大牧温泉は船でしか行けない憧れの秘湯

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旅行と温泉大好きな元新聞記者です。石川県の日帰り温泉はほとんど制覇しました。個性豊かな温泉を求めて今は北陸3県を中心に駆け巡っています。車の中には温泉セットが常備されています。北陸の穴場スポット、美味しいもの、道の駅ならおまかせあれ。東南アジア、沖縄にもよく出かけます。

雪景色が最高!川景色を見ながら入る露天風呂

富山県南砺(なんと)市にある「大牧温泉観光旅館(大牧温泉)」は船でしか行けない秘湯として有名です。マスコミにもよく取り上げられている「一度は行ってみたい温泉」は、どの部屋からも川の流れを見ることができ、静かでしっとりとした日本情緒であふれています。大切な人と一緒に、何もしない贅沢な時間に浸りませんか。

大牧温泉は船でしか行けない憧れの秘湯

雪景色が最高!川景色を見ながら入る露天風呂

大牧温泉は、アユ釣りのスポットとして知られる庄川の川岸に沿うようにして建っています。宿へ通じる道路は整備されていないため、車で行くことはできません。唯一の交通手段は、砺波市小牧の小牧ダムから運航している庄川遊覧船だけ。しかも1日4便しか出ていないとあって、秘湯、隠れ宿のキーワードは旅情をかきたてます。部屋数は28室。最近では大型観光バスのツアー客も訪れていますが、ゆったりとした情緒は昔のままです。

レトロな遊覧船乗り場から秘湯の旅は始まる

大牧温泉への旅は遊覧船に乗ることから始まります。庄川遊覧船は、大牧温泉間を往復する定期便と、長崎橋まで周遊する観光遊覧の運航を行っています。船の乗り場はレトロで古めかしいのですが、それもまた秘湯っぽい。定期便に乗り、30分の船旅をお楽しみください。チェックイン時刻以降に到着するのは2便だけなので、出発時刻を事前にチェックして、乗り遅れないようにご注意ください。大きな船のため満席で乗れないということはありません。

庄川峡谷のダイナミックな自然がごちそう

遊覧船は、すぐ近くにある小牧ダムが完成した昭和5年(1930)から運航を続けています。山と山の間を縫うよう進む遊覧船の窓から見えるのは、険しい山と豊かな川だけ。エメラルドグリーンの豊かな川の流れに身を委ね、遊覧船はのんびり進みます。船が非日常へといざなってくれるようです。遊覧船に乗って、四季折々に表情を変える大自然のパノラマを体感してください。ボーっとしているだけで、日常のストレスも吹っ飛びます。

大自然に溶け込むように建っている大牧温泉

船を降りて階段を上ると大牧温泉の玄関が見えてきます。和風旅館らしいどっしりとした構えで、周囲の自然に溶け込むように建っています。完全なる一軒家。人工物はほとんどありません。聞こえてくるのは、葉が風に揺れる音と鳥の鳴き声だけ。旅館のロビーに入ると、先ほどまで眺めていた大自然が目の前に。窓を通して、一枚の絵画のような光景に圧倒されます。ロビーには囲炉裏があり、寒い季節は朝夕、炭火が入ります。

部屋からも大自然と遊覧船を見ることができる

客室の大半が庄川に面しており、窓から四季折々の絶景を味わうことができます。もちろん雪景色も体験できます。窓辺に座り、刻一刻と移ろう風景を眺めるなんて、ものすごく贅沢。カモシカが山道を歩く姿を見ることもできるそうです。ヒノキの露天風呂付きの客室もあり、プライベートな空間と時間をごゆっくりお過ごしください。ちなみに、この旅館、2時間ドラマのロケ地の定番中の定番。館内には、訪れた俳優の写真とサインが数多く掲示されていました。

温泉は3つ!露天風呂は足元が危ないのでなるべくお早目に

温泉は、大浴場、中浴場や露天風呂があり、温泉に入りながら、庄川峡谷の美しい風景を眺めることができます。源泉掛け流しの露天風呂は独立しており、内風呂からは行くことができません。厳冬期は内湯で体をしっかり温めてから、露天風呂へ移動しましょう。野趣あふれる露天風呂へは、階段を降りたり登ったりします。足元もあまりよくないため、日が暮れる前に入るのがおすすめ。やや硫黄臭のするお湯で、入浴後もずっとポカポカしていました。

富山の山の幸、海の幸がたっぷり楽しめる

夕食は、富山の海の幸、山の幸たっぷりの会席料理。庄川はアユ釣りのメッカで、アユの甘露煮が出ることも。鮮度の高い刺身は絶品です。富山では新鮮のことを「キトキト」というのですが、脂たっぷりの寒ブリはキトキト感が半端ないです。山の中の温泉ですが、海からも近いため、旬の味を楽しめます。船でしか行けない大牧温泉は、静かな時間を満喫できる日本情緒あふれる秘湯でした。ダイナミックな自然と温泉で明日への英気を養いましょう。

大牧温泉へのアクセス

車での行き方

砺波ICから国道156号線経由し、約10kmで小牧ダムへ到着します。庄川遊覧船乗り場から乗船し大牧温泉へ。乗り場には無料の駐車場あり。

バスでの行き方

北陸新幹線の新高岡駅(南口)下車。バスターミナル3番乗り場より小牧堰堤(えんてい)行きに乗ります。終点の小牧堰堤下車をして約1時間20分です。

あいの風とやま鉄道線 高岡駅 古城公園口(北口)からバスターミナル2番乗り場より小牧堰堤(えんてい)行き、終点の小牧堰堤下車をして約1時間30分です。

遊覧船での行き方

小牧堰堤から大牧温泉まで庄川遊覧船に乗り約30分。

住所|〒932-0371 富山県南砺市利賀村大牧44
営業時間|24時間
定休日|なし
電話| 0763-82-0363
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