LALのマイルは3年の有効期限があるので、期限間際になると航空券の交換には足りないマイルをどうするか悩む人も多いはず。そこで便利なのが「どこかにマイル」です。この記事では、JAL独自のサービス・どこかにマイルの詳細や失敗しない申し込み方法などについて紹介しましょう。
「どこかにマイル」ってどんなサービス?
「どこかにマイル」は少ないマイルで倍以上の価値がある航空券と交換できる、JALだけのサービスです。期限が近いマイルを有効に活用できるサービスとして人気があり、利用する人がたくさんいます。どのようなサービスなのか、詳しく見ていきましょう。
半分以下のマイルで往復航空券と交換できる
JALのマイルを貯めると特典航空券と交換できますが、交換するのに必要ポイントは往復12,000マイルから。しかし、どこかにマイルなら通常の半分以下の6,000マイルで往復航空券と交換ができます。マイルがあまり貯まっていない場合でも、かなりお得に航空券をゲットできるわけです。
行き先は4つの候補地をJALが提案
どこかにマイルを申し込むと、JALが4つの行き先候補地を提案してくれます。そのうちのひとつが申し込みから3日以内に決定され、航空券が届くという流れになります。候補地が気に入らなければ、自分が行きたい場所になるまで何回も検索し直すことが可能です。
どの行き先の航空券が届くかは、お知らせが来るまでのお楽しみ。ミステリーツアーのようにドキドキが楽しめ、これまで行ったことのない地域への旅行を楽しむこともできます。
「どこかにマイル 南の島~那覇・鹿児島発~」も登場
どこかにマイルに加え、2018年に新たに登場したのが「どこかにマイル 南の島~那覇・鹿児島発~」です。那覇と鹿児島発着で、離島への直行便と交換することができます。対象路線は、次の通り。
沖縄(那覇) | 奄美大島・沖永良部・与論・南大東・北大東・久米島・宮古・石垣・与那国 |
鹿児島 | 種子島・屋久島・喜界島・奄美大島・徳之島・沖永良部・与論 |
こちらは申し込みの際、3つの候補地が提案されます。それ以外の手続きは、どこかにマイルと同じ。必要なマイルも同じく6,000マイルです。
普段なかなか行く機会がない離島に、少ないマイルで行けるのが魅力なサービスです。特に、決まった離島がどこであっても楽しみたいという人におすすめ。屋久島や石垣島など特定の島を狙う場合は、希望の島が無事にゲットできるのはかなり難しくなります。
また、「南の島」は距離が短くもともとの運賃が安めな路線ばかりなので、コスパの良いどこかにマイルに比べるとお得感はあまりありません。
どこかにマイルの申し込み方法
現在の保有マイルが6,000マイル以上あれば、どこかにマイルを申し込むことが可能。申し込みは、JALの公式サイトから行います。
申し込み画面にアクセスする
公式サイトのどこかにマイル申込画面にアクセスしましょう。入力画面が現れるので、発着地、日付、人数、時間帯を選択します。
行きの出発時間と帰りの到着時間は自由に選べますが、東京では5つ、大阪で3つの時間帯に分かれています。そのうちのどれかを選ぶか、どの時間帯でも良ければ「時間指定なし」を選びましょう。
4つの行き先候補が表示される
4つの行き先候補が表示されますが、最初から行きたい場所が現れるのはまれです。最終的に4つの中のどれかひとつが選ばれるので、ひとつでも行きたくない場所が入っていたら検索し直すのがいいでしょう。例えば九州地方に行きたいなら、4つの候補地が熊本、北九州、鹿児島、宮崎などの組み合わせになるのが理想です。
再検索もできる
候補地は何度も再検索できます。少しでも行きたい場所が多くなるように、検索し直すことが可能。特に行きたい場所はなく、未知の旅行を楽しみたいという人は最初の候補地で申し込むのももちろんOKです。
家族や友人も一緒に申し込みできる
どこかにマイルは家族や友人と一緒に申し込むことができます。自分のマイルで申し込めるのは、配偶者、会員の二親等以内の親族、義兄弟姉妹の配偶者に限られ、全員がJALマイレージバンクに加入していなければなりません。2歳以下の座席を必要としない幼児はマイル不要で、3歳~11歳の小児は大人と同じく6,000マイル必要になります。
