京都で「精進料理」を頂こう!おすすめ寺院6選

平安の昔から京都と寄り添ってきた京料理。その中でも精進料理は寺院とともに脈々と受け継がれてきました。いまでも、たくさんの料亭や寺院で精進料理がふるまわれています。料亭の精進料理も確かにおいしく美しいのですが、せっかくの京都。歴史と風情にあふれた寺院で、先人たちがそうしてきたように、精進料理を頂くというのはいかがでしょうか?
精進料理をいただける普通のお店やレストランもあるのですが、今回は有名寺院にしぼってご紹介します。

【京都常連が徹底ガイドのおすすめ記事】
京都観光の理想的な日帰りプラン5つ
殿堂入り!京都お土産ランキング BEST30

精進料理とは?

 

精進料理とは?

image by PIXTA / 650036

精進料理とは、和食の一分野。
仏教のルールにより、生き物の殺生や動物性の食材が禁止されている人たちが、野菜や豆腐、穀物などを中心に食事をとるために精進料理が生まれました。

植物ならなんでもいいかというとそうではなく、ネギやにんにく、らっきょうなどは煩悩を刺激する植物として禁止されています。
日本だけでなく東南アジアや中国にも精進料理があり、独自の宗派での細かいルールが多岐にわたります。

なぜ京都の精進料理が人気なの?

 

今日でも精進料理を日頃から召し上がる方々はいらっしゃいますが、観光地としての京都・精進料理としては、お寺で質素かつ本質的な食事をいただく、という特別なエクスペリエンス要素が強いでしょう。

和食のブームによる外国人の興味も強いことや、日本人においても過食やコンビニ・ファーストフートから離れてデトックスしたい、日本文化に触れたい、といった動機があることも考えられます。

そもそも京都の精進料理が結構簡単に体験できるんだ、ということが知られていませんが、ぜひ京都観光の際には精進料理を検討してみてください。

#1 妙心寺/退蔵院

 

妙心寺/退蔵院

image by PIXTA / 11688467

妙心寺は、臨済宗妙心寺派の総本山。
このお寺には約40あまりの塔頭があり、退蔵院はその中でも第3世の無因宗因禅師を開山とする古刹です。
国宝の「瓢鮎図(ひょうねんず)」や、枯山水が美しい元信の庭、また四季折々の風情をたたえた余香苑など、みどころもたくさん。

退蔵院の精進料理

 

そんな退蔵院の精進料理は、景色が美しい余香苑(よこうえん)で、しかも年に3回の季節限定特別拝観の時しかいただけないというスペシャルなもの。
春の桜、夏の蓮、秋の紅葉といったように花や紅葉の見ごろに合わせて開催されています。
美しい庭園を鑑賞しながらいただく精進料理は、格別です。

妙心寺 退蔵院

住所:京都市右京区花園妙心寺町35

 

#2 龍安寺

 

龍安寺

image by PIXTA / 15105550

龍安寺といえば、石庭。
約75坪の長方形の庭に、大小合わせて15の石。
白い砂利が描く、直線や曲線、そして渦巻き模様。
大海原に浮かぶ島々とも、雲海から顔を出す高峰とも、禅の五山を模したとも言われていますが、今もって作者の意図は不明。
意図はわからずとも、静かで神秘的な雰囲気は万人の感じるところではないでしょうか。

 

龍安寺の精進料理

そんな歴史の教科書でもおなじみの超有名寺院の精進料理は、塔頭・西源院でいただけます。
西源院は美しいお庭が特徴的で、四季折々見せてくれる表情が全く違います。
精進料理も湯豆腐とセットでいただけるので、ぜひ、龍安寺観光の際はお足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

再源院/龍安寺

住所:京都府京都市右京区竜安寺御陵下町13

営業時間:10:00~17:00

#3 知恩院

 

知恩院

知恩院、こちらも歴史の教科書によく登場するお寺ですよね。
法然上人が現在の知恩院近辺に禅房を構えており、法然上人の死後、弟子たちがその場所に知恩院大谷寺としてお寺を開いたのが始まりとされています。
法然上人は開山の祖として今でも大切にされています。

 

知恩院の精進料理が楽しめる「和順会館」

 

そんな知恩院の精進料理は、和順会館という宿泊もできる施設でいただけます。
京懐石や精進料理など、京都の美食の粋を集めたような食事がいただける場所です。
旬の素材、京野菜でいただく精進料理は、絶品です。

和順会館/知恩院

住所:京都市東山区林下町400-2

営業時間:朝食 7:00 – 10:30(L.O) 昼食 11:30 – 14:30(L.O) 夕食 17:30 – 21:30(L.O)

#4 天龍寺

 

天龍寺

image by iStockphoto

京都屈指の観光地である嵐山にたつ天龍寺。
臨済宗の禅刹で、世界遺産にも登録されています。
法堂(はっとう)の天井には日本画家加山又造による雲龍図が描かれています。
この雲龍図、みなさん必ず一度は見たことがあるほどの有名な絵画。
龍が今にも絵から踊りだしてきそうなほどの迫力。

天龍寺「篩月」の精進料理

 

そんな天龍寺では、旬の野菜を主体として「五味・五色・五法」を大切に、季節感あふれるお料理がいただけます。
素材を大切に、その味を生かすような優しい味付け。
体が癒される味です。

篩月/天龍寺

住所:京都府京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町68

営業時間:11:00 ~ 14:00

#5 大徳寺

 

大徳寺

臨済宗大徳寺派の大本山、大徳寺。
鎌倉初期に創建され、一度は荒廃したものの、なんと!あの一休さんの手で復興がなされたといわれています。
時代が下って、秀吉が信長の葬式をおこなったのも、このお寺。
さらに大徳寺といえば、大徳寺納豆が有名ですよね。

 

大徳寺の「一久」でいただく精進料理

 

その登録商標を持つのが、精進料理がいただける「一久」。
大徳寺御用達なんだそう。
名前も一休さんのモデルとして有名な一休禅師から授かったも言われる、非常に歴史の深いお店です。
京都へいった際はぜひ、行きたいお店です。

一久/大徳寺

住所:京都市北区紫野大徳寺下門前町20

営業時間:午後12時から午後18時入店

#6 萬福寺

 

萬福寺

image by PIXTA / 25810897

京都府宇治市にある「萬福寺(まんぷくじ)」は、建物様式、仏像、儀式作法から精進料理に至るまでが、中国風という一般的な日本の仏教寺院とは違った顔をもつ寺院です。
また、萬福寺は、煎茶道の祖「売茶翁(ばいさおう)」ゆかりの寺としても知られています。

 

萬福寺の精進料理

 

萬福寺でいただける精進料理が「普茶料理」。
いんげん豆をもたらしたお寺として知られており、やはりいんげん豆は精進料理の一品に含まれています。

普茶料理‐食す | 黄檗山萬福寺

住所:京都府宇治市五ケ庄三番割34

営業時間:11:30〜14:30

精進料理をいただこう

 

京都といえば料亭での絶品料理を楽しみに観光をする方もいるかもしれませんが、朝やランチにはぜひ「精進料理」も楽しんでみてください。
photo by PIXTA and iStock