に満ちた体験の連続でした。企画展も大学専攻である生物学や考古学的考察を絡めた独自の見解を示していて、知的好奇心を揺さぶられます! また大学が実施する酒造や郷土資料に関するフィールドワークの展示もあり、これまで見たことのないような新鮮な発見に巡り合えたような気がします。今回はそんな「食と農」の博物館について語っていきたいと思います!

「食と農」の博物館とは?

食と農を通じて、社会と結びつく体験型博物館

「食と農」の博物館は、東京農業大学創立110周年記念事業の一環として、2004年4月に開館しました。東京農業大学の教育や研究の実績を広く社会に伝える役割を担い、「食と農」に関する様々な展示をはじめ、社会人講座や体験学習などの活動を展開しています。扱われている展示テーマは多岐にわたり、地球生態系全体の話や特定の動植物の進化的変遷、都市環境開発などとても幅広く、実際の生きている生物や当時のリアルな標本などの資料を通して、東京農業大学ならではの視点で論旨が展開されます。

二階には東京農業大学の卒業生が造った酒の蔵元があり、幾多の銘柄が並んでいる様は圧巻の一言に尽きます。ほかにも古代の農村生活を再現した常設展示も行われています。また、すぐ隣には東京農業大学と深いかかわりを持つ、進化生物学研究所が運営する展示温室「バイオリウム」があります。2つの施設が密接に連携し、「食と農」から未来を見つめる東京農業大学の“知”を集積し、社会への情報発信を続けています。

「食と農」の博物館におジャマしました!

エントランスからインパクト抜群の展示物!

それでは期待を胸に早速入館していきます。吹き抜けのデザインが織りなすロビーは、まさに次世代の博物館といった感じで、とても居心地が良いです。と思ったのもつかの間突然足が止まります。エントランスに入った時点ですでに興味深い資料が続々と展示されており、思わず目を引かれてしまいます。上の画像は「触れる地球」と題して、リアルタイムの地球を球体画面に映し出した新世代地球儀となっています!

そして最も心奪われたのがクリオネの飼育ゲージ。久方ぶりに生きているクリオネを見ることができとても興奮しました! 飼育にはデリケートな環境調整が必要と言われるクリオネ。そんな事情からか都内の水族館でもなかなかお目にかかることはできません。にも関わらずこのような飼育展示を提供できるのは、やはり大学提携による設備の充足あってのことでしょう! 最先端の研究と関連した、希少な動植物や資料に触れられるのも大学連携施設の嬉しいところですね。

知的好奇心を隅々まで満たす企画展!

1階の企画展示室では、「マウスという名の鼠」展と称した企画展が行われていました(2020年4月15日まで)。十二支の一つとして数えられる鼠ですが、古来より人々の生活や文化と密接に関係があったとされています。日本では江戸時代に鼠が大量発生したことで、奉公所が動かされたという記録も残っています。平安時代の和歌や浮世絵にもしばしばモチーフにされていたようで、文化的な活動の発展にも一役買ったようです。

そんな文化人類学的テーマから、鼠の種類や亜種など進化論へと発展、最後には現代における鼠の家畜化や生態系について論旨が展開されていきます。通常の鼠の生態を考古学・文化学を絡めて切り込んでいき、独自の結論に落ち着けているのは、研究施設ならではといったところ。まさにアカデミックらしさ全開の濃密な時間が堪能できることでしょう!

2階には酒蔵や剥製標本などが展示、バイオリウムも

2階の常設展示室には鶏の化石や剥製、日本鶏の歴史を記述した資料が展示されており、始めからインパクト抜群! 我々の知らない専門的知識が奥深く掘り下げられており、素晴らしい知的体験が期待できます。そして常設展示のメインとなっているのが東京農業大学の卒業生が製造し、寄贈した酒を集めた蔵元! 日本で唯一醸造学科を持つ東京農業大学ですが、その卒業生が腕によりをかけて作った銘酒がずらりと並んでいます! そのコレクションは圧巻の一言。酒好きの方にはたまらないかと思います。

また別館のバイオリウムには、様々な地域に生息する植物たちが目白押し! 特に普段は目にすることのない熱帯系の植物はビジュアルも特徴的で、見ていて飽きない面白さがあります。植物だけでなくキツネザルや魚類も飼育されており、希少な動物たちの生態をを生で観察することができます。もちろんこれら以外にも知的興奮をくすぐる魅力がふんだんに詰まったいますので、ぜひみなさん足を運んでみてください!

「食と農」の博物館へのアクセス

電車・徒歩でのアクセス

  • 小田急線「経堂」駅より徒歩約20分(1.7km)
  • 小田急線「千歳船橋」駅より徒歩約20分(1.7km)

バスでのアクセス

  • 各東急バス・小田急バスにおいて「農大前」下車
住所|〒158-0098 東京都世田谷区上用賀2-4-28
営業時間|夏時間 4月~11月: AM10:00~PM5:00 冬時間 12月~3月:AM10:00~PM4:30
定休日|毎週月曜日(ただし月曜日が休みの場合は火曜日) 毎月最終火曜日  大学が定めた休日
電話|035-477-4033
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