友人と一緒に申し込む場合、自分のマイルを譲渡することはできません。その友人もJALマイレージバンクに加入していて、6,000マイルを保有していることが必要です。
旅行期間は10日まで
旅行期間は10日以内の範囲で選びます。日帰り旅行から、10日間の長旅も可能。10日以上の旅行はできません。国内旅行なので、十分な期間と言えるでしょう。
申し込みから3日以内に行き先決定
申し込んでから3日以内にJALから決定のお知らせが届きます。決定後は座席指定ができるので、こちらも忘れずに行っておきましょう。
座席のアップグレードもできる
当日に座席の空きがあれば、料金を払って座席をアップグレードすることもできます。ファーストクラスは片道8,000円、クラスJなら片道1,000円の追加料金がかかります。マイルでの支払いはできません。マイルが少なくて済んだ分、アップグレードして快適な旅を楽しむのもおすすめです。
どこかにマイルのデメリット
行きたい場所の航空券がゲットできればどこかにマイルはかなりお得ですが、お得なだけにいくつかのデメリットもあります。後で「こんなはずじゃなかった」ということのないように、事前に確認しておきましょう。
出発地が限定されている
どこかにマイルでもらえる航空券は、出発地が東京の羽田空港と大阪の伊丹空港、関西空港の3ヶ所に限定されています。また、行き先は直行便がある場所のみ。住まいが出発地から遠い人はそこまでの交通費と時間がかかり、利用しにくいのがデメリットです。
一方、「どこかにマイル 南の島~那覇・鹿児島発~」の場合は、名称の通り那覇と鹿児島の発着になります。
予約の変更やキャンセルはできない
どこかにマイルで交換した航空券は、日付・搭乗者・出発地・区間数などの変更ができません。搭乗の取り消しはできますがマイルは戻らないので、実質的に変更・キャンセルは不可。確実に行ける日や同行者が確定してから予約することが大切です。
ただし、悪天候や自然災害で欠航や遅延などになった場合、1回に限り30日以外での予約変更ができます。季節によっては台風などでの欠航はよくあること。そのような場合はマイルが無駄にあることはありません。
予約できる期間が限られている
どこかにマイルは予約できる期間が限られています。往路の搭乗日1カ月前から開始し、7日前まで予約が可能。通常のマイルの場合は330日前から予約できるので、どこかにマイルの予約期間はかなり限られることになります。
予約期間が直前に限定されていることから、どこかにマイルの対象となる航空券は必然的に人気のない路線が多くなります。空席を補う目的のサービスと言っていいかもしれません。
これは、マイルが半分以下になることから考えて仕方のないこと。行ったことのない場所に安く行けると考え、旅行を楽しむのがいいでしょう。
利用期間が制限される場合がある
どこかにマイルは利用できる期間が制限される場合もあります。年末年始などの繁忙期がそれにあたります。2020年は8月まで制限はありませんが、それ以降は除外期間を設ける可能性もあり。申し込む予定があるときは、事前に公式サイトをチェックしておきましょう。
検索回数に上限がある
4つの候補地は検索し直すことができますが、上限があります。1日に100回ほど検索をすると、「本日の検索回数が上限に達しました。明日以降再度検索ください」と表示され、検索できなくなります。翌日に検索し直すしかありません。
通常は100回検索する前に希望の候補地が出そうですが、4つとも同じ方面を出そうとすると至難の技。翌日にすると希望の路線が満席になってしまう可能性もあります。
何回検索しても希望の候補地が出てこない場合、その路線がすでに満席の可能性もあります。日付や時間を変更して再検索するといいでしょう。
また、1日の検索回数を100回以上に増やす方法や目的の候補地を早く出す方法もあるので、この後の項目で詳しく紹介します。
1日の申し込みに上限がある
どこかにマイルの1日の申し込み受付数には上限があります。その上限に達した場合申し込み受付が終了するので注意しましょう。受付が終了した場合、翌日の午前0時以降に再度申し込みすることができます。予約は7日前までなので、ギリギリに予約する場合は早い時間から申し込みをする必要があります。
4人までしか申し込みできない
どこかにマイルは家族や友人など同伴者の申し込みができますが、大人と子供合わせて4人までという制限があります。4人家族以上で旅行したい場合は、どこかにマイルで4名分予約したあとに別途マイルで特典航空券を交換するか、通常の航空券を購入しなければなりません。
失敗せずに行きたい場所を選ぶ方法
どこかにマイルは格安で国内旅行ができる嬉しいサービス。しかし、行きたい場所の航空券が選べるとは限りません。「選び方を失敗してがっかり」ということもあり得ます。ここでは、失敗せずにどこかにマイルで行きたい場所を選ぶ方法について紹介しましょう。
いくつか回線を用意する
どこかにマイルで行きたい場所の航空券をもらうには、何回も検索して4つの組み合わせを絞り込むことが必要です。なかなか希望する候補地が出ない場合、その路線が満席の可能性もあるでしょう。日付や時間帯を変えて検索してみる必要があります。しかし、検索回数は約100回程度の上限があり、あっという間に上限まできてしまう場合もあります。
そのような場合は、いくつか回線を用意してみましょう。検索回数の上限は1回線ごとなので、別の回線ならさらに100回検索できることになります。スマホとパソコンを使い分ければ、200回は検索できるというわけです。
友人や家族と手分けして検索する
一緒に旅行に行く友人や家族に協力してもらう方法もあります。それぞれが持っているスマホやパソコンで検索することでかなりの数の検索ができ、行きたい場所の候補地を揃えることが可能になるでしょう。
プラウザを変える
パソコンがなく、スマホしかない場合には、ブラウザを変えることで検索回数を増やすことも可能。ブラウザには次のようなものがあります。
- Chrome:Googleが提供するブラウザで、Windows、Android、Mac OS X、iOSに対応
- IE(Internet Explorer):マイクロソフト社が開発したWindowsに標準搭載されているブラウザ
- Firefox:Windows、Android、Mac OS X、iOSに対応
- Edge:マイクロソフト社のブラウザで、Windows10からIEの代わって標準搭載
Safari:iPhoneやMacbookなどのiOSに標準搭載されているブラウザ
機種によっては対応できないブラウザもありますが、可能なものはインストールしておくといいでしょう。
クッキーを削除する
同じブラウザでも、クッキーを削除することで検索の制限をなくすこともできます。クッキーの保存場所や削除方法は使用しているOSやブラウザなどで異なるので、調べてみましょう。その際、間違って他のデータを消すことがないようにしてください。
場所を絞るときは発着時間や空席状況を調べる
これまで説明したように検索数を増やす方法はいくつかありますが、どこかにマイルの数ある候補地の中から希望の4つに絞るにはかなり確率が低くなります。むやみに検索してもすべて揃うとは限りません。無駄に時間を費やしてしまうことになります。
また、1日の申し込み数に限りがあるので、検索に時間をかけていたらその日の申し込みが終了してしまう可能性もあるでしょう。
そのため、検索するときは希望の候補地が出やすいように、行きたい場所の発着時間や空席状況を事前に調べておくのがおすすめです。
まず、行きたい場所の発着がない時間帯は選択肢から除外します。さらに、特典航空券の予約画面を確認し、空席がある時間帯をチェック。満席の時間帯の路線は当然ながら候補に出てこないので、申し込む時間帯を絞りこむことができます。
発着時間と空席状況で絞り込むことで、4つの候補地が行きたい場所になる可能性はずっと高まるでしょう。
まとめ
どこかにマイルは、期限が迫っているマイルを有効に使えるJAL独自の嬉しいサービス。行きたい場所があったら、ぜひ活用してみましょう。選択方法を間違えると、特に行きたくない場所の航空券が選ばれてしまうことも。変更やキャンセルはできないので、失敗しないようしっかり対策を立てて申し込みましょう。